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更新日:2024年2月14日

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動画とテキスト(令和5年11月24日)

動画

テキスト

冒頭発言

(市長)
それでは、定例会見を始めます。
本日は、発表事項が4件、お知らせ事項が1件です。
初めに、第4回市議会定例会に提出する議案についてです。
午前中に議会運営委員会が開かれ、先ほどお配りしたとおり、本定例会の日程が決まりましたので、ご承知おきいただければと思います。
定例会に提案する議案の件数は全体で23件、内訳は専決処分の承認を求めるものが2件、予算案が5件、条例案が8件、一般議案が8件です。
初めに、条例案件などの中から主なものについてご説明しますので、お手元の資料1の2ページをお願いします。
まず、条例案ですが、公文書等管理条例の制定についてです。平成23年に公文書等の管理に関する法律が施行されていて、自治体においても適切な公文書管理の推進が求められていますが、千葉市においても公文書管理の在り方などの検討を進めてきました。今回、公文書等の管理に関する基本的な事項を条例で定めるものです。
条例で定める主な内容ですが、定義のアですが、条例で公文書、また特定重要公文書等を定義することにしています。
イの公文書の管理ですが、作成・管理・保存・廃棄の定めをした上で、保存期間が満了したときは、公文書等管理審査委員会にその後の措置について意見を聞くものとしています。また、毎年度、公文書の管理状況について、概要を公表しなければならないという規定を置かせていただいています。
次に、公文書をスキャナーなどにより読み取って作成した電磁的記録などのいわゆる複製の保存をもって、公文書の保存に変えることができるという規定を置きました。これは、ほかの政令市の条例にない千葉市の特徴的な部分だと考えています。
さらに、適正な文書の管理、事務事業の効率化などに資するために、電子化の推進に努めることも規定させています。
ウですが、特定重要公文書等の保存、利用についてですが、特定重要公文書に該当するものについては、原則永久保存とするということにしています。利用請求があった場合には、個人情報などを除き、利用をさせなければならないという規定を置かせていただいています。
続きまして、3ページですが、給与に関する条例等の一部改正です。
こちらは人事委員会の勧告に基づいて、毎年この時期に必要な条例の改正をしているものですが、一般職の職員の給与については、人事委員会の勧告どおりに改定を行います。また、特別職の職員の期末手当を引き上げるほか、会計年度任用職員に勤勉手当を支給するなど所要の改正を行うことにしています。いずれも、人事委員会勧告に基づいて改正をするという考え方です。
内容ですが、まず一般職の職員、行政職について、平均で1%の引上げを行います。これは、今回は人事委員会の勧告が初任給と若年層に重点を置いた引上げになっていて、例えば、幹部職と新入職員と比べると、引上げの率についてはこれまでにない差が出ているという状況です。
次に、初任給調整手当になりますが、獣医師と医師・歯科医師について、対象となる職の民間やほかの行政機関との均衡を図るために、今回初任給調整手当などの新設、改定を行うものです。
次に、一般職の期末・勤勉手当の支給月数の引上げですが、こちらも勧告に基づいて、0.1カ月引き上げます。
次に、特別職の職員ですが、月額の引上げは行いませんが、期末手当の支給月数について、特別職は勧告の対象外ですがこれまでも準じた改正を行っていますので、一定の基準というものを人事委員会の勧告に置いていますが、それに合わせまして、0.1カ月の引上げを行うものです。
続いて、会見年度任用職員ですが、給料表については、一般職の職員に準じて改定として、勤勉手当と期末手当については、今回、令和6年4月1日から地方自治法の改正により勤勉手当を支給することができることになりましたので、それに合わせて勤勉手当を新設して、今までは期末手当だけの2.5カ月であったものを、年間を通じて4.5カ月、一般職の職員と同様の月数にするというものです。
続いて、4ページをお願いします。
千葉市公衆浴場法施行条例の一部改正についてですが、いわゆるサウナ、公衆浴場の中にあるサウナですが、窓がついていて、中で具合が悪い人がいないか外から確認できる構造にしてほしいということにしていて、これまでは脱衣所や洗い場から室内を見通せる場所に窓を置いてくださいという規定でしたが、様々な構造のものが出てきて、窓があれば外から見えますので、今回、室内を容易に見通せることができる位置に設けることとするという規定を置くこととしました。
