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更新日:2023年9月7日

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浄化センターへようこそ

お知らせ

~大切な水環境を守りましょう~

こんにちは。中央・南部浄化センターです。

みなさん、浄化センターってご存知ですか。終末処理場、水資源再生センターなどとも呼ばれています。あまり聞きなれない施設だと思います。でも、みなさんの周りにある水資源を守る大切な施設です。家庭や工場から毎日出される汚れた水をきれいにして川や海に流すための施設です。このホームページで水の大切さ、浄化センターの役割が少しでも身近になっていただければと思います。

水資源は地球を巡ります

 

 

水循環1

 

 

 

 

 

 

 

 

かわうそ02

かわうそ一家

 

出典「千葉市水環境保全計画」

 

イメージ図をご覧ください。海や川などの水は蒸発して雲になります。雲は雨を降らせ、降った雨は川や海に流れ込んだり、地下に浸み込みます。そこからくみ上げられた水は井戸水になったり、浄水場をとおり、上水道として飲み水などの生活用水として使われます。使われた水は、下水道管やポンプ場を経由して浄化センターに送られます。送られた下水は浄化センターできれいになり、再び川や海に戻され、水は蒸発して雲を作り雨を降らせます。これを「水の循環」といいます。

市民が親しめるきれいな水辺環境をお届けします!

水が循環していることがわかっていただけましたか。下水道はこの水の循環の中できれいな水環境を提供する役割を担ってます。千葉市では、様々な水辺環境がみなさんに提供されています。ぜひご利用ください。

 

いなげの浜
いなげの浜

検見川の浜
検見川の浜

下水道のことを知ってみませんか!~自由研究に役立つかも~

下水道は2つの重要な役割を持っています。

1つ目は、工場やみなさんの家庭から流される汚れた水(汚水)をきれいにして(浄化)、川や海に戻す役割です。

2つ目は、降った雨(雨水)を速やかに川や海に流し、家や道路の浸水の防除や軽減を図ります。

水は、私たちの暮らしに無くてはならないものです。水の循環の中で人も動植物も水の恩恵を受けています。下水道はその水の流れる道です。みなさんの快適な生活を守るため、浄化センターは、今日も働いています。このホームページをみて、下水処理と浄化センターのことを知ってもらえればと思います。

詳しくは、資料をご覧ください。(PDF:585KB)(別ウインドウで開く)

家庭から下水道へのつながりを調べてみましょう

kateihaisui

 

下水道には、ご家庭から排出された下水を流すためにお宅の敷地内に設置する「排水設備」や、道路などに埋めて市が管理を行う「公共下水道」があります。

排水設備は、排水管や汚水ますなどからなります。その設置や補修、点検などの管理や、水洗トイレの改造は建物をお持ちの方が行います。

排水設備を公共下水道に接続すると、ご家庭から直接下水を流せるようになります。これは、浄化槽から下水道への切替えも同じです。

下水道の仕組みを見てみましょう

下水道
出典「公益社団法人日本下水道協会HP」

下水道の仕組みがどのようになっているのか見てみましょう。下水道は上の模式図のようになっています。下水道管が斜めに埋められているのは、水は高いところから低いところへ流れる性質を利用しているためです。でも、あまり深く掘りすぎると、地球の裏側まで行きかねません。そこで、ある程度の深さになったら、ポンプ場を設置して、下水をくみ上げ、再び流下させて処理場まで送ります。下水道菅が長い場合は、複数のポンプ場を設置して、繰り返しくみ上げることもあります。

下水道にはゲームのキャラクターやカメ、キノコはいないようです。

(コラム)合流式と分流式

下水の排除方法には合流式と分流式があります。これらの方式は、一般の方には聞きなれない言葉でしょう。国土交通省のHPに以下のような説明があります。

分流式・・・汚水と雨水を別々の管渠系統で排除

合流式・・・汚水と雨水を同一の管渠系統で排除

分流式の特徴

雨天時に汚水を公共用水域に放流することがないので、水質汚濁防止上有利です。また、在来の雨水排除施設を利用した場合は経済的にも有利ですが、新設する場合には不利になります。

合流式の特徴

1本の管渠で汚濁対策と浸水対策をある程度同時に解決することが可能で、分流式に比べて施工が容易です。しがしながら、雨天時に流下流量が晴天時の一定倍率以上になると、それを超過した流入水(汚水+雨水)は公共用水域に直接放流される構造となっています。(晴天時に堆積した汚濁物も降雨の初期に掃流されて公共用水域に流出する。)

わが国における現況

古くから下水道の整備を始めた東京等の大都市は河川の下流部に位置しており、都市内の浸水防除と都市内の生活環境の改善を行うことが喫緊の課題であったため、合流式下水道が採用されていました。しかし、昭和45年に下水道法が改正され、下水道の役割として、公共用水域の水質保全が位置付けられ、それ以降の下水道は分流式が採用されるようになりました。

