風水害対策

 
IV 都市型水害に備える
 
 

3. 浸水!そのときあなたは

 

地面がアスファルトに覆われたまちは、雨水が地下にしみ込みにくいため、集中豪雨や長雨で水があふれ出し、多大な被害を受けることがあります。

◆地下室では

地上が冠水すると地下に大量の水が流れ込むおそれがあります。地下は浸水に非常に弱く、外の様子がわからないことから、避難が遅れると命にかかわる危険があります。次のような事態になる前に気象情報に注意して急いで避難しましょう。

地下室にはこんな危険が・・・

●水圧でドアが開かない。
●一気に水が流れ込んでくる。
●停電になると真っ暗になる。

◆路上にいるとき

高い建物へ逃げ込みましょう。避難後は階段を使ってなるべく上の階へ。エレベーターは閉じ込められてしまう危険があるので厳禁。

◆車の運転中

水が少ない道路の中心寄りの場所を選び、ゆっくりと高台へ向かいましょう。エンストしたときは、再始動させるとエンジンを傷めます。いざとなったら車を捨てる覚悟も必要です。

土のう・水のうの作り方

浸水には土のうや水のうが有効です。まだ水深が10cm以内の初期の段階なら、家庭にあるプランター、レジャーシート、ゴミ袋などを利用した応急処置が可能です。

◆ゴミ袋で水のうをつくる

ゴミ袋(40リットル程度)を二重にして、中に半分程度の水(風呂の残り水を使うと便利)を入れ、玄関などにすき間なく並べる。段ボールに入れて連結すれば、強度が増し、積み重ねることもできる。

◆プランターとシートで土のうを作る

土を入れたプランターを横に並べ、レジャーシートを巻いて補強する。プランターの代わりに水を入れた防災タンク(ポリタンク)などを連結し、レジャーシートを巻けば、土のう代用品として利用できます。