千葉市立加曽利貝塚博物館 > 調査研究 > 調査 > 令和7年度加曽利貝塚発掘調査日誌
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更新日:2025年11月29日
発掘調査の様子を発信します(随時更新)。
令和7年度調査の内容についてはこちら
14時から現場にて調査員によるフィールド・トークを開催します!
申込不要、直接現場にお越しください。
※日・月曜日、祝休日、猛暑・雨天等で現場休止の日は、現地でのフィールド・トークならびにホームページへの日誌の更新は行いません。


本日は現地説明会を行いました。
たくさんの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
現地説明会でお披露目した縄文時代後期前半の土器、堀之内2式の土器についても、説明会終了後に取り上げを行いました。
土器はちょうど半分だけ残っており、土器の下で確認されたのは残念ながら土のみでした。
土器がかぶさっていた土については持ち帰り、ふるい掛け等で調べる予定です。
詳細については、今後調査速報展示でも取り扱うことになるかと思いますので、速報展開催の際にはぜひ足をお運びください。
来週以降も撤収作業をしておりますが、本年度の調査はこれで終了となります。
次年度も同じ場所で調査を進める予定です。引き続きよろしくお願いいたします。

調査区内にある過去の調査地点についてもシートを剥がしました。保護のために土のうで壁を固めてあります。
現地説明会までには清掃を終え、皆さんにお見せできる状態にする予定です。

住居の床面近くと思われる場所から、石皿の一部が出土しました。
まだ全貌は確認できていませんが、木の実の加工などに使ったであろう溝が確認できます。
11月29日(土曜日)に予定しております現地説明会まで、残すところ2週間ほどとなりました。
そのため、本日からは掘削に加え、土のうを作ったり、調査区内に溜まった落ち葉を搬出したりと、徐々に準備を進めています。

今週も一週間お疲れ様でした。
引き続き調査区東側では、作業員の皆さんに狭いところで頑張っていただいております。
今日は縄文時代中期の土器や、石皿の破片などが出土しました。
土曜日ということもあり、フィールドトークにも多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。
発掘を行っている日には14時から実施しております。ぜひお立ち寄りください。

引き続き掘削を進めています。
調査区東側に加え、調査区西側にある、令和5年度に確認した柱穴群の一部を掘り始めました。
遺物から時期が把握できることを期待しています。

段々と調査区が複雑な形になってきました。複数の遺構の存在が確認できたので、それぞれの新旧関係がわかるよう、掘削の方針を検討します。
写真は16時ごろに撮影しましたが、かなりの暗さで日の短さを感じます。

本日は令和5年度に確認した柱穴群について、当時記録した座標から、測量機械を用いて現地での場所を確認しました。
清掃後、一部は掘削を行う予定です。

小さな区画ごとに掘削を行い、断面を確認しながら遺構を探しています。
写真だと分かりにくいかもしれませんが、手前の四角い区画で扇形に広がる黒色は、円形の掘り込みの一部だと思われます。
作業員の皆さんには狭い中での作業となりますが、何とか調査区を崩さずに頑張っていただいています。

今週も一週間お疲れ様でした。
本日は前日の作業を継続するとともに、縄文時代後期の掘り込みを掘削しました。
写真は遺構の断面を確認するため、一部を掘削した状態です。
より上の層から流れ込んだと思われる、周囲よりも黒い土を丁寧に取り除くことで、遺構の形を明らかにしています。

昨日に引き続き、調査区東側北部の掘削を進めています。
縄文時代中期とみられる土器を中心に、一部で後期とみられる土器が現れてきました。
日光が強く、土の色はあまり確認できませんでしたが、遺物の違いから遺構の存在が予想できそうです。


昨日は調査区の清掃、写真撮影を行い、オルソ画像(合成写真)の作成を行っておりました。ちょうど10月10日のような作業風景です。日誌を更新できず、申し訳ございません。
本日からは作成した画像を参考に、遺構の存在が想定できる場所や、遺構同士の関連がわかりそうな場所を掘削しはじめています。
土の違いが明瞭でなく、遺構が判然としないため、水糸で区切った狭い範囲を掘削し、断面とともに遺構を探していきます。

