特別史跡加曽利貝塚グランドデザイン策定に向けた意見交換会
特別史跡加曽利貝塚の将来像を描く「特別史跡加曽利貝塚グランドデザイン」の策定に向け、日頃から加曽利貝塚やその周辺地域で活動する市民団体や近隣自治会等、約30名の方々にお集まりいただき、意見交換会を開催しました。
事務局からの説明の後、参加者との活発な質疑応答の中で、貴重なご意見を数多くいただきましたので、計画策定や今後の整備事業の参考にしていきます。
開催日時
平成30年12月13日(木曜日)15時00分から16時20分まで
会場
千葉市立加曽利貝塚博物館多目的室
参加者
約30名(日頃から加曽利貝塚やその周辺地域で活動する市民団体、近隣自治会、一般参加者)
内容
(1)特別史跡加曽利貝塚グランドデザイン(案)の説明
(2)意見交換(質疑応答形式)
当日の様子
主な意見
- 本計画の実現のためには、現在活動しているボランティアの労力も相当かかるため、ボランティアの育成を含め、持続的な活動ができるフレームワークを行政としても検討してもらいたい。
- 公園整備を行う部分については、民間事業者の活力を導入した整備・活用があるとのことだが、民間に任せる部分とボランティアが担う部分の整理をしっかりとしてもらいたい。
- 新博物館の機能として、外国人を招いたシンポジウムや講師養成、またユニークベニューとしての利用も見込める多目的室を整備してもらいたい。
- 加曽利貝塚の史跡内にトイレが少ないので、正門・現博物館・復元集落のあたりに整備してもらいたい。
- 公園整備を行う場所に、災害の際にも役立つ知識が身につくような宿泊体験等ができる施設を整備してもらいたい。
- 土器づくりについて、土器づくり研究のほかに、土器の制作過程そのものも加曽利貝塚の魅力のひとつであると考えているため、現在の野焼きで行っている土器づくりが継続できるようにしてもらいたい。
- 貝層上の樹木伐採は遺構保存のためということで理解はできるが、植物はすぐに育つものではないため、公園利用者の理解を得ながら慎重に行ってもらいたい。
- 坂月川の川岸には、葦原が生育して夏にはヘイケボタルが飛んでいるなど、すでに貴重な動植物が生息しているため、吊り橋などの整備は理解できるが、自然環境が破壊されることのないよう、十分留意してもらいたい。
- 坂月川は縄文時代の景観という点でも重要なポイントであるため、今後、舟着き場推定地を発掘調査するなどして詳細を明らかにしてもらいたい。
- 加曽利貝塚の周辺には、他にも国指定史跡があるため、そういった遺跡との関連性も視野に入れた整備をしていってもらいたい。
- 新博物館はモノレール小倉台駅が最寄りになるとのことだが、周辺地域の住環境は現在良好であるため、多くの観光客等が訪れても、この良好な住環境が維持されるよう十分留意してもらいたい。
- 他の観光地では、主要駅の観光案内所で紹介されていることが多いため、千葉駅等においても加曽利貝塚を含めた市内の観光地をもっと大きく取り扱ってもらえるような働きかけをしてもらいたい。
配布資料