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更新日:2024年3月4日

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動画とテキスト(令和5年12月21日)

動画

テキスト

冒頭発言

(市長)
定例会見を始めます。
本日は、発表事項が2件、お知らせ事項が2件です。
初めに、2023(令和5)年千葉市政10大ニュースについて、発表します。
毎年この時期に恒例として行っているものですが、選定の仕方は、今お集まりの市政記者の方13名と市議会の議長と副議長、そして私を含めました市の幹部職員8名の投票により、今年2023年の千葉市政10大ニュースを決定しています。投票いただきました皆様におかれましては、ご協力ありがとうございました。
それでは、順番に第1位から同点で3件ある第9位まで、そして次点を発表したいと思います。
まず、第1位は「千葉市役所新庁舎が開庁」です。令和2年6月から着工していた千葉市役所の新庁舎ですが、今年6月から全面開庁して、業務を開始しています。竣工式、市民見学会、順番に行わせていただき、関係者、市民の皆様へのお披露目を行いました。
特徴は、総合防災拠点機能を強化したということ、また環境性能をしっかりと組み込んだ、そんな庁舎となっています。誰もが利用しやすいユニバーサルデザインを導入していて、特に1階、2階については、市民の皆様がイベントなどでもお立ち寄りいただける仕組みとしています。市民ヴォイドでは、ジェフのパブリックビューイングや、先般の900年記念事業の900日前カウントダウンセレモニー、国際交流イベント、起業家交流イベントなどでも使われていまして、新しい市役所の役割というのを今後も模索していきたいと考えています。
第2位が、京葉線の新駅「幕張豊砂」駅の開業です。新駅ですが、千葉市・千葉県・イオンモール様で構成する新駅設置協議会とJR東日本で設置に向けた取り組みを進めてきたものです。市内では、24年ぶりとなる新駅の開業で、開業式典には私も出席させていただきました。
また、「豊砂駅開業まつり」についても、周辺の事業者の方と連携をして、今現在もウォーカブル推進協議会もつくっていますが、駅のにぎわいを高めていこうということで、地域を挙げて開業式典を行いました。
第3位が、千葉市動物公園のレッサーパンダ「風太」が20歳を迎えたことについてです。動物公園のレッサーパンダ「風太」が20歳を迎えました。背筋を伸ばした二本足の立ち姿が大ブームとなり、全国的な知名度を誇ってきました。人間で言えば80歳を超える高齢ということもあり、70頭以上の子孫を残しています。20歳のお祝いに当たり、市からは特別感謝状を贈らせていただくとともに、動物園の飼育環境を改善するために必要な物資の調達のためのクラウドファンディングを行い、2,300万円以上が集まったということで、今後、動物園の運営をしていく上で活かしていきたいと考えています。
第4位が、メルセデス・ベンツ日本株式会社、同ファイナンス会社の本社の幕張新都心への誘致の決定です。誘致に当たっては、私もトップセールスを行いましたが、特に幕張新都心が国家戦略特区の拠点であり、かつ、千葉市が脱炭素先行地域として選定されている、幕張新都心の街並みや都市機能を評価して本社の移転の決断をいただきました。今後、連携を深めて、脱炭素の社会実現に向けた取り組みの連携を進めていきたいと考えています。
第5位が、夜間中学「千葉市真砂中学校かがやき分校」の開校です。これは私が市長選挙の時にも公約に掲げさせていただいたものですが、さまざまな事情で十分に義務教育を受けることができなかった方が学び直しをしたいというときに学んでいただける場所として開設をしました。各学年1クラスずつで計38名の生徒の方が入学されました。個々の生徒様、それぞれ事情があり、また、習熟度もそれぞれありますので、きめ細かな学習支援が行える職員配置なども行っています。今後も安心して学び直しができる環境を提供していきたいと考えています。
第6位は二つあり、一つが千葉市基本計画および第1次実施計画に基づくまちづくりがスタートです。基本計画は、今後10年間の千葉市のまちづくりの取り組み方針の大枠を示すもので、併せて、それに基づく具体的な事業の展開、3年分、令和5年から7年度までの「第1次実施計画」も策定をしました。将来目指す姿を都市の姿として、「みんなが輝く都市と自然が織りなす・千葉市」とさせていただき、市民・団体・企業・大学、そして行政が多様な主体とともにまちづくりを進めていく、そうした考え方を整理させていただきました。
