地震対策

 
II 地震に備える
 
 

1. 家の中の安全対策

 

◆家の中に逃げ場としての安全な空間をつくっておく


部屋がいくつもある場合は、人の出入りが少ない部屋に家具をまとめておく。

無理な場合は、少しでも安全なスペースができるよう配置を換える。

◆寝室や子ども・高齢者のいる部屋には家具を置かない


就寝中に地震に襲われると危ない。子どもや高齢者、病人などは逃げ遅れる可能性がある。

ガラスが割れたときに備えて枕元にスリッパを用意する。

◆ 火災の発生を防ぐ


ストーブは対震自動消火装置付きのものを。

周囲に燃えやすい物を置かないように。

カーテンは防炎加工を施したものを。

◆安全に避難できるように、出入口や通路には物を置かない


玄関などの出入口までの通路に、家具など倒れやすい物を置かない。

また、いろいろ物を置くと、いざというときに出入口をふさいでしまうこともあるので注意する。

家具の転倒、落下を防ぐポイント

食器棚

L字金具などで固定し、棚板にはすべりにくい材質のシートやふきんなどを敷く。重い食器は下に、軽い食器は上の方に置く。扉が開かないように止め金具をつける。

照明器具・窓

鎖と金具を使って数箇所止める。蛍光灯は蛍光管の両端を耐熱テープで止めておく。ガラスには飛散防止フィルムをはる

タンス・本棚

L字金具や支え棒などで固定する。二段重ねの場合はつなぎ目を金具でしっかり連結しておく。本は重い物を下に、軽い物を上に置く。

テレビ

家具の上などは避け、できるだけ低い位置に固定しておく。

冷蔵庫

2ドアの場合は、扉と扉の間に針金などを巻いて、金具で壁に固定する。

ピアノ

本体にナイロンテープなどを巻きつけ、取りつけた金具などで固定する。脚には滑り止めをつける。