緊急情報
更新日:2022年5月24日
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盲ろう者とは目と耳の両方に障害のある方で、盲ろう者と言っても、その見え方や聞こえ方の程度によって、大きく分けて、以下の4つのタイプがあります。
タイプ | 視力や聴力の程度 |
全盲ろう | 視力「光も感じない」~「電灯等の明るい光は見える」 聴力「話し声をまったく聞き取れない」 |
全盲難聴 | 視力「光も感じない」~「電灯等の明るい光は見える」 聴力「耳元で大きな話し声なら聞き取れる」~「少し離れても普通の大きさの声を聞き取れる」 |
弱視ろう | 視力「目の前で手を動かせば分かる」~「小さな文字を読める」 聴力「話し声をまったく聞き取れない」 |
弱視難聴 | 視力「目の前で手を動かせば分かる」~「小さな文字を読める」 聴力「耳元で大きな話し声なら聞き取れる」~「少し離れても普通の大きさの声を聞き取れる」 |
※盲ろう者は全国で約1万4千名(県内では約300名)いると推計されています。
令和元年度、千葉市では市内の盲ろう者を対象に実態調査を実施しました。概要は以下の通りです。
①調査目的
市内盲ろう者の生活実態を明らかにするとともに、本市における盲ろう者への支援策の検討の基礎資料とするものです。また、同調査を通じて、調査対象者へ現行の支援制度の周知も行いました。
②調査対象
市内で生活している盲ろう者
視覚・聴覚の両方に障害のある市内の盲ろう者47名(令和元年6月27日時点)
※うち24名に対し調査ができました。
③調査方法
訪問による調査
盲ろう者の自宅を訪問のうえ、直接、盲ろう者から聴き取り調査を行いました。
(調査員1名、通訳・介助員1名、市職員1名の3名一組で実施)
④調査期間
令和元年7月~令和2年1月
⑤受託事業者
NPO法人千葉盲ろう者友の会(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)(当事者及び支援者の団体)
⑥調査結果(抜粋)
項目 | 内容 |
ア 年齢 | 調査を行った24名のうち12名(50%)が70代以上の高齢者 |
イ 4つのタイプの人数と構成比 | ・全盲ろう → 2名 (8.3%) ・全盲難聴 → 3名 (12.5%) ・弱視ろう → 4名 (16.7%) ・弱視難聴 → 15名 (62.5%) |
ウ 最も円滑な受信コミュニケーション方法 | 音声16名(66.7%)、触手話1名(4.2%)、 弱視手話1名(4.2%)、 文字(筆談・空書き・てのひら書き)2名(8.3%)、 その他2名(8.3%)、特にない2名(8.3%) ※音声は、耳元で大声で話せば聞こえたり、補聴器や人工内耳をつけることで聴き取りが可能であるなどです。 |
エ 会話頻度 | 「1か月に1~2日程度」から「まったく会話していない」の方が6名(25%) |
オ 外出頻度 | 「1か月に1~2日程度」から「まったく外出していない」の方が7名 (29.1%) |
カ 就業・通学 | 就業又は通学をしている方が3名(12.5%) |
キ 災害時の支援者 | 災害時の支援者がいない方が7名(29.2%) |
ク 生活全般の困難 | 外に出るのが怖い、外で声を掛けられても返事ができず誤解を招くことがあるなどの回答があり、外出や他者とのコミュニケーションなどに困難を抱えていることが伺えました。 |
※詳しくは、「令和元年度 千葉市盲ろう者実態調査 報告書(PDF:1,763KB)」をご覧ください。
下記①及び②の利用要件はいずれも、ア.千葉県内に在住している方、イ.身体障害者手帳の視覚及び聴覚障害の重複による障害の程度が1級又は2級の方であり、利用料は無料となります。
①通訳・介助員の派遣
盲ろう者に対し、情報保障(通訳)と移動介助を行う通訳・介助員を派遣しています。
詳しくは、「通訳・介助員派遣の案内(PDF:1,536KB)」をご覧ください。
なお、令和元年度の実態調査をきっかけに、新たに5名の方が通訳・介助員派遣の利用者として登録しました。(調査前の6名から調査後には11名になりました。)
※本事業については、本市・千葉県・船橋市・柏市の4県市の共同事業として実施し、「NPO法人千葉盲ろう者友の会(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)」に委託しています。
②生活の訓練
盲ろう者にあったコミュニケーションの習得や、歩行、料理、裁縫などの生活に必要な訓練を行います。
また、盲ろう者に係るその他の支援などは、「NPO法人千葉盲ろう者友の会事業案内(PDF:1,516KB)」もご覧ください。
このページの情報発信元
保健福祉局高齢障害部障害者自立支援課
千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所高層棟9階
電話:043-245-5175
ファックス:043-245-5549
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