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更新日:2020年3月9日

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「千葉市都市文化賞」2012受賞作品

本年度は平成24年7月1日から8月31日まで募集を行いましたところ、37点の応募がありました。
多数の応募となりましたこと、心よりお礼申し上げます。
応募されたものの中から千葉市景観総合審議会表彰選考部会での選考により、下記のとおり決定しました。
来年度以降、引き続き「千葉市都市文化賞」へのご応募をお待ちしております。
なお、表彰式を以下のとおり行いますので、多数の方のご来場をお待ちしております。

「千葉市都市文化賞 シンポジウム2012」

  • 日時:平成24年12月20日(木曜日)、午後1時30分より
  • 場所:千葉市生涯学習センター 2Fホール
  • 内容:<1部>表彰式、午後1時30分より

<2部>パネルディスカッション、午後2時30分より

総評

千葉市都市文化賞は第二回目をむかえました。「都市文化」とは何をさす言葉でしょうか。
審査委員も審査を通じて「都市文化」とは何かを問い続け、議論を重ねながら受賞作品を選定しています。今回も多くの作品の中から16作品を一日かけて実際に見て回りました。これはかなりハードな審査でした。
しかし、写真や図面や説明文によって理解したつもりになっていたものでも、景観や建築や小物やまちづくり活動を、実際にその場に立って「体感」すると、いかに我々の理解や判断が不充分であったかを思い知らされます。「空気感」と言う言葉が相応しいかどうかわかりませんが、その作品およびその作品の置かれた環境すべてが我々の五感に訴えてくるものは、決して数値化できない価値でした。当然のことながら作品は美術館に置かれるものではなく、都市の中でまさに呼吸するかのごとく「生きている」ものです。
朝から晩まで、さらに季節をまたぐ時間の中で、それぞれの作品は都市に生きる人々と対話をつづけています。「文化」とはこうした数値化できないけれど明らかに人々に働きかけ、生活を賦活する価値を言うのではないでしょうか。こうした意味で優秀賞に選定された8作品はどれも「都市文化」の名に値する優れたものでした。

栗生 明

都市文化賞 受賞作品

【まちづくり部門】千葉駅前オフィス町内会


所在地:中央区富士見
「まちづくり」という言葉の裏には「魅力的な」という言葉が秘められています。魅力あるまちづくりの基本は、景観のバランスを乱すモノを造らないことと、醜いモノを消し去ること(消去法の美学)です。
日頃から、醜いモノや汚いモノから目を背けず、それらを排除する心を育てることが、魅力的な街づくりに繋がります。
そのような意味で、この千葉駅前オフィス町内会の活動はとても賞賛に値すると思われます。

講評 八木 健一

【景観部門】幕張シーサイドデッキ


所在地:美浜区美浜

建築主:千葉県企業庁

設計者:(株)近代設計

設計者:曽根幸一

施工者:西松建設(株)

施工者:(株)駒井ハルテック

施工者:鵜沢建設(株)

土木構造物はややもするとゴツイ感じに成り勝ちですが、この歩道橋はそのスパンに比してとてもスレンダーな感じにできており、色彩的にも海辺のイメージを連想させる爽やかなものとなっています。
強いて指摘させていただくと、エレベータコアを橋脚の外側(橋桁の延長線上)に配置するか階段との位置関係を交互にして橋脚構造のように見えるのを避けることで、もっと軽快なデザインになったのではないかと思われます。

講評 八木 健一

【建築部門】NHK千葉放送会館


所在地:中央区千葉港

建築主:日本放送協会

設計者:(株)日建設計

施工者:(株)ナカノフドー建設

放送局には情報が集約され、そしてそれが発信されていく場である。
この新しい放送会館は、1階の一部を市民に開放するなどして、情報だけではなく人々も集まり、交流し、その輪が広がっていく場として提案されている。壁面緑化や自然換気など環境面に十分に配慮するとともに、木質系のファサードを用いて暖かみのある印象に仕上げている。
さらには、放送局には必要不可欠な高さのあるアンテナ形状にも工夫があり、この場所にふさわしい建築になっていると高く評価した。