6位のこちらの方は、行政側の投票された方が主に入れていて、次のヨドバシホールディングスからそごう千葉店ジュンヌ館での店舗展開を行う意向が示されるについては、同点で6位ですが、こちらは記者の方が特に入れていただいていまして、これも一つ一つの出来事を見る観点というのも違っているのかなと感じました。
ヨドバシホールディングス様からそごう千葉店ジュンヌ館を取得して店舗展開を検討するという意向が千葉市に示されました。ジュンヌ館は8月末で一旦営業を終了していて、現在改装が行われていると認識しています。そごう千葉店のこれまでの役割を維持していただきながら、また、ジュンヌ館でヨドバシ様がこれまでよりも品ぞろえを豊富にさせて、市民の消費生活をより豊かなものにしていただくことを大いに期待していますし、二つの大型店となりますが、相乗効果を発揮していただいて、街中のにぎわいにつなげていければと期待しています。
第8位が、新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類へ移行です。こちらは今年1年の中で大きな転換となったものではないかと思います。3年間対策を続けてきましたが、季節性インフルエンザ等と同様の対応となりました。ただ、一方で感染症対策については継続する必要がありますので、千葉市では感染動向の公表、ワクチン集団接種体制の維持、医療機関・福祉施設への支援などを継続して実施しました。
第9位は三つあり、一つがYohaSアリーナ ~本能に感動を。~が供用開始です。千葉公園体育館の老朽化が進んでいましたので建て替えを行いましたが、これは武道館なども集約したもので、メインアリーナ、武道場、弓道・アーチェリー場などから構成しています。また、屋外には3x3に対応したバスケットコートもあり、市民の皆様のスポーツ環境を提供していくものになります。新しい体育館の名称については、ネーミングライツにより決定をしています。スポーツだけではなくて、千葉商業高校の100周年記念式典にもお使いいただき、さまざまな市民の皆様にいろいろな機会で使っていただける環境をこれからも提供していきたいと思います。
同点の9位が、千葉の親子三代夏祭りを4年ぶりに開催です。こちらは通常開催を見送ってきましたが、4年ぶりの開催となりました。3年後に千葉開府900年を迎えますが、千葉氏をテーマにした武者行列なども行われています。親子三代千葉おどりなども復活し、前回のフルで開催した時よりも多くの方にお越しいただいたということで、大いに盛り上がったものではないかと考えています。
三つ目の9位になりますが、「みんなとみなとの賑わいまつり」の開催です。これは千葉みなとエリア、千葉市役所もそうですが、周辺のリニューアルが終わり、千葉みなと全体で何らかのお祝いと言いますか、イベントができないかということで、ちょうど千葉県誕生150周年の記念パレードがありましたので、大漁まつりの日にちを合わせて、記念パレードと併せて千葉みなと地区全体で祝賀するイベントを開催させていただきました。パレードには7万2,000人をはじめ、多くの方がお越しになり、思い出深い1日となったのではないかと思います。
そして、次点が千葉開府900年記念協議会の発足で、千葉開府900年に向けた具体的な記念事業の在り方について、官民協働で検討していく協議会を立ち上げさせていただいています。第1弾の取り組みとして、900日前カウントダウンセレモニーを開催し、将来を担う子どもたちにも参加いただいて、千葉市の将来をどう切り開いていくのか、思いを新たにしたところで、今後、具体的な記念行事の中身を決めながら、前の年はプレ事業を行い、900年の年を迎えていきたいと思っています。
発表事項の一つ目は以上で、2件目が市内中小事業者の脱炭素への取り組みを後押しする「千葉市脱炭素アドバイザー派遣事業」の開始です。
千葉市では、今年3月に「千葉市地球温暖化対策実行計画」を策定していまして、それに基づいて2030年度までの温室効果ガス排出削減目標や2050年のカーボンニュートラルに向けて取り組みを進めています。市役所だけではなくて、事業者の皆様、市民の皆様と意識を共有して取り組みを進めていくことが重要ではないかと考えています。
今回、脱炭素・省エネへの取り組みを検討されている市内の中小事業者の方を対象に、設備導入の検討や、事業所における温室効果ガス排出量の算出・現状分析などの課題解決を支援するための専門家を派遣する取り組みを新たに開始することとしました。こうしたアドバイザー派遣の事業は千葉市が県内初めてとなります。事業者の皆様には、このアドバイザー派遣制度をぜひご活用いただいて、それぞれの事業所における脱炭素に向けた取り組みを進めていただければと考えています。受け付けの開始は1月9日からを予定していまして、今後もさまざまな形で脱炭素化の取り組みの支援をしていきたいと考えています。