 

 汚れた水をきれいにするしくみを知ってみよう

それでは、水がきれいになるしくみをちょっと勉強してみませんか?新しい発見があるかも・・・・。

下水の処理はそんなに難しくありません。プールのような入れ物が並んでいて、そこに、順番に汚れた水を流していくと、最後はきれいになります。まずはじめに、大きなごみや砂を取り除いたら(沈砂池棟)、下水を小さなごみを沈める入れ物に流します(最初沈殿池)。次に微生物の入っている入れ物に入れて、微生物に汚れを食べてもらいます(反応タンク)。最後に微生物を沈める入れ物に流すことで、きれいな水になります(最終沈殿池)。

 

 

水がきれいになるしくみ二

 

【汚れた水がきれいになる様子】~動画で水が処理される様子を見てみよう!~

大きなごみを機械で取り除き、砂は沈めて取り除く施設です。その後、最初沈殿池に送られます。

汚れた水をゆっくり流して、汚水中のこまかいごみを沈めます。上澄みは反応タンクに送られます。

沈砂池棟

最初沈殿池

最初沈殿池から来た上澄みに活性汚泥(微生物を多量に含んだ泥)を混ぜ、空気を入れてかき混ぜます。

反応タンクで処理した水をゆっくり流し、活性汚泥を沈めます。上澄みは塩素混和池へ送られます。

反応タンク(エアレーションタンク)

最終沈殿池

 

 

(コラム)下水道で活躍する微生物たち

下水を処理してきれいにするのに一番大事なのは、クマムシなどの微生物の働きです。
微生物は皆さんの家で飼っている、金魚や熱帯魚と同じように、餌と酸素が必要です。
下水処理場の微生物は水の汚れを餌にしています。その餌を食べることによって下水をきれいにして、海に放流しています。また、微生物が呼吸をするのに必要な空気は、微生物のいる水槽に送っています。
下水処理場で働いている人は、微生物が元気で活発に動けるように、空気の量や入ってくる下水の量を水の汚れに合わせて調整したりしています。
微生物は生き物ですから、冬から春の季節の変わり目や、冬の気温が低いときは元気がなくなったりします。これは、人間も同じ。
こんな時は、こまめに微生物を観察して空気の量などを調整します。
また、天ぷらやフライに使う油や、車のガソリンなどの燃料がたくさん入ったりすると微生物の動きが悪くなります。
みなさん、下水に流さないようお願いします。

(微生物を動画で見てみよう)

クマムシが動いている様子や大きすぎてもがいている様子が見られるよ イタチムシとバギニコラが一緒に動いている様子が見られるよ

クマムシ

イタチムシ

 その他の微生物はこちらをご覧ください(PDF:286KB)(別ウインドウで開く)

 

 

処理水はどれくらいきれいになったかな?

さて、浄化センターでどのように下水が処理されているか理解いただけたと思いますが、では、汚れた水は浄化センターでどのくらいきれいになったのでしょうか。汚れを表す指標「COD」で表すと、処理場に入ってきたときはCODで100 ppmを超えている下水ですが、放流するときはおよそ10 ppm程度まできれいにされています。90パーセント以上の汚れが取れていることになります。

【実験のコーナー】~CODのパックテストでどれくらいきれいになったか見てみよう!~

・水の汚れ(COD)はパックテストを用いることで簡単に調べることができます。下水や処理水のパックテストの様子を動画にまとめてみました。あの身近な食べ物と比べても、随分ときれいになっていることに驚くことでしょう。

・COD(ChemicalOxygenDemand:化学的酸素消費量)」とは、水中の汚濁物質を酸化分解する場合に必要となる酸素量のことです。水中に含まれている汚れを数字にしたもので、数値が大きいほど汚れているということになります。

※この実験では、最初沈殿池を通過した後の下水を用いているため、下水のCODが 50 ppm程度となっています。(最初沈殿池を通過する前の下水は 100 ppm程度です。)
※シロップ水は水1リットルにシロップ0.1ミリリットルを加えたものになります(10,000倍希釈)。

 

よりきれいな水処理をめざして

浄化センターは、家庭などから流された汚水を浄化して東京湾に放流しています。しかし、現在も、海が真っ赤になったり、真っ青になったりする「赤潮・青潮」が発生していることはご存じだと思います。この現象は、海水中の窒素・リンを栄養としているプランクトンが異常に発生したり、海水が腐ることにより起きます。この現象を起こさないために、浄化センターで汚水をさらにきれいに処理することが求められます。南部浄化センターは、窒素・リンをより除去する高度処理施設を導入しており、2021年11月には、中央浄化センターでも高度処理施設の稼働が開始しました。