講評 野澤 康

【建築部門】風遊(かぜあしび)


所在地:稲毛区黒砂台

建築主:松岡 潤

設計者:瀬野和広+設計アトリエ

施工者:(株)みくに建築

木造軸組工法の木質の優しい雰囲気が感じられるコンパクトな住宅。
四角い敷地に四角い建物を建てているにもかかわらず、1階部分の道路との接し方を斜めにしたことで街とのつながりに動きが出ている。プランは部屋が区切れることなく1階から2階まで素直につながり、暮らし方の変化を自由にうけとめることができる。
日照と風が家の隅々まで届くような開口部が設置され、デザインだけでなく環境にも配慮していることも評価した。

講評 山﨑 誠子

【建築部門】千葉大学アカデミック・リンク・センター


所在地:稲毛区弥生町

建築主:千葉大学

設計者:(株)佐藤総合計画

施工者:安藤建設(株)

キャンパス内の豊かな自然に配慮したデザインを持つこの建築は、これまでの大学の図書館のイメージ、役割とは全く違う、新しい学習の場、創造の場を提供している。
新しい学びの場である新築部分と、改修された旧図書館やティーチング・コモンズなどを結びつけ、新しいキャンパスの核を生み出している。
単に建築の真新しさだけではなく、学生・教職員や近隣住民によるこの建築の使われ方や、新しい学びや研究、そして学生指導のあり方や、それを支える仕組みの提案とも融合して、この建築の成功があると言える。

講評 野澤 康

【建築部門】医療法人社団アンダンテ きくちこどもクリニック


所在地:緑区おゆみ野南

建築主:菊地 俊実

設計者:森田建築設計事務所

施行者:(株)山田工務所

 柔らかな曲面と優しいナチュラルカラーによる壁面色で構成された外観デザインは、“病院”という“子供にとって怖いところ”というイメージを見事に払拭している。
院内も曲面がふんだんに取り入れられ,安全性にも配慮された作りとなっている。さらに、気流方向を規定した換気計画により、見えない壁で一般と感染症患者さんの移動経路を分離するという工夫も施されており、視覚的にもオープンな威圧感のない空間が作られている。

講評 大内 啓子

【建築部門】特別養護老人ホーム 新千葉一倫荘


所在地:中央区新千葉

建築主:(社)煌徳会

設計者:(株)桑田建築設計事務所

施工者:戸田建設(株)千葉支店

住宅地の中の難しい地型を的確に読み込み、各諸室を効率よく配置し、圧迫感を出さないようなバルコニーを設けたファサードデザインとなっており、色合いも控えめで周辺の住宅との調和を図っている。
外周部は密接する住宅にたいして十分配慮して空間を取り、道路との境界はたっぷりと植栽帯を設け四季折々楽しめる樹木が植えられており、隣接する公園との調和も図られている。
建物だけでなく緑地デザインも評価した。

講評 山﨑 誠子

【小道具部門】京葉銀行本店 ショーウィンドー


所在地:中央区富士見

建築主:(株)京葉銀行

千葉駅前から伸びる中央公園プロムナードは、市のシンボルロードと位置づけられる通りである。
この通りに面した京葉銀行本店のショーウインドーには、日本の生活・文化をテーマにギャラリー展示が行われ、行き交う人々の注目を集めてきた。ショーウインドーが広告掲出場となる例が多いなかで、広告色を排して展示内容は百科全書的、或いは地域の物語を語ると共に、豊かな色彩と緻密な造形性が、この通りの景観に品格を与え、楽しませている。

講評 田口 敦子

このページの情報発信元

都市局都市部都市計画課都市デザイン室

千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所低層棟4階

ファックス:043-245-5627

keikan@city.chiba.lg.jp

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