また、衛生に支障がないと認める場合は、サウナ室の床面に勾配や排水溝を設けないことができる規定も置くこととしています。こちらについては、タオル等で水分を十分に拭き取る、清掃などで対応できる場合がありますので、そうした実態に合わせ、十分衛生環境が維持できると判断しましたので、改正を行うこととしています。
4番が、消防関係手数料条例の一部改正です。こちらについては、地方公共団体の手数料の標準に関する政令というのがあり、自治体の手数料の大まかな基準になっていますが、これが改正され、液化石油ガスの貯蔵施設の完成検査手数料の算定に関する軽減対象施設に認定高度保安実施者が完成検査を行った施設を加えるという改正です。これに合わせて、今市内に該当する施設はありませんが、今後該当する場合に備えて手数料条例を改正するものです。
続いて、5番ですが、千葉アイススケート場設置管理条例の一部改正です。こちらはアイススケート場の一部に温浴施設を併置して、運営を行っていました。隣接する新港清掃工場から熱源を供給していますが、令和8年度からリニューアル工事を行うことにしていて、リニューアル工事が行われると温浴施設への電気などの供給が停止することになります。自立稼働するためには、設備運営に多額の経費、新たに商用電源を受け入れるものなどが必要になってきますので多額の経費を要することになりますし、現在市内には、市や民間事業者による類似の温浴施設がありますので、今回、千葉アイススケート場の温浴施設を廃止するものです。スケートリンクはこれまでどおり営業を継続します。
施行期日は規則で定める日としていますが、新港清掃工場のリニューアル工事に合わせて考えていますので、令和8年2月頃を今のところ目途として考えています。
5ページをお願いします。
子どもの医療費の助成に関する条例の一部改正です。前回の9月定例議会において、来年度から医療助成の範囲を高校3年生、18歳まで拡充することについて答弁をしていましたが、今回、令和6年8月から実施することを考えていて、必要なシステム改修などがありますので、今期議会において条例と予算案を提出いたしました。
内容的には、医療費助成の範囲を現在中学校3年生までとしていますが、それを18歳に達する日以後の最初の年度末までに拡充して、小学校4年生以上の通院に係る保護者負担額を500円から300円に引き下げるものです。令和6年8月1日からの施行を予定しています。
続いて7番、千葉市中等教育学校設置条例の一部改正についてです。現在の稲毛国際中等教育学校の大規模改造をする必要がありますので、令和6年1月1日から12月31日までの間、仮設校舎での学校運営を行いますので、それに伴った位置の変更です。
8番が千葉市空家等及び空地の対策の推進に関する条例の一部改正についてです。こちらは、国の特別措置法で管理不全空家というカテゴリーが新たに規定されました。このまま放置すれば、崩壊などのおそれがある特定空家になってしまう可能性のある空き家のことですが、こういった改正を踏まえて、条例に規定している管理不全な状態の定義を「特定空家等の状態」から新しく創設された「管理不全空家」を加える形で改正を行いたいと考えています。空き家の状況を踏まえて、早期から行政機関が対応できるための法改正なのですが、それに合わせて千葉市も対応ができるように条例の改正を行っていくものです。
6ページをお願いします。一般議案になります。
1番は、毎年この時期に発売限度額を定めていますが、当せん金付証票、宝くじの発売額の上限を決めるもので、100億円以内という定めを行いたいと考えています。
2番は和解についてですが、千葉中央コミュニティセンター、市役所の本庁舎の向かいにあるものですが、大規模改修を行う必要があり、現在、テナントの退去の手続きを進めていて、今回、OKIクロステック株式会社様との間の賃貸者契約について、中途解約することに合意し、和解をすることが当事者間で合意ができましたので、今回議会に和解の承認を求めるものです。
主な和解内容としましては、(3)に書いていますが、立退料として1,536万円余りを支払い、令和6年2月末までに明け渡すというものです。
7ページの3番から9ページの7番までについては、指定管理者の指定に関する議案です。
まず、3番の幕張西スポーツ広場の指定管理者の指定についてですが、指定期間は令和6年3月29日から令和8年3月31日までの2年間としています。こちらの市内のほかのスポーツ広場、大宮、宮崎スポーツ広場と指定期間を合わせるための2年間としました。指定管理者ですが、幕張西スポーツ広場管理運営委員会としていますが、このスポーツ広場を管理運営するために広場の周辺に地区のスポーツ振興会や町内自治連絡協議会、学校体育施設開放委員会などで設立した団体で、今回非公募で選定をしています。
