千葉氏 > 千葉氏関連情報 > 過去の講座・イベント > 令和5年度 千葉市・千葉大学公開市民講座「東アジア文化の受容と千葉氏 ー妙見像と貿易陶磁器からみた文化と権威ー」

更新日:2023年12月24日

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令和5年度 千葉市・千葉大学公開市民講座「東アジア文化の受容と千葉氏 -妙見像と貿易陶磁器からみた文化と権威-」

 

 

 

チラシ(表) 千葉氏が氏神・軍神として妙見を信仰したことはよく知られています。千葉氏は妙見の姿として中国の道教における真武神の図像を受容しました。真武神は北方の神・玄武とされ、北宋の時代に真武と改められました。千葉氏は真武神像に基づく「妙見信仰」を浸透させることによって正統性を確立し、一族の団結を図ったのです。このような動きは、千葉氏が宋の文化を受容していたことの表れと考えられます。
 一方、猪鼻城跡からは12世紀に中国南部で焼かれた褐釉四耳壺が出土したのをはじめとして、各地の千葉氏関係史跡では、中国製の青磁・白磁といった貿易陶磁が多く出土しています。これらはステイタス・シンボル、威信財として、千葉氏の権威や権力を示すものでした。本公開講座では、千葉氏や房総の諸勢力が「唐物文化」を持ち、中世の房総が「東国の都」鎌倉はもちろんのこと、京都、九州、さらに中国といった東アジアとも関係を有していたことに注目していきます。
 

本講座の受講にあたっては、事前の電子申請もしくは往復はがきによる申込みが必要です。

 

 

講座概要

日時

令和5年12月9日(土曜日)13時00分~16時10分

 

場所

千葉大学西千葉キャンパス けやき会館大ホール

内容

講演1 「千葉妙見と真武神」濱名 徳順(仏像研究家、茂原市史編さん委員)

 平安期の妙見像は四手で片足立ちするものなど様々であり、それは運命神としての性格を具現したものでした。一方、千葉氏はその性格を引き継ぎつつも、戦場で勝利をもたらす中世的な軍神(いくさがみ)に変貌させるため、宋代中国に成立した道教の真武神像を導入したのです。亀蛇に乗る武装した童子という妙見神の像容は、千葉氏が大きく東アジアを視野に入れて活動していた武士団であったことを物語っています。

講演2 「千葉氏と鎌倉御家人の唐物」小野 正敏(国立歴史民俗博物館名誉教授)

 東国武士には荒々しいイメージが先行しますが、御家人の館を発掘すると、唐物と呼ばれた茶・花・香などの高級品が溢れています。武士の都鎌倉は都に負けない唐物が集まる都市でもありました。千葉氏をはじめ有力御家人は、本領とともに鎌倉や京都にも屋敷をもち、都の文化にも精通していました。一方で武家独自の儀礼や唐物志向が形成され、それは列島各地に進出した御家人たちが、鎌倉や源氏将軍とのつながりを誇示し、御家人の階層意識を表現する必須の財産となったのです。

募集人数

 200名

 ※募集は終了いたしました。

 

主催・後援

主催:千葉市・千葉大学・千葉市教育委員会

後援:千葉日報社 

 

申込方法 

 電子申請もしくは往復ハガキでお申し込みください。お申し込みの際にいただいた個人情報は、本講座以外に使用いたしません。

※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
 募集は終了いたしました。

1 電子申請 

下記アドレスから申請画面に入り、必要事項をご記入の上、令和5年11月1日(水曜日)から令和5年11月17日(金曜日)の間にお申し込みください。

 電子申請のURL https://apply.e-tumo.jp/city-chiba-u/offer/offerList_detail?tempSeq=24789(外部サイトへリンク)

2 往復ハガキ

往復ハガキに以下の内容(必須)をご記入の上、令和5年11月1日(水曜日)から令和5年11月17日(金曜日)の間に当館「必着」でご郵送ください。

(往信用ハガキ)

  • 講座名
  • 申込者氏名(フリガナ)
  • 郵便番号
  • 住所
  • 年齢
  • 電話番号

返信用はがき

  • 返信用の宛先

募集用チラシ

こちらからダウンロードできます(PDF:2,501KB)

 

 

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