ちば市政だより 2022年4月号 12-13面
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2022年度予算の主要事業
2022年度予算に盛り込んだ主な事業を「災害に強いまちづくり」「環境・自然の保全」「新型コロナウイルス感染症対策」「健康・福祉の充実」「教育・子育て支援の充実」「地域社会・文化の充実・市民生活」「まちづくり・地域経済」の7分野で紹介します。
金額は100万円未満四捨五入
災害に強いまちづくり
災害に強いまちの基盤整備のため、市民の防災意識・地域防災力向上を図るほか、安全・安心な市民生活を守るための取り組みを推進します。
市民の防災意識·地域防災力の向上を図ります
- ●九都県市合同防災訓練 2億1,900万円
- 千葉市を中央会場として、第43回九都県市合同防災訓練を実施
- ●屋根耐風診断・改修助成 (新規(一部を含む)事業) 1,700万円
- 強風による住宅屋根の被害を防止するため、既存住宅の瓦屋根の耐風診断および耐風改修助成制度を新たに創設
- ●耐震診断・改修助成 (内容を拡充する事業) 3,700万円
- 木造住宅の耐震化促進のため、耐震診断助成を拡充(補助率を3分の2から5分の4に変更など)
- ●地域避難施設の運用体制整備 (内容を拡充する事業) 100万円
- 地域避難施設に認定した町内自治会集会所などに、新たに携帯トイレを整備(1施設あたり100個程度)
- ●消防団員の処遇改善 (内容を拡充する事業) 7,000万円
- 消防団員の報酬単価を引き上げるとともに新たに出動報酬を創設
安全·安心の市民生活を守ります
- ●繁華街客引き対策 (新規(一部を含む)事業) 4,000万円
- 千葉市客引き行為等の防止に関する条例の施行に合わせ、指導員による巡回や指導などを実施(対象区域=中央区富士見地区など)
- ●通学路の安全対策 5,000万円
- 学校・警察・道路管理者合同点検結果に応じた対策工事を実施
環境·自然の保全
持続可能な社会を目指し、脱炭素の取り組みを進めるため、再生可能エネルギーなどの利用を促進します。
また、身近な緑と水辺を感じ、愛着の持てる環境をつくるため、緑と水辺の活用や保全に取り組みます。
脱炭素社会に向けた取り組みを推進します
- ●電気自動車(EV)セット購入費助成 (新規(一部を含む)事業) 800万円
- EVと太陽光発電設備・住宅用充給電設備(V2H)の同時購入に対し助成
緑と水辺の活用・保全を図ります
- ●千葉公園の再整備 25億1,700万円
- 千葉公園再整備マスタープランに基づき、整備を推進(広場整備、道路整備など)
- ●花見川を活かしたまちづくり (新規(一部を含む)事業) 400万円
- 河川空間と花島公園、花見川団地周辺の魅力創出のための社会実験を実施(カヤック発着場整備など)
- ●オオガハスの魅力発信 (内容を拡充する事業) 3,000万円
- オオガハスの開花70周年を迎え、記念フォーラムや関連イベントを開催
新型コロナウイルス感染症対策
市民生活を守るため、引き続き新型コロナウイルス感染症への対策を進めるとともに、市民生活の変化に適応した取り組みや地域の回復と活性化に向けた取り組みを推進します。
感染者などへの対応を図ります
- ●軽症者等の宿泊療養施設の確保 11億8,500万円
- 重症患者を優先し、限られた医療資源を有効活用するため、軽症患者・無症状感染者の療養施設(酸素ステーションを含む)を確保
- ●軽症者等の自宅療養支援 10億5,400万円
- パルスオキシメーターの貸し出し・配食サービス、健康観察センター運営、医療提供支援などを実施
- ●PCR等検査体制の確保 3億400万円
- 医療機関に加え、保健所・環境保健研究所での検査を実施
感染拡大防止対策を徹底します
- ●区役所窓口混雑状況配信システム (内容を拡充する事業) 700万円
- 区役所窓口混雑状況のインターネット配信に加えて、来所日時をオンラインで予約できる機能を追加
地域経済の回復と活性化に取り組みます
- ●中小企業者事業継続支援金 (新規(一部を含む)事業) 2億円
- コロナ禍により売り上げ減少が生じた中小企業などの支援のため、事業継続支援金を支給
- ●テレワークプラン販売促進 1億円
- コロナ禍での感染拡大防止や宿泊事業者支援のため、テレワークプランの利用料金に対し助成
不安やストレスを抱える方を支援します
- ●心のケア相談 4,400万円
- 新型コロナウイルス感染症の影響による心のケアに関する相談に対応するため、夜間休日の電話・SNSによる相談体制を引き続き確保
- ●女性のためのつながりサポート (内容を拡充する事業) 1,500万円
- コロナ禍で困難や不安を抱える女性へ相談やアウトリーチ型支援などを実施
健康·福祉の充実
健やかに暮らせる社会をつくるため、地域包括ケアシステムの構築・強化に取り組むほか、医療体制の質の維持・向上に向け新病院の整備を推進します。また、地域で自立して暮らせる環境整備のため、障害者支援の充実を図ります。
出産支援・医療の充実を図ります
- ●産後ケア (内容を拡充する事業) 6,500万円
- 産後の母子のケアを充実するため、宿泊型・訪問型に加え、日帰り型のケアを導入
- ●新病院整備 47億7,500万円
- 老朽化した海浜病院に代わる新病院の整備に向けて実施設計および用地取得などを実施
地域包括ケアシステムを構築・強化します
- ●若年性認知症支援 (新規(一部を含む)事業) 400万円