次に、お知らせ事項が2点。
1点目が「千葉市AIチャットボット」に有人によるチャット機能を追加する件です。
これまで、市役所のコールセンターで多く寄せられる各種制度、手続き、子育てや公共施設等に関する問い合わせに関しては、AIが24時間回答できるAIチャットボットを昨年の12月に導入しています。導入して1年が経過しましたが、市民の皆様のさらなる利便性の向上を図っていくために、この年末年始でお問い合わせが増えることもあり、新しい機能として、チャットオペレーターが直接お答えをする有人チャットサービスを開始することとしたものです。
AIチャットボットを利用しても解決に至らなかったお問い合わせも一定数ありますので、そういった方々の中で希望される方に対して、オペレーターがチャットを介して直接回答を行うというものです。利用した方はAIチャットボットで解決できなかったとしても、そのままチャットで問い合わせを続けることができるというものになります。
この新しい運用の開始は明日22日金曜日、午前8時半から予定しています。AIチャットボットは24時間利用ができますが、チャットオペレーターが対応する有人チャットの利用できる時間については、市役所コールセンターの営業時間と同じとしていまして、平日は午前8時半から午後6時まで、土曜日、祝日・休日、年末年始も実施しますが、午前8時半から午後5時までとしていて、日曜日はお休みをさせていただきたいと思っています。資料の裏側に利用方法を記載していますので、ご覧いただければと思います。問い合わせが増える年末年始を迎えますので、この便利なサービスをぜひご利用いただければと思います。
最後になりますが、千葉市美術館企画展「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」の開催についてです。
知られざる浮世絵師と言われている鳥文斎栄之の世界初めてとなる大規模な個展を新年1月6日から3月3日まで千葉市美術館で開催します。旗本出身ですが、浮世絵の黄金期ともされる時代に長身で楚々とした独自の美人画様式を確立されて、美人画の大家である喜多川歌麿と拮抗して活躍した浮世絵師とされています。
国内では知る人の比較的少ない浮世絵師ではないかと思いますが、明治時代には海外で高い人気を誇り、多くの作品が国外に渡っています。こうしたことで、これまで個展を開催することが非常に難しかった絵師なのですが、今回の企画展では、アメリカのボストン美術館、イギリスの大英博物館から貴重な作品が里帰りをしています。国内外の名品約160点を集めることで、世界で初めての鳥文斎栄之展が実現しました。
中には準備中に新しく発見され、今回の企画展で初めて公開される作品も展示します。鳥文斎栄之の初期から晩年に至る画業を紹介する画期的な展覧会ではないかと考えています。
旗本出身という身分から上流階級に愛された上品で美しい作品の世界を堪能できる貴重な機会になっていますので、ぜひご覧いただければと思います。
展覧会の会期の前日の1月5日午後2時から記者の皆様への披露説明会も行いますので、ご取材いただき、PRにご協力いただけますと幸いです。
私からは以上です。

質疑応答

(記者)
私は2点お伺いしたいと思います。1点目は、今日発表にもありました市政10大ニュースに絡んで、今年1年を振り返るという趣旨で毎年漢字1文字を市長の方から表明してもらうというのを恒例だと聞いていますが、今年はいかがでしょうか。
(市長)
今年の漢字1文字でということですが、今年の初めに、今年はどんな年ですかと聞かれて、その時に私は前に進むの「進」という字にしました。それは、これまで準備してきた新しい施設がオープンして、歩みを始めるということで「進」ということにしましたが、そういった予定の施設はオープンしました。先ほど10大ニュースにもありましたが、千葉公園総合体育館や新庁舎、幕張豊砂駅、また、行政の関係では福祉まるごとサポートセンターなどもオープンしていて、新しくサービスを開始しています。そういう意味で、これまで準備したことが整い、進み始めたということが言えるかと思います。また、コロナが5類に移行して、4年ぶりの開催となる地域の取り組みや市が主体的に関わる全市的な大規模イベントも開催され、そういった取り組みの再開が進んだとも言えると思いますし、産業振興の面ではメルセデス・ベンツさんの本社に代表されるような大型の企業立地も進んだと思っていまして、年間通じて災害など、また物価高騰など厳しい状況もありましたが、前に進んだということで「進」という字を今年1年の漢字と位置付けたいと思います。
