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更新日:2020年1月24日

       

「千葉市都市文化賞2019」の受賞作品が決定しました。

本年度は令和元年7月1日から9月30日まで募集を行いましたところ、61点のご応募がありました。
多数のご応募をいただきましたことを、心よりお礼申し上げます。
応募された中から千葉市景観総合審議会表彰選考部会での選考により下記のとおり受賞作品を決定しました。

総評

 今からちょうど100年前の1919年、現在のドイツにあたるワイマール共和国に「バウハウス」という先進的なデザイン学校が開校されました。その創設理念として「芸術と技術の統合」と「デザインの産業化」があげられます。
  現在、我々のまわりにあふれている「モダンデザイン」の源流はここにあります。しかし近頃、私が建築デザインの審査員としてかかわった建築作品からは、バウハウスの教育とは異なる新しいデザインの傾向を感じ取ることがたびたびありました。大きく3つの傾向があげられます。
  第一に「改変のデザイン」と呼べるものです。
「新築」ではなく、「増築」「改修」「コンバージョン(機能変更)」といった作品です。既存の建築を丁寧に読み解き、新しい機能を付与するといったものです。
  第二に「環境のデザイン」があげられます。
建築の「外部空間」、さらには建築を取り巻く「自然」を、建築と等価なデザイン対象として扱った作品です。ランドスケープデザインが浮上してきました。
  第三に「まちづくりのデザイン」があげられます。
複数の建築で構成する「町並みのデザイン」、さらにはまちの活性化を意図した地域イベントなど「ソフトのデザイン」も含まれます。
  これらの3つのデザインの流れは、バウハウスが見落としてきた、あるいは重要視してこなかったデザイン分野だと思われます。よく考えてみると、これらはバウハウスがめざした「デザインの産業化」にはそぐわない分野です。資本主義社会において短期的にはビジネスになりにくい分野と言い換えることもできます。しかし、「文化」は直接的、短期的には産業と結びつかないところから発芽するものです。そして、そうした文化の需要に応じて技術が後追いし、産業に結びついていきます。
  今回の応募作にもこうした3つのデザイン傾向が読み取れるものが少なからずありました。
  グランプリを受賞した「椿森コムナ」は、新しい都市文化の萌芽を強く感じさせました。住宅地の中に残された屋敷林跡を、地域資産として地域住民と有効活用を図ったものです。既存のイチョウやカシの樹上に、廃材を活用して作られたツリーハウスやタイニーハウス。さらに移動可能なテント小屋やキッチンカーやトイレなどによって生み出される祝祭的な空間は、失われつつある地域コミュニティの再活性化に大きく寄与していると思われます。
  そして「都市文化」は健全な地域コミュニティによって醸成されるものであることは改めて言うまでもありません。


千葉市景観総合審議会
千葉市都市文化賞表彰選考部会 部会長 栗生 明

受賞作品

グランプリ(1件)、優秀賞(7件)

 

【グランプリ】椿森コムナ

所在地:中央区椿森1丁目 施主:株式会社拓匠開発 
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椿森コムナは、千葉公園に隣接する住宅地の斜面緑地・屋敷林跡を暫定的にパブリックスペースとして開放しています。早朝には近所の市民がラジオ体操後の休憩に訪れ、週末には子育てファミリーなどで賑わっています。ウッドチップや枕木が敷かれた広場には、ツリーハウス、タイニーハウス(小屋)、エアストリーム(キッチンカー)などが置かれ、秘密基地のような非日常的空間を演出しています。民有地をパブリックスペースとしてまちに開くこの取り組みは千葉市の都市文化の魅力化に貢献していると高く評価できます。
(松浦 健治郎)

 

【景観まちづくり部門 優秀賞】YohaS

所在地:中央区弁天3丁目

団 体:花びと会ちば、株式会社拓匠開発

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千葉公園で6月に行われる「大賀ハスまつり」の夜のイベントとして2018年から行われている、企業協賛の入場無料イベントです。2019年は天気に恵まれ前夜祭ウイークと本祭の8日間でトータル48800人の来場者がありました。池を使った水上プロジェクションマッピング、地域の高校生・大学生ボランティアの参加、音楽パフォーマンス等、住宅街の都市公園の活用方法としてはかなり大胆な取り組みで、非常に楽しくやっているのが魅力です。公園活用のお手本になります。
(山﨑 誠子)

 

【景観まちづくり部門 優秀賞】堂谷津の里

所在地:若葉区谷当町  団 体:特定非営利活動法人バランス21
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 里地里山というのは居住地と生産地の関係を基盤とした生存・生活・生業に必要な環境がワンセットとなった二次自然の理想的な状態といえるでしょう。この活動は、他地域からの参加者と一つの谷津を共有し、そこで行われる多様な生産的活動を契機とした里山のアップデートが行われています。もはや、かつての里山の再生なのではなく、次のステージの「何かに成っている」という意味では「再成」という見立てが相応しいと考えます。
(霜田 亮祐)

