風水害対策

 
III 土砂災害に備える
 
 

3. 梅雨や台風の時期には十分な警戒を

 

土砂災害と雨量の間には密接な関係があります。地中にしみ込んでいる水の量が多いほど発生する数や規模が増します。また、短時間に集中して降る場合に発生しやすく規模も大きくなります。

がけ崩れのほとんどは、梅雨や台風の時期に発生しています。長雨や大雨により地面に大量の水がしみ込み、弱くなった斜面が崩れるためです。雨量だけでなく、斜面の傾き、地質、植物の有無なども関係します。地域によって異なりますが、1時間に20ミリ以上、または降り始めてから100ミリ以上の雨が続いたら、がけ崩れの危険が高いとされています。また、雨が上がった後で災害が起こることもありますので、十分な警戒が必要です。

こんな前ぶれに注意

長雨や大雨、または地震が発生したときに下記のような現象がおきたら、土砂災害の前兆が考えられます。

川の流れが濁り
流木が混ざりはじめる

雨が降り続いているのに川の水位が下がる

沢や井戸の水が濁る

地面にひび割れができる

斜面から水がふき出す