- 若年性認知症の方やその家族に向けた相談支援などを実施
- ●高齢者等階段昇降支援 (新規(一部を含む)事業) 500万円
- 階段昇降機を活用した支援を行う訪問介護事業者などに、階段昇降機導入等に要する経費を助成
障害のある子どもとその家族への支援を充実します
- ●療育センター運営 (内容を拡充する事業) 1,100万円
- 療育相談所での初診までの待機期間を短縮するため、心理判定員を増員(4人を6人に)
- ●発達障害者支援センター運営 (内容を拡充する事業) 2,000万円
- 発達障害の可能性がある児童の早期発見・早期療育につなげるため、巡回相談員を増員(2人を4人に)
教育·子育て支援の充実
児童生徒の学びを支える教育環境充実のため、教育施設の整備やより専門性の高い指導員配置を拡充するとともに、不登校児童生徒などへの支援体制を強化します。子育て支援では、待機児童対策を推進するほか、児童虐待防止の強化を図ります。
学校教育環境の充実を図ります
- ●学校施設の環境整備 67億4,700万円
- 学校施設の計画的保全および機能改善を実施(大規模改造、屋上防水改修、トイレ洋式化など)
- ●公立夜間中学の設置 6,800万円
- 義務教育を修了しないまま学齢期を経過した方などを対象とした夜間中学を設置(開校時期=2023年4月予定)
- ●小学校における専科指導のための講師の配置 (内容を拡充する事業) 2億7,000万円
- 専門性の高い指導を行う小学校の非常勤講師を増員(84人を98人に)
学校生活の支援を充実します
- ●不登校対策 (内容を拡充する事業) 9,800万円
- 不登校児童生徒の増加に対応するため、教育支援センター「ライトポート」の支援体制を強化(小学生専用教室3カ所開設など)
- ●スクールカウンセラー活用 (内容を拡充する事業) 9,000万円
- いじめや不登校などに対応するスクールカウンセラーの配置体制を充実(小学校年間配置37週を40週にするなど)
保育・放課後児童対策の充実を図ります
- ●子どもルーム・アフタースクール・民間保育園の整備など (内容を拡充する事業) 17億9,900万円
- 子どもルーム3カ所、アフタースクール10校、保育施設27カ所を整備するとともに、子どもルーム・アフタースクールの土曜日開所時間を延長
児童虐待防止の強化に取り組みます
- ●子ども家庭総合支援拠点の運営・整備 (新規(一部を含む)事業) 200万円
- 子どもとその家庭、妊産婦などへの支援を充実するため、子ども家庭総合支援拠点を整備(中央区に設置)
- ●児童相談所2所化・新児童相談所基本計画の策定 (新規(一部を含む)事業) 1,000万円
- 増加、複雑・困難化する児童虐待に適切に対応するため、現施設で2所体制を開始するとともに、新児童相談所開設に向けた基本計画を策定
- ●里親養育包括支援 (内容を拡充する事業) 2,700万円
- 里親の心理的負担を軽減するため、新たに心理訪問支援員による相談支援を実施
地域社会・文化の充実・市民生活
誰もが個性を活かし活躍できる環境づくりのため、多文化共生社会の実現を図るほか、文化・芸術が生まれ、広がる環境づくりに取り組みます。また、暮らしを支える生活基盤の向上に取り組みます。
多文化共生社会を実現します
- ●コミュニティ通訳・翻訳サポーター制度 (新規(一部を含む)事業) 200万円
- 外国人市民の円滑な意思疎通や情報伝達を支援するため、新たな通訳・翻訳ボランティア体制を構築
文化・芸術活動の創出を支援します
- ●市民会館の再整備 (新規(一部を含む)事業) 1億2,700万円
- 老朽化した市民会館の再整備に向けて基本設計などを実施(供用開始時期=2027年度予定)
生活基盤の向上に取り組みます
- ●おくやみコーナー設置 (内容を拡充する事業) 3,200万円
- 亡くなられた方の各種手続きに関する遺族の負担軽減のため、申請書代行作成などの支援を行うワンストップ窓口設置を拡充(緑区役所を全区役所に、5月下旬予定)
まちづくり·地域経済
持続可能な地域の発展や魅力あるまちづくりのため、都心・公共交通ネットワーク整備などのほか、スマートシティ推進に取り組みます。
都市の魅力づくり・地域経済の強化に取り組みます
- ●幕張新都心拡大地区新駅(幕張豊砂駅)設置 10億3,100万円
- 幕張新都心の都市機能の強化と交通機能の分散化を図るため、新駅整備を促進(開業時期=2023年春予定)
- ●新たな地域公共交通導入社会実験 (新規(一部を含む)事業) 1,300万円
- 公共交通不便地域での地域交通の導入に向けた検討などを実施
- ●新規市場開拓・海外事業展開支援 (内容を拡充する事業) 600万円
- 新規市場開拓・海外事業展開の助成対象経費を追加(映像コンテンツ制作経費、越境EC利用料、コンサルティング費用など)
- ●新規就農の推進・農業継承者経営発展支援 (新規(一部を含む)事業) 5,400万円
- 新たに就農する方を対象とした研修などを行うとともに、農業の継承者を対象とした経営を発展させるために必要な経費を助成
スマートシティを推進します
- ●市役所コールセンター運用 (内容を拡充する事業) 1億300万円
- 市役所コールセンターの運用に加え、市ホームページに24時間365日対応可能な自動応答AIチャットボットを新たに導入
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