続いて、4番の千葉ポートアリーナですが、こちらについては、引き続き千葉市スポーツ協会としていて、令和6年4月1日から令和8年8月31日までとしています。今回、指定期間2年で非公募にしていますが、ポートアリーナ自体については大規模改修が必要な時期が近づいてきていて、今後の運営の仕方、大規模改修の中身について現在検討しています。令和8年度以降、大規模改修をしていきたいという見込みですが、その間について現在の検討する期間として2年間取らせていただき、その間の指定管理者については現在のスポーツ協会が引き続き行うというものです。
5番の千葉アイススケート場の指定管理者の指定についてです。株式会社パティネレジャー様となりますが、こちらも現在の指定管理者です。こちらについても、先ほど別の議案の説明をしましたが、新港清掃工場が大規模改修に入ると熱源供給が一時的に停止して外部から調達してもらうことになり、経営環境が変わってきますので、その経営環境が変わるまでの間は現在の指定管理者に継続していただきたいというものです。こちらも非公募です。
6番は長沼原勤労市民プラザと幕張勤労市民プラザですが、こちらは令和11年3月末まで、令和10年度末までとしていて、公募で5年間ということなのですが、現在の指定管理者のFun Space・オーチュー共同事業体が公募で選定されている状況です。
7番のふるさと農園の指定管理者の指定ですが、今回新しく株式会社マイファームが指定管理者に内定ということになっています。こちらも公募で5年間ということですが、今回ふるさと農園については、市民の皆様がより実践的に農林業に対する理解を深める場にしていきたいと考えていて、言わば農業を担っていただける市民を育成する拠点として使っていきたいということで少し施設の目的などを変えさせていただきました。そういったこちらからの仕様、考え方に沿ったご提案をいただき、公募で今回、株式会社マイファームが選定されたものです。
8番が議決事件の一部変更についてですが、こちらの千葉市新庁舎整備工事に関する請負契約額の変更です。こちらは資材の単価も変動していて、既に結んでいる契約の中のインフレスライド条項が適用になる状況になっていますので、契約金額を変更するものです。変更額については記載のとおりです。
続いて、補正予算の説明をさせていただきたいと思います。補正予算については、専決処分と今回提案させていただく二つに分かれていますので、初めに資料の2-1の専決処分の補正予算の概要をご覧いただければと思います。
今回の専決処分の補正予算については、9月の台風13号により被害を受けた農業施設や農業集落排水施設の復旧と農業者の支援を速やかに実施するために専決処分したもので、10月20日に専決処分したものです。今回、議会に承認を求めるものになります。補正予算の規模は1億6,100万円で、一般会計と特別会計の額は記載のとおりです。
2ページをご覧ください。事業ごとにまとめていますが、まず農業施設災害復旧として、農道と排水路の復旧で70カ所、1億1,900万円です。2番の農業者支援については、こちらは被害にあった農地や農業用の井戸ポンプの修繕に要する費用を助成するもので、土地改良区などが対象となっていますが、1カ所あたりの工事費が40万円以上の場合は県から補助がありますので、それを活用した事業となります。1カ所当たりの工事費が40万円未満の場合は市が独自で支援するもので、市費が50%、農家団体が50%として、農地が56カ所、井戸ポンプ12基となります。現在、復旧事業を行っていて、今年度中の復旧完了を予定しています。
3ページをお願いします。
こちらは農業集落排水事業の特別会計に属するものですが、大和田の処理場の排水施設のうちポンプが完全に停止する被害を受けていて、そちらを修繕するものです。2,100万円の事業費を計上しています。
専決処分の予算については以上です。
続いて、資料の2-2をご覧いただければと思います。
12月補正予算案の概要資料をご覧いただきたいのですが、今回の補正予算は、国の補助金の決定に伴う学校施設の環境整備に関する経費や9月の台風13号による被害を踏まえた浸水・冠水対策に係る経費のほか、物価高騰対応に係る事業などを計上させていただいています。また、債務負担公費を活用して、公共工事の施工時期の平準化、来年度予算の事業について今から準備をするための債務負担行為になります。
補正予算の規模は、一般会計が93億4,100万円、特別会計が減額の25億600万円となり、補正予算の規模は差し引きで68億3,500万円です。
2ページをご覧いただきたいと思います。個別の事業の内容ですが、まず学校施設の環境整備について、こちら国の補助金の決定があり、補正予算で事業化をするものです。大規模改造、外部・トイレ改修です。大規模改造については小学校1校、こちらは都賀小学校を予定しています。外部改修については小学校2校、中学校3校、トイレ改修については記載のとおりで、トイレ改修については、私が洋式化、床のドライ化を選挙公約で掲げていましたが、今のところ令和6年度中に全ての学校で完了する予定で進んでいます。