掘削していた黒色土を清掃、精査しました。
暖かいだけでなく、お昼ごろから雲が出てくれたおかげで、記録写真も撮影できました。
現場の再開は11月5日からになります。来週もよろしくお願いします。

また1つ切り株を解体し、6人がかりで何とか調査区の外へ搬出しました。
これでより遺構が探しやすくなることと思います。
明日10月31日は、整理作業のため現場を休止させていただきます。
フィールドトーク等も行いませんので、ご注意ください。

調査区東側の南半分の掘削を進めました。全体的に黒色の土がなくなり、暗褐色の土が見えてきています。
一ヶ月ほど前の写真と比べると、切株の数がかなり減っていますが、これは人力で解体、撤去を行っています。重機などで伐根してしまうと、木の根が掴んだ土ごとひっくり返してしまうため、掘削が進むにつれて適宜根を切り進めています。

本日は一日暖かい気候となりました。
現在は北側の一段下がった範囲を精査しています。土の色の違いを確認しやすい面まで、薄く薄く掘削を進めています。

本日は縄文秋祭りの1日目でした。
生憎の天気となり、現場は半日ほどで休止しましたが、予定通り2回のフィールドトークは実施しました。足元の悪い中、ご参加いただいた皆様はありがとうございます。
発掘現場とフィールドトークは28日火曜日から再開しますので、よろしくお願いします。
本日は雨のため、半日ほどで現場を休止しました。秋の天気は変わりやすいですね。
明日は加曽利貝塚で縄文秋まつりが開催されます。
発掘現場でも11時と14時からフィールドトークを実施しますので、ぜひお立ち寄りください。

日誌でご紹介しておりませんでしたが、発掘調査に並行して、現場の一角でふるい機を稼働させています。
ふるいにかけているのは、令和5年度に再発掘を行った、昭和37年度調査の埋め戻し土です。
本日はその中から、人の歯が見つかりました。
昭和37年当時の調査では人骨が発掘されているため、その一部かもしれません。

先週と比べると随分と冷え込み、作業をするにも上着が欲しい気温でした。
調査区付近の木からも落ち葉が多くなり、季節の移り変わりを感じるとともに、清掃の手間が増えてきました。
明日は雨予報のため、現場は休止させていただきます。
14時からのフィールドトークも実施しませんので、ご注意ください。

引き続き調査区南東側にある黒色土の掘削を行いました。
写真は出土した遺物の様子です。遺物の近くには、分かりやすいように竹串が刺してあります。
写真右上側では遺物が密集しており、掘り下げていくと遺構が見つかるかもしれません。

昨日とは打って変わって良い天気でした。
今日のようによく晴れた日には、乾燥で調査区の壁が崩れることを防ぐため、水撒きを行います。
遺跡の保護や、作業員の方々の安全のためにも、欠かせない作業です。
前日に引き続き不安定な天気となり、雨が強まったため現場も早めに終了しました。
影ができにくく、土も乾燥していないため、清掃と写真撮影を行いました。
明日は晴れの予報ですので、掘削も進められそうです。

予報では曇りでしたが、一日雨が降り続き、小雨の間に作業を行いました。このような日は土が湿ることで、色の違いが明瞭になるというメリットもあります。
本日の作業は、調査区南東の黒色土の掘削を進めました。サブトレンチで断面を観察し、遺構が確認できると判断できた深さまで、数㎝ずつ掘削を進めています。

本日は今年度に掘削している範囲をすべて清掃し、写真撮影を行いました。
写真のような作業は例年行っており、複数枚の写真を合成することで、現場を立体データとして記録しています。
発掘調査の現場は日々掘削により景色が変化するため、こうして適宜記録を残し、後から遺物の出土位置などのデータと合わせて検討を加えていきます。
明日は雨のため現場は休止し、フィールドトークも行いませんので、よろしくお願いします。

サブトレンチの掘削を進めています。今後成果が出れば、日誌でもご報告したいと思います。
明日は整理作業のため、現場を休止します。
14時からのフィールドトークも実施しませんので、よろしくお願いします。