(記者)
2点目ですが、市長がツイッターでも発信されていたJR京葉線のダイヤ改正について、改めて問題意識を直接ご説明いただけますか。
(市長)
私は、JRさんがダイヤの変更を公表されて拝見したのですが、通勤時間帯の通勤快速と快速が全廃されるということで大変驚きました。実際に私は毎日乗っているわけではないものですから、実際に使われている方の感覚、思いというのをぜひ伺いたいということで、また、私としては千葉市の価値を揺るがす変更ではないかというようにも思いましたし、幕張新都心へのアクセスについてもこちらから東京へ行っているだけではなくて、東京から幕張新都心へお越しいただくアクセスについても大いに影響を受けるのではないかということで、実際に多くの方のご意見を聞いてみたいということでポストしてみたのですが、非常に多くの方から反応をいただき、反響の大きさにも驚いているところで、非常に多くの方が不安に思っているのではないかと思います。
一方で、成田エクスプレスの千葉駅の停車本数は増加になっていて、そういった点では歓迎できる面もあるのですが、しかしながら、京葉線において、朝・夕の通勤時間帯の快速と通勤快速が全て各駅停車に変更されることについては、私としては極端な対応ではないかと考えていまして、市民生活を支える前提となる公益交通の在り方としてとても容認できないものです。
京葉線は、東京区部と千葉県、千葉市を連絡する幹線的な鉄道で、短距離路線ではないと思っています。また、通勤快速を活用されている方は蘇我以南にお住まいの方、それから千葉市民でなく県民の方もいらっしゃいますが、生活が成り立つ上で必要不可欠なダイヤ編成で、それが減便ではなくて無くなるということは、これまで市民生活を支えてきた広域交通のストラクチャー自体が変わってしまうのではないかということで、多くに懸念、不安を持っています。寄せられた意見でも、今までの生活サイクルが成り立たなくなるですとか、利便性の低下に関する意見も多く寄せられていて、中でも東京まで快速で30分程度ということで、美浜区に引っ越してきたといった方々のコメントとして、保育園の送迎が間に合うことを見越していたのに、ここにきて梯子を外されて大変困っていると、快速の廃止は生活が成立しなくなることを意味するというようなコメントもあり、通勤時間帯の快速を維持してほしいという意見も届いています。同様な意見は美浜区だけではなくて、蘇我以南の市民の方、県民の方からも来ていますし、転職・引っ越しを考えなければいけないのではないかというような非常に深刻なお声もいただいているところです。これからJR東日本に対しては、私は説明を求めたいと思っていまして、具体的なデータに基づいたダイヤ改正、どうしてこういう変更になるのか、何のための変更なのか、考え方の説明を求めていきたいと思います。JR千葉支社からは説明をさせていただきたいというお話がありますので、日程を調整しまして、まずは説明を伺いたいと思っていますが、通勤快速、快速の廃止の撤回、運行の維持に向けた申し出等の対応についても検討していきたいと思います。
(記者)
JR側からの説明について、スケジュール調整はこれからということですが、年内とか年明けとか、その辺りの目途は立っているのでしょうか。
(市長)
年末年始日程も厳しい時期ですので、調整次第ですが、できるだけ早く伺いたいと思います。
(記者)
今後、もし説明を求めるなり、要望していくなりするときには、ほかの自治体との連携、調整というのは、お考えにありますか。
(市長)
あります。ただ、鉄道には自治体をまたがって、関係する自治体が幾つもあります。その路線の中でどの駅に関係するかでダイヤ改正の見方も違います。私は今回のダイヤ改正は極端だと申し上げているのですが、改正すれば、駅ごとに利用する人の受け止めというのはそれぞれ違うのですが、今回の私が極端だと言っているのは、遠距離利用の方に対しての配慮というのが全くなくて、要は通勤快速、快速を通勤時間に減らすのではなくて、0にするということなのです。
通勤時間の快速については、過去にかなり減らされてきていて、通勤快速も去年4本から2本に減っているのです。JRさん側の発表資料や報道で言われているのが、要は並行ダイヤにして輸送効率を上げたいと、そうすることで快速の待ち時間がなくなるので、利便性が上がるというようなことではないかと受け止めていますが、そうしたことについては、近距離、東京に近い方の自治体のユーザーに関する利便性の向上につながることだと思いますが、そういうことについてはこれまでも減便である程度対応してきているはずです。いよいよ今回無くすというのは、長距離利用をしている千葉市民と千葉市以南の利用者に対して、そうした東京への速達性とか直通性のサービスをやめるということなのです。
