千葉氏 > 千葉氏関連情報 > 過去の講座・イベント > 令和5年度 千葉市・千葉大学公開市民講座「東アジア文化の受容と千葉氏 ー妙見像と貿易陶磁器からみた文化と権威ー」
更新日:2024年7月1日
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千葉氏が氏神・軍神として妙見を信仰したことはよく知られています。千葉氏は妙見の姿として中国の道教における真武神の図像を受容しました。真武神は北方の神・玄武とされ、北宋の時代に真武と改められました。千葉氏は真武神像に基づく「妙見信仰」を浸透させることによって正統性を確立し、一族の団結を図ったのです。このような動きは、千葉氏が宋の文化を受容していたことの表れと考えられます。
一方、猪鼻城跡からは12世紀に中国南部で焼かれた褐釉四耳壺が出土したのをはじめとして、各地の千葉氏関係史跡では、中国製の青磁・白磁といった貿易陶磁が多く出土しています。これらはステイタス・シンボル、威信財として、千葉氏の権威や権力を示すものでした。本公開講座では、千葉氏や房総の諸勢力が「唐物文化」を持ち、中世の房総が「東国の都」鎌倉はもちろんのこと、京都、九州、さらに中国といった東アジアとも関係を有していたことに注目していきます。
本講座の受講にあたっては、事前の電子申請もしくは往復はがきによる申込みが必要です。
令和5年12月9日(土曜日)13時00分~16時10分
千葉大学西千葉キャンパス けやき会館大ホール
平安期の妙見像は四手で片足立ちするものなど様々であり、それは運命神としての性格を具現したものでした。一方、千葉氏はその性格を引き継ぎつつも、戦場で勝利をもたらす中世的な軍神(いくさがみ)に変貌させるため、宋代中国に成立した道教の真武神像を導入したのです。亀蛇に乗る武装した童子という妙見神の像容は、千葉氏が大きく東アジアを視野に入れて活動していた武士団であったことを物語っています。
東国武士には荒々しいイメージが先行しますが、御家人の館を発掘すると、唐物と呼ばれた茶・花・香などの高級品が溢れています。武士の都鎌倉は都に負けない唐物が集まる都市でもありました。千葉氏をはじめ有力御家人は、本領とともに鎌倉や京都にも屋敷をもち、都の文化にも精通していました。一方で武家独自の儀礼や唐物志向が形成され、それは列島各地に進出した御家人たちが、鎌倉や源氏将軍とのつながりを誇示し、御家人の階層意識を表現する必須の財産となったのです。
200名
※募集は終了いたしました。
主催:千葉市・千葉大学・千葉市教育委員会
後援:千葉日報社
当日の様子を、動画で公開しています。
ここからダウンロードできます。
※当館で本講演録の冊子を、3月31日から1人につき1冊、無償で配布します。
部数に限りがありますことをご了承ください。
電子申請もしくは往復ハガキでお申し込みください。お申し込みの際にいただいた個人情報は、本講座以外に使用いたしません。
※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
募集は終了いたしました。
下記アドレスから申請画面に入り、必要事項をご記入の上、令和5年11月1日(水曜日)から令和5年11月17日(金曜日)の間にお申し込みください。
電子申請のURL https://apply.e-tumo.jp/city-chiba-u/offer/offerList_detail?tempSeq=24789(外部サイトへリンク)
往復ハガキに以下の内容(必須)をご記入の上、令和5年11月1日(水曜日)から令和5年11月17日(金曜日)の間に当館「必着」でご郵送ください。
(往信用ハガキ)
返信用はがき
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