 

【景観広告部門 優秀賞】幕張ベイパークのサイン

所在地:美浜区若葉3丁目 設 計:株式会社熊谷組一級建築士事務所、西武造園株式会社 東日本統括支店、光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所株式会社、株式会社福田組 東京本店
施 主:幕張新都心若葉住宅地区街づくりグループ、イオンリテール株式会社 施 工:株式会社熊谷組、西武造園株式会社 東日本統括支店、株式会社福田組 東京本店
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海浜幕張駅の南東で進む幕張新都心若葉住宅地区の整備計画は、幕張ベイパークとして新たな姿を見せ始めました。なかでも地区独自のルールの下に設置されたゲートサイン、店舗サインは質の高いデザインであり、新しい街への期待感を高めるものとして評価されました。人々を迎えるゲートサインは穏やかな曲線を描きながら低い位置から呼びかけ、夜間には文字の明かりが足許を照らします。一方スーパーマーケット・イオンのサインは、「内吊看板」、「店舗前内貼」の手法により店舗内への掲出が基準となっており、建物周りをすっきり洗練されたものにしています。これは床までのガラス壁面による建物デザインが可能にする手法であり、昼・夜共に店内の商業活動を活き活きと伝えています。
(田口 敦子)         

 

【建築文化部門 優秀賞】都賀の家

所在地:若葉区都賀
施 主:H・M
設 計:三好礼益+須藤建設株式会社
施 工:須藤建設株式会社
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撮影:SUZUKI YOSHIMI PHOTOGRAPHY
杉板下見張りの外観がともすれば個性的で住宅街のなかで浮いた存在になる危険をはらみますが、地域性や四季の楽しみを考慮し選択された植栽や、内と外の見え方の関係を慎重に解いた窓が、設計者が意図した「まちにひらく」ことに成功し、周辺と調和しています。外観からは開口部が限られ外があまり見えないような雰囲気がありますが、室内にはいると驚くほど外とつながりがあることに気が付きます。角地の立つ住宅の景観、開き方の好事例といえます。
(山﨑 誠子)

 

【建築文化部門 優秀賞】PSR 矢作町

所在地:中央区矢作町
施 主:エーエスキャピタルインベストメント株式会社

設 計:株式会社ツズキオフィス
施 工:横田建設マネジメント株式会社

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撮影:雁光舎:野田東徳

「崖崩れ・倒木・三角形状・急傾斜敷地」といった住宅地としてネガティブに捉えられる敷地の特徴とポジティブに向き合っている姿勢を高く評価したいと思います。このプロジェクトで描かれる建築断面図は擁壁であり建築であります。約6mの高低差の擁壁は斜面にそびえ立つものですが、ここでは高低差が暮らしのスケールに微分され居住者の日常性をも内包する「擁壁の中の家」という新たな集住のランドスケープを創出しています。
(霜田 亮祐)

 

【建築文化部門 優秀賞】千葉駅・千葉駅ビル

所在地:中央区新千葉1丁目
施 主:東日本旅客鉄道株式会社 東京工事事務所、株式会社千葉ステーションビル
設 計:東日本旅客鉄道株式会社 東京工事事務所、株式会社JR東日本建築設計
施 工:大成建設株式会社 千葉支店
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撮影:三輪晃久写真研究所
千葉駅コンコースに入ると、とても暖かい雰囲気に包まれます。明るく開放的な空間の中に落ち着いた色合いの木が随所に使用され、ガラスや金属といった建材類と木の温もりが見事に調和しているのです。その木も千葉特産のサンブスギということで、地産地消への拘りも徹底しています。隣接する「ペリエ千葉エキナカ」の5階には、「えきうえひろば」という屋上庭園があり、ここでも心が癒されます。利便性はもちろん、とても心安らぐ空間となっています。
(大内 啓子)

 

【建築文化部門 優秀賞】坂口電熱 千葉ロジスティクスセンター

所在地:若葉区上泉町
施 主:坂口電熱株式会社
設 計:株式会社竹中工務店 東京本店
施 工:株式会社竹中工務店 東関東支店  
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撮影:ミヤガワ 塚田茂男
電熱製品の開発・製造・販売をてがける企業の施設で、電熱製品の素材から連想される建材を内外の仕上げに使用し、ローコストながら意匠性に配慮した建築計画です。内装は、塗装や仕上げをかけない素地のままですが、照明をアクセントに上質な内部空間となっています。また、縦リブの光沢ある外壁に光が反射し、時間帯によって色や表情が変化する点など、緑が多く残る周辺の自然環境を生かし、建物全体が環境との融和を図っている点が秀逸でした。
(菊竹 雪)

 

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