緊急情報
更新日:2016年2月15日
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ボタン園の一角で、ナツズイセン(夏水仙)の淡いピンクの花が咲き出しました。スイセンといっても、この植物は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草(球根植物)です。学名Lycoris,squamigera、和名の由来は葉が水仙に似ており、夏に花が咲くことから。また、花の時期に葉がないことから俗に「裸百合(ハダカユリ)」とも呼ばれます。花期は8月中旬から下旬ですが、今年は猛暑の影響でやや遅いようです。
ナツズイセン |
ナツズイセン |
昨日の朝日新聞に、『俺の千葉がこんなに人気なわけが・・・ファンが「聖地巡礼」』と題した記事がありました。千葉市を舞台としたテレビアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」などの作品に登場する風景を巡ること(聖地巡礼)が、アニメファンの間で人気なのだそうです。千葉公園にもアニメの舞台がいくつかあります。その風景や雰囲気を味わいに公園を訪れてみませんか。
オープニング(綿打池南端からの眺望) |
京介と麻奈美が座る(綿打池西端の藤棚) |
ツツジの植え込みの地際に黒っぽい大きな蝶が止まっていました。近づいて良く見ると、ジャコウアゲハ雌の成虫です。チョウやガの幼虫は単食性が強いですが、ジャコウアゲハの幼虫は、ウマノスズクサを食草とします。ウマノスズクサは、全草に強い毒性を示すアリストロキア酸を含んでいます。しかし有毒なこの草をジャコウアゲハの幼虫はせっせと食べて育ち、しかも、その毒を体内に蓄積することで昆虫や小鳥などの外敵から身を守っているのです。
ジャコウアゲハ♀ |
千葉公園には2種類のサルスベリがあり、それぞれ花が咲いています。一つは、普通のサルスベリ(猿滑)で、長期間花が咲くことから別名「百日紅(ひゃくじっこう)」とも呼ばれます。花色は、赤色が基本で他に白、紫、黄などの花色があります。もう一つは、シマサルスベリ(島猿滑)、南西諸島や台湾に自生するすることから名付けられました。一般のサルスベリは樹高3~9メートルの小高木ですが、本種は樹高12~20メートルの高木になります。千葉公園の木は、樹齢40~50年と推定され、樹高約18メートルの大木です。
サルスベリ(菖蒲園など) |
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シマサルスベリ(遊具広場、運動広場) |
朝、園路のところどころに水たまりが残っていました。本日未明の3時頃に降った1週間ぶりの雨(2ミリ)の跡です。減り続けていたボート池の水位も回復し、溢れた水が花菖蒲園の水路に流れて、涼しげなせせらぎとなっていました。
ハナショウブの葉に付いた雨滴 |
花菖蒲園の水路 |
8月に入ってから蝉の鳴き声がたくさん聴かれるようになりました。良く聴かれるのはミンミンゼミとアブラゼミの声。連日の猛暑にもかかわらず過ぎ行く夏を惜しむように元気いっぱいに鳴いています。夏の風物詩、蝉時雨を千葉公園で楽しんでみませんか。
ミンミンゼミの成虫 |
サクラの幹肌と同化して目立たないミンミンゼミ |
ケヤキの幹に止まるセミの羽化殻 |
根元に集められた羽化殻(子どもの遊びか) |
千葉公園は昭和21年(1946)から整備が始まった市内初の総合公園です。昭和24年に野球場や陸上競技場(競輪場)が完成し、その後、体育館やプール、ボート池やミニ動物園など施設が整備され得、昭和40年(1965)頃、ほぼ現在の形になりました。その後、昭和60年(1985)から園路や広場を中心に公園の再整備が行われ、今ではその痕跡がなくなったり形が大きく変わってしまった施設もあります。そうした「千葉公園の思い出」を解説板にして設置しました。解説板を見て往時の風景や思い出を偲んでいただければと思います。
ミニ動物園跡(現・アガパンサス花壇) |
ハス池跡(現・花菖蒲園) |
展望台跡(現・荒木山広場) |
往時の綿打池周辺(現ボート池) |
今年は春のサクラから様々な草や木の花の開花が早まっていますが、キツネノカミソリも平年より1週間ほど早く咲きだしました。自然の地形や植生を活かした園生の森公園(稲毛区園生町)では、今日現在、3分咲きほどになっており、今週末から来週末までにかけて見ごろを迎えると予想されます。8月10日(土曜日)には夏の観察会が開催されますので、ぜひお越しください。この他、ミゾハギやハンゲショウなどが観察できます。
キツネノカミソリの生育地 | キツネノカミソリ |
ミソハギ |
ハンゲショウ |
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