千葉市は、よりきれいな水処理をめざして、その処理に対応する施設の導入に併せて東京湾を汚す物質の削減のための最良の維持管理を行っていきます。 

千葉市の管理する浄化センターは2か所あります

千葉市の公共下水道は、中央処理区を受け持つ中央浄化センター、南部処理区を受け持つ南部浄化センター、印旛処理区(流域下水道)を受け持つ花見川終末処理場(千葉県所管施設)の3ケ所で処理を行っています。処理区域図はこちら(PDF:382KB)(別ウインドウで開く)

中央浄化センターは昭和43年に運転を開始、南部浄化センターは昭和56年に運転を開始しました。平成21年度からは、中央浄化センターにおいて発生する汚泥を南部浄化センターに集約して処理をしています。

なお、花見川終末処理場は昭和49年に千葉県が運転を開始しています。

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南部浄化センター

中央浄化センター

南部浄化センター

 

施設名

住所 電話番号 FAX

中央浄化センター

中央浄化センターパンフレット(PDF:1,260KB)(別ウインドウで開く)

千葉市美浜区新港69番地 043-241-8541 043-244-4040

南部浄化センター

南部浄化センターパンフレット(PDF:3,573KB)(別ウインドウで開く)

千葉市中央区村田町893番地 043-265-1357 043-265-2804

 

花見川終末処理場(外部サイトへリンク)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)

浄化センターは24時間稼働です。維持管理は民間企業に委託しています。

下水は、24時間休みなく浄化センターにはいってきます。海にきれいな水を戻すには施設が常に故障もなく、正常に動いていることが必要です。また、海に流される放流水は、法律で水質基準が定められています。そのために、施設の稼働状況、水質について24時間監視が必要です。また、故障などトラブルが起きた場合は迅速な対応が求められます。

千葉市では、市の適正な管理のもと、経済性・効率性を考慮し、より専門的な民間企業に包括的維持管理業務委託しています。


24時間監視体制の画面
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最初沈殿池

送泥設備
送泥設備

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ポンプ場
 

包括的維持管理委託とは

ここからは少しむずかしい説明になりますが、包括的維持管理業務委託とは、主要な業務である下水処理場の運転、保守点検に加え、清掃、建物管理、薬品等の調達、補修などの業務も含み、かつ千葉市が設定した放流水質などの要求水準を満たすことを条件とし、運転方法などの詳細は受注した民間企業に任せる方式です。従って、民間企業ならではのノウハウ等の技術力を活用した維持管理を行うことができ、最も重要である処理水質を維持し続けているのです。

市では、平成20年度から第1期の委託を開始し、平成31年度からは、5年の期間で第4期委託を行っています。

包括的維持管理業務委託の効果について(PDF:504KB)(別ウインドウで開く)

 

現在の水質状況

浄化センターの放流水の水質は、法律の基準に適合しています。汚れの目安となるCODや、赤潮の原因となる全窒素、全燐の年間平均値は、基準の半分以下と良好な水質の水を東京湾に放流しています。

中央浄化センター水質データ

南部浄化センター水質データ

下水道資源の再利用・地球温暖化防止対策も進めています

浄化センターから発生する資源の再利用をして、現在、南部浄化センターの高度処理水は蘇我運動公園のトイレ用水や敷地内の散水に使われています。中央浄化センターでも、公共工事用などに使用されています。また、汚泥処理で発生する消化ガスは、焼却炉の燃料、発電に利用し地球温暖化防止に貢献しています。また、焼却灰はセメント原料に再利用されています。

千葉市の下水道計画(別ウインドウで開く)

浄化センターにおける資源・エネルギー利用について(PDF:222KB)(別ウインドウで開く)

さらに詳しく知りたい人のために施設見学を実施しています

見学の内容は、実際に水の処理をしている過程を見学したり、室内で水をきれいにする仕組みをお話したりします。申し込み方法は、施設見学申込書に必要事項を記載し、ご提出ください。施設見学はどなたでもお申込みいただけます。

中央浄化センター:施設見学申込書(ワード:30KB) (連絡先:043-241-8541)

南部浄化センター:施設見学申込書(ワード:30KB) (連絡先:043-265-1357)

見学写真
施設見学の風景

皆さまへのお願い

下水道施設を正常に維持して、その役割を発揮するには、使用するみなさんにもお願いがあります。毎日の生活の中で、気軽に使える下水道ですが水に溶けない布片や油などが流れると、下水管やポンプが詰まって下水が道路に溢れたり、下水処理場の微生物に悪影響を与えて、水が充分浄化されなかったり、様々な支障がでます。下水使用にはぜひ、ご注意を。

啓発用資料(PDF:417KB)(別ウインドウで開く)
下水道 正しく使って快適生活(別ウインドウで開く)

 

このページの情報発信元

建設局下水道施設部中央浄化センター

千葉市美浜区新港69番地

ファックス:043-244-4040

chuojoka.COF@city.chiba.lg.jp

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