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更新日:2023年5月19日

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特定外来生物について

特定外来生物とは

もともといなかった国や地域に外部から持ち込まれた生き物で、生態系や人体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、またはそのおそれのあるものが外来生物法により「特定外来生物」に指定され、飼育や栽培・運搬・販売などの行為が禁止されています。

市内にも以下のような特定外来生物が確認されており、生態系等への被害が心配されます。

 

動物:アライグマ、カミツキガメ、ウシガエル、カダヤシ、ブルーギル、オオクチバス、セアカゴケグモ、アメリカザリガニ、アカミミガメ

植物:オオキンケイギク、アレチウリ、ナガエツルノゲイトウ、オオフサモ、ボタンウキクサ

条件付き特定外来生物:特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律に基づき特定外来生物に指定された生物のうち、通常の特定外来生物の規制の一部を、当分の間、適用除外とする(規制の一部がかからない)生物の通称です。

 

アライグマやカミツキガメなどの特定外来生物に対し、市では千葉県が策定した防除実施計画に基づき取り組んでいますが、被害を予防するためには、以下の3つの原則を守っていくことが大切です。

 

三原則

市内で確認されている特定外来生物の特徴について

アライグマ

 
アライグマ

原産地は北アメリカ。体重4~10数kg、頭胴長41~60cm、尾長20~41cm。白色の顔に黒色系のマスクを着けたような外見で4~7の輪模様を尾に持つ。(千葉県アライグマ防除実施計画に基づき防除に取り組んでいます。)

カミツキガメ

カミツキガメ

原産地は北アメリカから中米。4亜種に分けられているが、北米産の亜種では背甲長約50cm、34kgまで成長する。きわめて長寿で(80年にも及ぶという説がある)、繁殖能力が高い(淡水産のカメとしては最も産卵数の多いもののひとつで、1回に通常20~30個、多い時には100個以上の卵を産むことがある)。(千葉県におけるカミツキガメ防除実施計画書に基づき防除に取り組んでいます。)

ウシガエル

ウシガエル 原産地はアメリカ東部・中部、及びカナダ南東部。大型で極めて捕食性が強く、口に入る大きさであれば、ほとんどの動物が餌となる。日本のみならずアメリカ合衆国でも最大のカエルで、頭胴長183mmに達する。水生傾向が強く、後肢の水かきはよく発達する。幼生も大型で、全長150mmになる。貪欲な捕食者で、昆虫やザリガニの他、小型の哺乳類や鳥類、爬虫類、魚類までも捕食する。

カダヤシ

カダヤシ 原産地は北アメリカ。全長は雄で3cm、雌で5cmほど。メダカに似るが、体がもっと青っぽく尾鰭が丸い。また、グッピーの雌よりもカダヤシの雌の方が尻鰭に対して背鰭が後方に位置する。水田と用水路のほか、平地の池沼・湖、河川下流で流れが緩やかな場所に生息する。比較的汚濁に強く、また、海に連絡し海水の混ざっているような水路にもみられる。昼行性で、雑食性である。水面に落下した小さな昆虫、動物プランクトン、植物プランクトン、糸状藻類を食う。また、自種も含め、仔稚魚も食う。卵胎生で、交尾により体内受精し直接仔魚を産むため、特別な産卵場所を必要としない。

ブルーギル

ブルーギル 原産地は北アメリカ東部。全長25cm。生後約1年目までの幼魚では体形がやや細く、体側には7~10本の暗色横帯がある。成長するにつれ体高が高くなり体色は濃灰褐色から暗褐色に黒ずみ、横帯はやや不明瞭になってくる。雌雄ともに鰓蓋後端のやや突出した部分の色が濃紺ないし黒である。湖沼やため池、堀、公園の池などに生息し、湖では主に沿岸帯の水生植物帯に、河川でも主に流れの緩やかな水草帯に生息する。河川の護岸や人工漁礁にもよく集まり、小型魚は小さな隙間のある構造物を大型魚は大きな隙間のある構造物を好む。雑食性であり、昆虫類、植物、魚類、貝類、動物プランクトンなどを餌とする。

オオクチバス

オオクチバス 産地は北アメリカ。全長30~50cm。上あごの後端が眼の後縁の直下よりも後方に達する。体側から背にかけて不規則な暗斑がある。腹側は黄味を帯びた白色。湖沼やため池、河川の中下流域に生息する。北米での報告によると、雌一匹当たりの抱卵数は2,000~145,000個であり、体サイズの大きな雌ほど多くの卵を産む。