2番がエレベーターの設置です。こちらは、車椅子の使用または使用が必要な方が在籍または入学を予定している学校についてエレベーターの設置を進めているものですが、工事、設計を以上の小中学校で行わせていただきたいと考えています。
3番、校庭整備です。小学校が小中台小学校、中学校が若松中、1校ずつということで、特別支援学校については市立養護学校の予定をしています。
4番、給食室のエアコンの整備、冷暖房設備の整備になりますが、小学校18校で予定をしていて、こちらも今順次進めて、令和7年度中に全ての小学校で、中学校はセンター方式ですので基本小学校の整備になりますが、令和7年度中に設置完了を目指しています。
3ページ、こちらは浸水・冠水対策になりますが、台風13号による浸水被害を踏まえて、被害を軽減していくための対策を実施するものです。今回の補正予算では3件予定しています。一つ目が千葉公園の綿打池の雨水貯留機能の拡張、溢水対策です。二つ目が坂月第2調整池の周辺道路が今回かなり冠水しましたので、取水施設を増設することで対応していきたいと考えています。また、仁戸名町の支川都川付近の浸水対策について、雨水施設の計画をどのようにすればいいのか、計画の策定について作業を行っていきたいと考えていて予算化をするものです。
項番2が千葉公園の再整備道路冠水対策ですが、千葉公園内、道路も含めてかなり冠水をしていて、今後対策が必要ですので、今回予算化をするものです。
4ページをご覧いただきたいと思います。まず、こちらの物価高騰への対応で、今回は3項目出させていただいています。
一つ目が生活者支援として、学校給食費の支援です。現在も4月から食材料費の高騰に係る支援を行っていますが、さらなる高騰を踏まえて、今増額分の公費負担をすることで給食費の引上げは据え置いている状況ですが、今年度いっぱいについて、食材費の高騰分を公費で支援するために増額するものです。
次の2番が保育施設等の給食費の支援で、こちらも公立保育所、民間保育園、認定こども園、幼稚園など480カ所に関して食材費の高騰分に相当する額を公費で支援していて、保護者負担の軽減を行っているところですが、こちらについても年度内いっぱい必要な経費について、追加で予算を計上するものです。
次の中小企業者エネルギー価格等高騰支援ですが、こちらは事業者支援で3億5,000万円です。8月からエネルギー価格のコスト増の影響を受ける市内の中小企業事業者の皆様に対して、10万円の支援金の支給事業を行っています。今回手続きについて簡素化した影響もあり、また、値上げの影響も大きかったということもあり、申請数が多くなってきています。今回、12月15日まで申請を受け付けるために3,200件予定していたものを8,200件まで対応できるように増額するものです。
対象者についてはこの前と同様で、令和5年4月から9月までの間で光熱費・燃料費の合計が月3万円以上、または原材料費のコストの合計が3カ月平均で50万円以上の事業者に対しまして10万円を支給するものです。
5ページをご覧いただければと思います。市有建築物計画的保全ですが、こちらは公共事業の平準化です。年度明けに新年度予算が可決されてから準備しますと、年度の中盤から後半にかけて公共事業は集中しますので、令和6年度に実施予定の工事の発注を一部前倒しで行えるように債務負担行為を設定するものです。今回は工事13件、設計21件を予定しています。
5番、文化振興1,500万円ですが、こちらは千の葉の芸術祭について、3年に1回程度、定期的に開催することで検討していますが、実行委員会が設立されましたので、その検討を踏まえて令和5年度にプレイベントを行う経費の増額と6年度、7年度の開催経費の追加です。令和5年度、6年度はプレイベントを行い、令和7年度は本祭を予定しています。
6番が新病院の整備に関するものです。こちらについては前回の議会で269億円の債務負担行為を組ませていただきましたが、その後、建築資材価格の急激な上昇などもあり、また整備スケジュールにも変更が出る見込みです。今回、継続費の総額を増額して、年割額の変更をするものです。マイナスが立っていますが、今年は整備スケジュールが少し後ろ倒しになることで今年度分の金額が減少しますので、今年度分は減少しています。マイナスの35億8,750万円です。これまでは48億6,000万円を予定していましたが、今のところ、今年度に執行できるのは12億7,000万円で、その差を減額するものです。また、これに伴い病院の供用開始については、令和8年の春頃とこれまで申し上げていましたが、秋頃に変更させていただきたいと思っています。