先週同様サブトレンチの掘削を進めています。
貝層が表れている地点では、貝の分布する範囲を明らかにするため、竹串やハケなどで丁寧に土を取り除いています。
また、貝層を含む土は保存しておき、後ほど動物や魚類の骨が残っていないか精査する予定です。

途中雨でテントに退避する場面もありましたが、何とか一日調査を継続できました。
作業は昨日から引き続きサブトレンチの掘削を進めています。
土の様子を観察するだけでなく、測量機械で出土した土器の位置を詳細に記録することで、後からでも検討が加えられるようにしています。

本日は昨年度に掘削を始めた、調査区北側の東西に延びるサブトレンチと西側の南北に延びるサブトレンチを掘削しました。
幅の短いトレンチであるため、平面的に住居などを捉えることは難しいですが、同じくらいの深さでみると、遺物の出土量や土の色に変化があり、縄文時代の人々が掘削を繰り返していたことがうかがえます。
遺物は縄文時代中期ごろと思われる土器が多く出土しました。

本日は調査区の清掃を行い、市職員の間で今後の調査方針について検討しました。
貴重な加曽利貝塚を最低限の掘削で調査できるよう、普段の開発に伴う発掘調査に比べ、特に慎重に実施しています。
フィールドトークには5名の方にご参加いただきました。
毎日14時ごろにお待ちしております。ぜひお立ち寄りください。

先週と同様に掘削を進めています。
サブトレンチの精査がすすみ、遺構や遺物がある深さに見当がつけば、より本格的な掘削に取り掛かることができそうです。
調査が始まり間もないため、まだ珍しい遺物などは出土していませんが、何かあればご報告したいと思います。
明日は雨が降る予報であるため、現場はお休みします。
フィールドトーク等も実施しませんので、よろしくお願いします。

本日も前日からの掘削を継続しました。
暑さがぶり返したようで、休憩も多めに取りつつの作業でした。
明日は千葉市生涯学習センターで遺跡発表会が実施されますので、現場は休止します。
昨年度までの加曽利貝塚第18次調査成果についての講演もあります。
ぜひご来場ください!
本日は昨日に引き続き、調査区東側の面的な掘削とサブトレンチの写真撮影を行いました。
撮影した写真の一部がこちらです。

土の色の違いや、土器が集中して出土していることから、人為的に掘削された跡(遺構)である可能性があります。
フィールドトークにも3名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
明日以降も14時ごろに実施しますので、加曽利貝塚をご見学の際はぜひお立ち寄りください。
本日は調査区東側の面的な掘削とサブトレンチの掘削を行いました。
サブトレンチからは次々と土器片が出土しています。

ある程度大きさがあったり、文様がよく確認できる土器片は、測量機械で出土位置を記録してから取り上げるため、写真のように一時的に土器を残して掘削しています。

環境整備も無事にひと段落して、来週から本格的な掘削調査を開始します。
今年度は、昨年度の調査で後期の土器が集中して出土した地点(写真)を重点的に調査する予定です。
14時からのフィールド・トークも9月24日(水曜日)から開始しますので、加曽利貝塚にいらっしゃる際は、ぜひ現地にも足をお運びください。
※9月21日(日曜日)~23日(火曜日)は現場休止です。

本日は残ったシートをはがすなど、調査区内の清掃を行いました。
前日の雨により、シート上に溜まった水を汲みだす必要がありましたが、過ごしやすい気温に助けられたように思います。
また、周囲から流れ込んだ土を薄く削り、昨年度発見した遺構を確認できる状態へ復元しました。
発掘調査ではこの土の表面を削る作業を掃除と呼びます。
この作業が進み次第、掘削にも移っていけそうです。

本日も、前日に引き続き周辺の草刈りなどの環境整備を行いました。
調査区内の草刈りも一段落し、部分的にブルーシートをはがしたので、ようやく発掘調査らしい風景になってきました。
順調に進めば、来週の始めには掘削が開始できそうです。

本年度も加曽利貝塚の発掘調査が始まりました。昨年に引き続き、北貝塚の調査を実施します。
本日は掘削に取り掛かる前準備として、テントの設営や周辺の草刈りなどの環境整備を行いました。
今週は環境整備を進める予定です。
準備が整い次第、フィールドトークも実施していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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