風水害対策

 
I 風水害の知識
 
 

1. 台風・集中豪雨について

 

台 風

日本列島には毎年多数の台風が接近または上陸し、強風と大雨によりたびたび大きな被害にあっています。台風情報に注意して被害が出ないように備えましょう。台風の大きさは「風速15m/s(メートル/毎秒)以上の半径」、強さは「最大風速」で表されています。

◆風と被害

平均風速(毎秒) 影 響
10~15m 風に向かって歩きにくい。看板やトタン板が飛ぶ。
15~20m 歩くことができない。高速道路での運転は困難。
20~25m しっかり身体を確保しないと転倒する。車の運転は危険。
25~30m 立っていられない。樹木が倒れ、ブロック塀が壊れる。
30m~ 屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊がはじまる。

◆台風の大きさと階級分け

階 級 最大風速
大型(大きい) 500km以上800km未満
超大型(非常に大きい) 800km以上

◆台風の強さと階級分け

階 級 最大風速
強い 33m/s以上~44m/s未満
非常に強い 44m/s以上~54m/s未満
猛烈な 54m/s以上

集中豪雨

集中豪雨は、短時間のうちに狭い地域に集中して降る豪雨のことで、梅雨の終わりごろによく起こります。狭い地域に限られ突発的に降るため、その予測は比較的困難です。中小河川の氾濫や土砂崩れ、がけ崩れなどによる大きな被害が予想されます。がけ付近や造成地などは気象情報に十分注意し、万全の対策をとるようにしましよう。

◆1時間の雨量と降り方

1時間の雨量 予報用語 人の受けるイメージ 災害発生状況
10~20㍉ やや強い雨 ザーザーと降る。 長く続く時は注意が必要。
20~30㍉ 強い雨 どしゃ降り。 側溝や下水・小さな川があふれ、小規模のがけ崩れが始まる。
30~50㍉ 激しい雨 バケツをひっくり返したように降る。 山崩れ・がけ崩れが起きやすくなり、危険地帯では避難の準備が必要。
50~80㍉ 非常に
激しい雨
滝のように降る
(ゴーゴーと降り続く)。

都市部では地下室などに雨水が流れ込む場合がある。マンホールから水が噴出する、道路が冠水するなど多くの災害が発生する。

80㍉以上 猛烈な雨 息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感じる。 雨による大規模な災害の発生するおそれが強い。
厳重な注意が必要。