6ページをご覧いただきたいと思います。
こちらについては、債務負担行為になっています。まず旧高浜第二小学校整備ですが、公共施設の大規模改修の仮移転先として利用できるように改修を実施します。令和7年度に西部の児童相談所が使用を予定しています。
2番は毎年この時期に行っているもので、経費が増加していることに対応するものです。
3番は先ほども申し上げました子どもの医療費助成ですが、こちらは今年度分の助成件数、コロナ禍における受診控えが回復したものと思っていますが、今年度分の経費を追加するものと、制度の拡充に伴うシステム改修に必要な債務負担行為を追加するものです。
また、民間保育園等の運営についても、入所児童数や公定価格の増加に伴って追加で必要な経費を計上するものです。
6番、ナラ枯れ被害木対策ですが、こちらは公園緑地における利用者や隣接地の安全を確保する必要があり、枯損木の伐採等を実施するものです。
こちらで予算案の説明は終わらせていただき、続いて、発表事項の2点目です。
コープみらい様との包括連携協定の締結についてです。コープみらい様とは、これまでも千葉市と個別分野で協定を結ぶなどして、市民生活の改善向上に共に力を尽くしてきましたが、今回地域におけるSDGsの推進にすることを目的として、SDGsの推進に向けた包括的な連携に関する協定を締結することにしました。今回、包括連携協定の締結を契機にさらに幅広い分野で連携を深めていきたいと考えていますが、連携事業は全部で9分野にわたることにしていて、環境保全、防災・災害対策、健康増進・食育、地産地消、また、地域社会の活性化・市民サービスの向上ですが、新たに進める取り組みとしましては、「食」を通じた市民の健康づくりや高齢者等を対象とする買い物支援対策についても取り組んでいきたいと思っています。
また、人生100年時代で健康寿命を延ばしていくことが重要で、元気に活躍できる社会をつくっていかなければなりませんが、各店舗における減塩などの食生活を改善していくポップの掲示や減塩レシピのご紹介などもしていただける予定です。食を通じた市民の健康づくりにご協力をいただけることになっています。
また、様々な事情により、日常の買い物が困難な状況に置かれている方がいらっしゃいますが、スマートフォンを活用した宅配サービスのご利用でそうした状況が改善される事例も多くありますので、そうした利用に関する講習の実施なども行って、買い物支援の取り組みを進めていきたいと思っています。
協定締結式は11月28日火曜日10時から市長応接室で行いますので、ぜひ取材をいただければと思います。
3点目です。千葉開府900年まであと900日で、カウントダウンを始めます。ご承知のとおり、平安時代末期の1126年に千葉常重が緑区の大椎町から中央区の亥鼻付近に本拠を移したことを千葉のまちとしてのあゆみ、起点としており、2026年、3年後ですが、いよいよ千葉開府900年を迎えます。
来月に、12月24日はその2026年6月1日から900日前の日になりますので、これに合わせて17時15分から市役所1階の市民ヴォイドにおいて、千葉の将来を担う子どもたちと共にカウントダウンボードのお披露目セレモニーを行い、カウントダウンを開始します。このカウントダウンボードですが、昨日の千葉湊大漁まつりの会場で、株式会社ZOZOのデザイナーの協力の下、子どもたちが描いたオリジナルデザインの数字と市民の皆様からの千葉市の未来に向けたメッセージをあしらったもので、セレモニーの当日に子どもたちにメッセージの発表と仕上げの装飾をしていただくことにしています。カウントダウンボードは2026年6月1日まで市役所1階に設置しますので、ぜひご覧いただければと思います。
また、当日は同じく市民ヴォイドにおいて、10時から17時までの間、スマートシティの実現に向けた実証実験の意味合いを込めて、千葉氏をテーマにして制作しましたVRゲーム「月星の記憶」の体験会も行います。千葉氏の活躍の歴史をフィクションも交えながら、仮想空間内でゲームとして疑似体験をすることができます。どちらもお楽しみいただければと思います。
また、12月2日土曜日ですが、千葉青年会議所と共催で「千葉城月星祭-月星に願いを-」というイベントを亥鼻公園で開催します。千葉氏に関するスタンプラリーや参加者の皆様が願い事を書いて夜空に飛ばすスカイランタンのリリースも、屋台、キッチンカーの出店もあります。今後もこうしたイベントを通じて、官民協働でまちの歴史を振り返り、学びを共有して未来の豊かな地域社会の実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。人づくりと文化づくりをメッセージの一つにしていますが、今後900年の記念事業の検討を進めていきますので、ぜひご参加をいただきたいと思います。
