緊急情報
更新日:2024年4月11日
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令和5年度(2023年度)は、令和5年7月1日から9月30日まで募集を行いましたところ、48点のご応募がありました。
多数のご応募をいただきましたことに、心より御礼申し上げます。
応募された中から、千葉市景観総合審議会千葉市都市文化賞表彰選考部会の選考により受賞作品を決定しました。
令和6年2月10日に「千葉市都市文化賞フォーラム2023」を開催し、表彰式、受賞者代表者による発表およびパネルディスカッションを行いました。
2023年度の受賞者、選考委員、千葉市長との記念撮影の様子
フォーラムの様子は下記よりご覧ください。
表彰式後、各作品受賞者に受賞の感想を伺いました!
下記よりご覧ください。
毎回のことですが、審査会での多くの議論の底流には常に「都市文化とはなにか?」という「問い」があります。
しかし、この問いには一般解はありません。つまり正解というものがないのです。
性別、年齢、職業、さらには時代状況によっても答えは無限に変わります。
しかし、人間社会を少しでもより良いもの、住みよいものにしていくために、この奥の深いテーマを問い続けることこそが必要不可欠なことと思われます。
この賞は便宜上三つの部門にわかれています。
ひとつの作品で、二つ、あるいは三つの部門に同時応募されることがあります。
一方で審査会の議論のうちで応募された部門とは異なる部門で評価される場合もあります。
どの部門で評価するかは「都市文化とはなにか?」という問いと密接にかかわってきます。
「YohaSアリーナ ~本能に、感動を。~」と「TIPSTAR DOME CHIBA(千葉JPFドーム)」は建築文化部門に応募されました。
どちらも建築文化部門の優秀賞に値する完成度の高い魅力的な建築でした。
一方でこのふたつの建築は隣接し、「対」をなすことで、見事に千葉公園再整備における景観的シンボルとなっています。
議論の末、このふたつの建築を「景観まちづくり部門」の優秀賞として評価することにしました。
昨年より「C-HOPE賞(ホープ賞)」が設けられました。
優秀賞としての評価は難しいものの、これからに期待したいと思われる作品が対象とされます。
本年度は「手づくり公園まさごの会」が選ばれました。
長年放置され、荒れ果てた空き地に対し、地域住民が立ち上がり、手作り公園として整備が始まりました。以来10年をかけて、ガチャポン井戸やドラエモン土管の設置、花壇づくりやビオトープの維持管理など、地域住民のボランティア活動によって、居心地の良い公園として成長し、さまざまなイベントも行われています。
行政主体、あるいは企業活動の一環としてのまちづくりと異なり、地味な活動と見られがちですが、本来のまちづくりの「最良のモデル」として応援したいと思います。
さて、グランプリは「the RECORDS」が選ばれました。
築35年のビジネスホテルの再構築ですが、「リノベーション」「コンバージョン」といった昨今よく見られる建築手法の枠組みを大きく踏み超えたアイディアとセンスに驚かされました。
以前の風除室を除去し、床・壁をぶち抜くといった荒療治をしているのですが、荒々しい切断面をそのまま意匠として残すことで、堆積した時間と空間の変容が同時に読み取れます。
タイトルの「the RECORDS」(記憶の蓄積と記録の塗り替え)が体現されたこの作品は「建築文化部門」「景観広告部門」「景観まちづくり部門」全てにおいて高く評価されました。
「猥雑と洗練」、「自然と人工」、「証跡と変容」、「賑わいと沈黙」。
この作品は「都市文化」そのものを活写したものと感じられました。
千葉市景観総合審議会
千葉市都市文化賞表彰選考部会長 栗生 明
委員(順不同) |
役職等 |
加藤 幸枝 | 有限会社クリマ代表取締役 |
菊竹 雪 | 東京都立大学システムデザイン学部教授 |
栗生 明 | 千葉大学名誉教授 |
小堀 哲夫 | 法政大学デザイン工学部建築学科教授 |
霜田 亮祐 | 千葉大学大学院園芸学研究院准教授 |
古内 時子 | 株式会社ふるうち設計室代表取締役 |
松浦 健治郎 | 千葉大学大学院工学研究院准教授 |
山﨑 誠子 | 日本大学短期大学部准教授 |
河原 泰 | 公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部千葉地域部幹事 |
上杉 敬郎 | 公募による市民 |
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