通勤快速は東京まで20分近く片道でかかるようになるわけで、往復で40分かかるということは、子育て世帯にしてみれば、もう生活は成り立ちません。朝の忙しい時間帯に子育てと仕事を両立するために各自治体が人口減少に抗いながらさまざまな施策をやっていて、千葉市としても、例えば、公立保育所の今おかずは出しているのですが、主食は出していないので何とかならないかという話があって、主食を出すような検討もして、子育て世帯が仕事を両立できる生活環境と言いますか、通勤環境をつくっている時に、根底を揺るがすような改正だと私は思うのです。
ですので、エリアによって受け止めは違うと思いますし、全ての沿線自治体はそれぞれ違いますから一致しないとは思いますが、影響を受ける自治体の首長さんの意見を伺いながら一致できる点については、JRに対して共同で申し出するなどのことも考えていきたいとは思っています。そこはまだこれからになりますが、少なくとも千葉市としては今回公共交通の市民生活を支える前提となる公共交通の在り方としては容認できるものではないと思っていますので、今後、申し出などの対応を考えていきたいと思います。
(記者)
今の京葉線のことに関連して、これまで京葉線の快速が減便してきている流れなどがあったということですが、これまでJR側から市にそういった説明だとかやり取りというのはあったのでしょうか。
(市長)
我々がダイヤ改正に対して、何かしらの認可などを持っているわけではありませんので、これまでは発表の前日に発表内容について提供をいただいていまして今回も同様です。
(記者)
発表のことから1点お尋ねします。今回の市内の中小事業者の脱炭素を推進するための事業ですが、これまで市内の中小事業者から脱炭素への取り組みについて、どんな要望やどんな声があったのか分かれば教えてください。
(市長)
寄せられる声を私が全て把握しているわけではないのですが、私が承知している範囲では、どのような取り組みが脱炭素につながるのかということ、自分の事業所でどのようなことができるのかということがちょっとイメージしにくいというようなお話もあり、それを具体的に現状の排出量などの測定をして、どういった取り組みができるかということの選択肢を示してもらえるとありがたいという声はいただきましたので、そうした声に対しては、今回のアドバイザー制度というのは解決策の一つになるのではないかと思っています。
(記者)
先ほどのダイヤ改正の件で大変強いお気持ちを伺ったのですが、一方でどっちの肩を持つとかそういうわけではないのですけれども、事業者としても経済効率性とか、それぞれの判断があり、それに対して市政としてどこまで関与できるかという問題が当然出てくると思うのですが、市長として、今後すぐ撤回とかになるかどうかは見通せないと思うのですが、どのようにアプローチしていきたいか、どう関与していきたいかということをもう少し詳しく教えてください。
(市長)
まず、千葉市としての京葉線の通勤快速、快速、特に通勤時間帯の重要性、市民生活を支えるベースになっているということについて、今回、非常にたくさんのご意見をいただいていますので、まずは伝えていきたいと思います。先ほど申し上げたように、我々、ダイヤの改正について許可権など持っていませんが、市民生活を維持、発展させていく、持続可能な都市にしていく上で、東京通勤者や、幕張新都心へお越しいただくためのアクセスの確保というのは極めて重要なものだと思っています。持続可能な千葉市の将来像を具体化していくために京葉線のこれまでのダイヤ構成というのは極めて重要だと思いますので、その維持について理解を求めていきたいと思っています。いただいた意見の中に、どうして自治体がそこまで関与するのかというお話もありましたが、市民生活を支える基盤だと思っていますので、その前提が変わる、減便ではなくて、無くなるわけですから、使うことができなくなるので、千葉市に対する影響は、私は甚大だと思っています。そこについて、千葉市としての地域経営を任せられている立場として、しっかりとお伝えして、JR東日本の説明を伺ってみたいと思っています。
(記者)
同じくJRの京葉線の関係ですが、午前中に知事会見があり、知事も同じく容認できないというご発言をされて、強く申し入れをという発言もあったようです。市として、先ほどのほかの自治体というお話がありましたが、県と例えば、共同歩調を取るとか、申し入れを一緒に行うとか、そういう県との関係はどう考えられていますか。