発表事項の最後は、国内で初めて調達資金の全額がブループロジェクトに充当されるブルーボンドを発行する件についてです。
千葉市では、使い道をSDGsの達成に貢献する事業に限定した債権のSDGs債、これを今年の8月に千葉県内の自治体で初めて発行しています。8月に発行したものはサステナビリティボンドと言われているもので、今回は新たな種類のSDGs債であるブルーボンドと呼ばれるものを12月に発行する予定です。ブルーボンドは海洋保全等に資する事業に調達資金の使い道を限定するもので、国内の自治体で調達資金の全額がブループロジェクトに充てられるブルーボンドの発行は今回千葉市での発行が初めての事例になる見込みです。
千葉市の歴史を振り返ると、海とは切っても切れない関係にあると思っています。5,000年前になりますが、縄文時代まで戻りますと、海で取れた貝や魚を食べて暮らして、中でも加曽利貝塚は国内最大級の貝塚として、現在特別史跡にも指定されています。また、遠浅の海が広がり、その恵みを受けて海苔作りや漁業を行ってきました。まさに海と共に生活を営んできたわけです。今は、そこは日本一の長さを誇る人工海浜に姿を変えていますが、今でも人々の憩いの場となって、イベント、マリンスポーツの場所にもなっています。
また、千葉港は今、貨物取扱量が国内最大級ですが、物流の拠点としての役割も果たしています。過去から現代にかけて、海、水と密接に関わっているのが千葉市ですので、今回水との関わりに着目して、ブルーボンドを発行することとしました。
資金の使途ですが、水の循環に関連した事業になります。海洋資源の保全はもとより、環境基本計画に掲げた望ましい環境都市の姿の実現に向けた施策の推進を図っていきたいと思っています。発行額は30億円、年限は10年間満期一括償還の予定をしています。国内の自治体としては初めての資金調達の全額がブループロジェクトに充当されるブルーボンドの発行になります。千葉市の先駆的な取り組み姿勢を投資家の皆様にご理解いただきたいと思っていますし、今後のSDGs債の債券市場全体の活性化やSDGsに対する理解の促進などに大いに期待をするところです。
最後になりますが、お知らせ事項です。
「Green Beans」での千葉市食のブランド「千(せん)」のコーナーの開設など、食のブランド「千」についての取り組みのお知らせです。
イオンネクスト様が、現在オンラインマーケットのGreen Beansを展開されていますが、その中に「千」のコーナーが開設されます。12月1日金曜日に販売サイト内に「千」コーナーが開設されて、「千」の認定品の取り扱いが本格的に始まります。
扱う品目ですが、千葉県産の「一(いち)」シリーズ加工肉、ソーセージなどやメタル小松菜なども予定していて、これから拡大されていきます。配送可能エリアは、千葉市内はもちろんですが、東京都、千葉県の多くの地域が入っており、首都圏での「千」の認定品の販売拡大が期待されます。
続いて、オンライン料理レッスンについてですが、ABCクッキングスタジオと協力をして、「千」ブランドの広がりを進めていますが、今回、認定品を使ったオンライン料理レッスンを実施することにして、認定品、ブランドの認知向上を図ります。
メニューは「千葉市の魅力が詰まった『千』ミートローフ2種のソース添え」になり、私もレッスンに出演させていただくことになっていて、料理のお手伝いをします。ABDクッキングスタジオからレッスンで使用する「千」認定品や千葉市の旬の野菜を詰め合わせた「つくたべBOX」も抽選で40名の方にお送りすることになっています。
レッスンで使用する「千」の認定品は先ほど紹介しましたGreen Beansでも購入ができますので、ぜひレッスンをご覧いただきつくっていただければと思います。配信は12月21日木曜日20時からを予定していて、ABCクッキングスタジオの公式InstagramまたはYouTubeでどなたでもご覧いただくことができます。アーカイブ動画も掲載するとのことですので、後日ご都合に合わせてご覧いただくこともできます。
次に、つくたべBOXの販売です。毎回好評いただいている旬の農産品を詰め合わせた、千葉市つくたべBOXですが、今回はオンラインレッスンで使用する「千」認定品と旬の野菜を詰め合わせたスペシャルセットを予定しています。こちらは12月1日金曜日18時から先着100セット販売しますので、ぜひご購入いただければと思います。
最後になりますが、JRの電車内での食のブランド「千」のPRです。12月18日から24日までの1週間、中央・総武線の各駅停車の電車内の電子広告用のモニターで「千」のPR動画を放映して、認知度の向上を図ります。そごう千葉店、Green Beansで購入できることも併せてお知らせしていく予定です。