セアカゴケグモ

セアカゴケグモ

原産地はオーストラリア。成熟した雌の体長は約0.7~1cm。全体が光沢のある黒色で、腹部の背面に目立った赤色の縦条(四角形~砂時計形~双三角形)があります。雌のみが毒を有しており、雄は毒を持たないといわれています。このため発見したら、家庭用殺虫剤(ピレスロイド系のエアゾール剤)の噴霧や、靴で踏みつぶす等で対応し、素手で捕まえたり、触ったりしないでください。また、生息している可能性のある場所で作業をする場合は、軍手等を着用してください。咬まれた直後は軽い痛みを感じる程度で、次第に痛みが増加し、腹痛、胸痛が起こることがあります。重症になると、嘔吐、発熱、高血圧、頻脈などの神経毒による全身症状が現れることがあるので、医療機関で治療を受けることが必要です。万が一、咬まれてしまったら患部をよく洗い、早期に医療機関を受診しましょう。医療機関を受診した場合には、「クモに咬まれた」旨を医師に説明するようにしましょう。

アメリカザリガニ

画像準備中

原産地はアメリカ南東部からメキシコ北東部。全長が10~15cmまで成長する。河川・湖沼・池をはじめ、農業水路や水田、ため池など、さまざまな水域に生息。高水温・低酸素・水質汚染にも耐性があり,劣悪な水環境であっても定着し増殖することが可能。条件付き特定外来生物のため飼育することはできますが、放したり逃がしたりは原則禁止です。寿命を迎えるまで、大切に飼育してください。

アカミミガメ

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原産地は米国東南部からメキシコ。雄は20cmまで、雌は28cmまで成長する場合がある。幼体は「ミドリガメ」と呼ばれることもある。ペットとして飼育されていた個体が野外に放たれることなどにより、全国で分布。条件付き特定外来生物のため飼育することはできますが、放したり逃がしたりは原則禁止です。寿命を迎えるまで、大切に飼育してください。

オオキンケイギク

オオキンケイギク 原産地は北アメリカ。キク科の多年生草本で、高さは0.3~0.7m程度である。温帯に分布する。路傍、河川敷、線路際、海岸などに生育する。開花期は5~7月。頭状花。虫媒花。痩果をつける。ホソバオオキンケイギク、アラゲオオキンケイギクを区別する文献もある。

アレチウリ

アレチウリ

原産地は北アメリカ。ウリ科の一年生草本で、生育速度が非常に速いつる性植物で、長さ数~十数mになる。群生することが多い。果実に鋭い棘を密生する。温帯~熱帯に分布し、林縁、荒地、河岸、河川敷、路傍、原野、畑地、樹園地、造林地などに生育する。日当たりの良い場所を好む。土壌環境に対する適応性は大きいが、腐食質の多い沖積地を好むため、有機質の多い汚染河川岸に非常に多い。焼却炉やゴミ集積地付近にも多くみられる。開花期は8~10月。雌雄同株。1株当たり400~500個の種子をつけるが、25,000個以上との報告もある。種子には休眠性があるので土壌シードバンクを形成する。液果は風、雨、動物、人間により伝播される。

ナガエツルノゲイトウ

ナガエツルノゲイトウ

原産地は南アメリカ。水辺の湿った環境に生える多年草で、茎の下部が水没することもある。茎の長さは1m以上にもなり、匍匐した基部から数多く分枝し、発根する。茎切片による栄養繁殖が極めて旺盛である。特に、日当たりの良い肥沃な条件下では、急激に増殖する。

オオフサモ

オオフサモ

原産地は南アメリカ。アリノトウグサ科の抽水性の多年草で、水面からの高さは0.2~0.3m。温帯~熱帯に分布する。耐寒性があり、湖沼、河川、池、水路、一部の休耕田に生育する。浅水中に群生する。開花期は6月頃。雌雄異株。日本では雌株のみで、種子生産は確認されていない。栄養繁殖が旺盛で地下茎で繁殖する。日本では殖芽をつくらない。

ボタンウキクサ

ボタンウキクサ 原産地はアフリカ。サトイモ科の浮遊性の常緑多年草で、高さは10cm程度である。土に根を張らせた方が生育が良くなるため水深は浅い方が良いとされる。暖帯~熱帯に分布し、池沼、河川、水田、水路などに生育する。日当たりの良い所を好み、無機養分の吸収力が強く、耐塩性がある。開花期は5~10月(暖地では周年)。両性花。液果は風、水、動物、人間などにより伝播される。冬季の水温が15~20℃以上ないと衰弱して枯れることが多いとされるが、平均水温12℃程度なら生育を続け、子株の形成が可能との報告がある。

 

※出典

写真:一般社団法人自然環境研究センター提供(写真の転載を禁止します。)

特徴の記載内容:環境省ホームページ(外部サイトへリンク)

 

 

このページの情報発信元

環境局環境保全部環境保全課

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ファックス:043-245-5557

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