ブランド創設から4年を迎えており、こうした取り組みにより、さらなる飛躍をしていきたいと考えています。
私からは以上です。

質疑応答

(記者)
補正予算に関して、学校の大規模改造や外部改修、内部改修ですが、トイレ改修は洋式に変えることと先ほど伺いましたが、大規模改造と外部改造はどういったものでしょうか。
(市長)
基本的には老朽化対策を考えていて、学校ができてから期間が長くて損傷が激しいところから順番に計画的に行っているものです。これまではトイレ改修もそれに合わせて進めてきましたが、かなり時間も要しますので、トイレについては保護者の方からのお声もあり、和式では使えないというお子さんもいるということで、トイレだけは前倒しをして、来年度いっぱいで全ての小中学校で完了させるという方針で整備をしてきました。
(記者)
特別会計が減額になったのは、病院の整備スケジュールの変更が原因でしょうか。
(市長)
そうです。
(記者)
整備スケジュールの変更は半年くらい供用開始が遅れるのでしょうか。
(市長)
そうです。病院については海浜病院自体の老朽化が激しいので、新しい病院の開院が遅れると、今の海浜病院自体も修理しないと使えない部分がありますので、できるだけ開院時期については遅らせたくないと思っています。今回数カ月延期になりますが、できるだけ早く年度は変えずに開院するスケジュールで進めていきたいと思っています。
(記者)
先ほど説明いただいた議案の資料1についてですが、こちらの5ページ目の空き家についてお聞きできればと思います。
現在、市内の空き家の状況について、その増減はどうなっていますでしょうか。また今回早期からの対応ができるようになるとのことだと思うのですが、具体的にもし考えられている対応があれば教えてください。
(市長)
今回、言わば崩れて周りに影響が出てから、例えば、固定資産税の課税を住居ではない形でするですとか、状況が進んでから対応するような枠組みであったのが、法律で前段階から取り組めることになりましたので、市としてもそうした対応が可能になるように、まず条例を改正していきたいというものです。
空き家というのはなかなか流通経路に乗ってこないので、空き家を改修して使おうという方に対して、こういったものが千葉市内にあるということを分かっていただくための、流通経路に乗せていくための取り組みを市と、例えば、宅建協会などと連携をして具体的に進めていきたいと考えていて、今後、民間の事業者の方などとよく話し合いをしながら、どういった対策が適当なのか、また、新しく不動産業界の中では、千葉にゆかりのある不動産業者もやっていますが、空き家を買い取ってリニューアルをして再販をしていくようなことを取り組んでいるところもありますので、そういった空き家に関して支援をしていく団体との連携も視野に入れながら、いかに流通経路を載せていくのかということを考えて具体化していきたいと思っています。
空き家の状況については、後ほど資料を提供します。
(会見終了後、千葉市の特定空家等の推移について、各年度末現在で、令和2年度124件、令和3年度102件、令和4年度85件と回答)
(記者)
ブルーボンドの発行について伺いたいと思います。今回のブルーボンドに関して、資金の使い道として下水道事業を主に挙げられていると思います。この事業を選定している理由などがあれば教えていただければと思います。
(市長)
これまで、全国の自治体で全額を海洋保全や水質の改善に充てる事業にして発行するということはなかったのですが、ある程度発行額がまとまらないと単独でブルーボンドを発行するというのはなかなか難しい状況で、千葉市は下水道施設の改修や大規模な更新も予定していて、ここで必要な事業を様々検討した結果、今回このタイミングですと、海洋保全、水質保全に資する事業が幾つかあるということで、使途を絞ってブルーボンドを発行することにさせていただきました。SDGsの関係の債権については、投資家マーケット、投資家の皆様からも結構高い評価をいただいていて、利率も通常の債権よりも低めに調達ができる状況です。また、脱炭素社会や持続可能な社会の形成のために、我々としても市民の皆様に行動変容をお願いしていくことに、事業者と共に行動変容を進めて実現に向けて取り組んでいかなければいけないのですが、そうした環境の変化や行動の変化を求めていく際に有益なメッセージになるとも考えていますので、今回ブルーボンドの発行を予定しているということです。
(記者)
ブルーボンドについて伺います。タイトルで、国内自治体で初めてブルーボンドを発行しますとありますが、実は先行事例として岩手県が既にやっています。調達資金の全額をやるのは本市が初めてかもしれませんが、このタイトルだと誤解を生みやすいのではないかと思います。市長の見解を伺います。
それと、いつからこれを使うのか、それから利率はいつ決まるのか、どれぐらいを予定されているのか、現状の考え方を教えてください。
(市長)
我々としましては、調達資金の全額がブルー適格プロジェクトに充当される債権がブルーボンドだと考えていて、その基準に沿って考えると、国内の自治体では初めての発行になると考えています。岩手県ではグリーンの方も入った形でサステナビリティボンドの種類ではないかと考えていますので、全額をブルーボンドに海洋保全、水質環境の向上に充てる事業に要する資金を調達するための手段としては、千葉市が初めてになると考えています。
発行条件等については、所管課からお答えいただければと思います。
(職員)
発行条件は今後決定していきますので、まだどういう条件になるかは未定です。
(記者)
利率は地方債よりも低くするのでしょうか。一般に地方債よりも実際には低利で資金調達できることが今回メリットだと思いますが、その辺は狙っているということでしょうか。
(職員)
市長からも説明がありましたが、基本的にSDGs債は投資家の需要も旺盛であることから、普通の地方債よりも低利で調達できるというメリットがあります。今回のブルーボンドにおいてもそのメリットは享受したいと思っていて、発行を計画しているものです。
(市長)
8月に発行したサステナビリティボンドについても通常の起債と比べて低い条件で調達ができました。
(記者)
額は30億円に設定したというのは、これはなぜ30億なのでしょうか。
(市長)
下水道事業の事業費などから積み上げて設定をしています。
(記者)
ブルーボンドの発行について、全額を海洋保全などに充てる債権としては国内で初めてということなのですが、投資家などに対しての呼びかけを市長として改めてお願いします。
(市長)
今回、調達資金の全額を海洋保全水質の向上に資する事業に充てますが、まず市民の皆様に向けては、千葉市がやはり海と共に歴史を刻んできたまちであり、これからも河川、海につながっていますが、水質の維持をしていく意味において、千葉市も力を入れて取り組んでいるということで、市の取り組みを知っていただき、かつ、これからの海の環境、河川の環境について関心を高めてもらいたいというのは一つあります。
また、投資家に対しても同様で、市としてそういった環境保全の取り組み、SDGsのゴールである持続可能な社会に向けて重点的に取り組んでいるという姿勢をご理解いただいて、資金面でもぜひご理解をいただきながら入札をいただきたいと考えていて、市がこういった環境面を配慮ではなくて、真正面から向き合って取り組んでいるということを受け止めていただいて、ぜひご応募いただきたいと思っています。
(記者)
ブルーボンドの件ですが、岩手県があって、新たに発行すると発表した自治体で、熊本市や川崎市もありますが、そこの自治体との違いを詳細にお願いできればと思います。
(職員)
熊本市も先ほどご紹介のあった岩手県と同様のスキームになっています。ですので、熊本市においても、グリーンプロジェクトとブループロジェクトの双方に調達資金が充当されるものと認識しています。川崎市については、グリーンボンドと称してマーケットには打ち出しているかと思いますので、川崎市はグリーンボンドであると我々は認識しています。
(記者)
条例案の関係で5番の千葉アイススケート場の関係ですが、これはいわゆるアクアリンク千葉のことでしょうか。
(市長)
はい、そうです。
(記者)
廃止ということですが、市内の市有施設で温水プール、多分このアクアリンク千葉の売りは温水プールだと思うのですが、その温水プールは市内の市有施設では幾つあるのかというのと、民間でもそういう施設があるということなのですが、民間で幾つあるのかもし把握されていましたら、そういった市内の状況を教えていただけますでしょうか。
(職員)
市営の施設ですと、やはり同じ熱源利用の施設で、こてはし温水プールと北谷津温水プール、熱源利用ではありせんが、中央コミュニティセンター温水プールと三つあります。民間の施設数については把握していませんが、温水プールという意味ではフィットネスクラブ等でもお持ちだろうと考えています。
(記者)
改めて、廃止の見通しはいつ頃でしょうか。
(市長)
新港清掃工場のリニューアル工事を令和8年度の予定で今検討していて、そのリニューアル工事が始まって、熱源などの電気の供給が停止することになります。停止する前には廃止しなければいけませんので、令和8年2月頃を目途に今後詳細を検討していきます。
(記者)
アイススケート場自体は継続するのでしょうか。
(市長)
変わらず営業を継続していきます。
(職員)
ほかにございますか。
よろしければ以上で終了させていただきます。

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