(市長)
基本的に、千葉市は千葉市、県は広域的に交通基盤をどう整えていくのかということを見ている立場であり、今回のダイヤの変更案については、県としても同様に特に千葉市以南の自治体にお住まいの方々が今後も通勤を続けて生活をしていく上で欠かすことができないダイヤ編成だということで捉えていただいていると思いますので、歩調を合わせられるところは合わせていきますし、どういった形で要望を伝えていくのかについては協議などしていきたいと思います。
(記者)
京葉線に関することで引き続いてですが、市長がおっしゃることは非常に分かるし、共感もできるのですが、一方で今回幕張豊砂駅、これは千葉市の要望でできましたが、ここについては1日30本以上停車が増えるということで利便性は上がると思うのですが、そこら辺はどうなのでしょうか。
(市長)
ダイヤ編成というのは予算編成とよく似ていて、制約のある中でどのように資源配分をしていくのかというところは共通点があると思うのです。線路にも容量に限界がありますから、こちらを重視すればこちらはどうしてもという話になってしまうのですが、私は確かに幕張豊砂駅の発着本数は増えていて、非常に経済効果も高いとは思っていますが、その分、これまでいわゆる遠距離・中距離利用者が享受してきたサービスが受けられなくなるわけです。これは千葉市広域で見た場合に、どちらを優先すべきかと言われれば、サービスが使えなくなってしまうということに対してのロスというのは非常に大きいと思っていて、私はそちらを重視していくべきだと思っています。
全て各駅停車にするというのは、遠近分離というものとの対局にある考え方だと聞いているのですが、例えば、山手線などに代表されるように、同一車種で、全て同じ等間隔で運転する体制のことだと理解していますが、それを京葉線全線で導入するというのは、京葉線沿線の各駅の機能、全部住宅街や全部倉庫街でもないわけで、例えば、舞浜や海浜幕張については都市としての拠点性があるわけで、それを全部一緒にして各駅停車で運行するということについては、少し違うのではないかと思っています。40キロの営業距離を持っているわけです。東京駅から43キロに蘇我駅がありますが、東京駅から43キロ、西の方まで行ったらどこまで行くかというと、八王子の手前の豊田駅まで行きます。豊田から東京まで各駅停車で来ますか、どうかと私は思っています。そこはJRさんにお考えがあると思うので聞いてみたいと思っていますが、例えば、京葉線で東京に近いエリアについては近距離として利用されている方も多いと思うのですが、蘇我から使われる方はかなり長距離に入ると思うのです。私は沿線の利用者はそれなりにいらっしゃると思いますし、なかなか戻っていないとは言いながらも結構1桁%ぐらいまで私は戻ってきていると思っていまして、各電車混雑しているはずです。混雑緩和のために分散すると言っているのですから、多分混雑しているわけです。だから利用者がいるわけですから、近距利用者のための配慮はもちろん必要ですし、その一方で、やはり中・長距離利用の方に関しての配慮というのも忘れないでいただきたいと思っています。そして同じ機能ではなくて、海浜幕張などが都市機能を単独で持っているエリアですので、そういうところをほかの各駅停車の駅と一緒に扱うということについては、幕張新都心の都市としての価値を下げてしまうことになってしまうのではないかと思っています。ですので、0・100ではなくて、この京葉線沿線の方々が京葉線を使うそれぞれの意味があると思うのです。だから、0・100ではなくて、それぞれにバランスの取れた対応をしていただく、そういう意味で私は廃止するというのは極端だと申し上げたところです。
(記者)
10大ニュースの話に戻りまして、新庁舎の開庁が1位になっていたかと思うのですが、今回、新庁舎は災害に強い機能を組み込まれているかと思います。今年の9月には台風による大雨で、実際に災害対策本部会議なども専用の会議室で行っていたと思うのですが、実際に災害時に使ってみての感想を教えてください。
(市長)
危機管理センターは本当に大災害があったときに、市役所の担当職員だけではなくて、警察、消防、自衛隊や国土交通省など、関係の方が一堂に会して集まれるだけのスペースを持つセンターですが、9月の災害ではそこまで大きなものではなかったので、市の担当職員の参集で対応しましたが、総合防災情報システムなどについてはしっかりと稼働していて、ヘリからの情報や市内の河川の水深などもリアルタイムで把握することができましたので、求められている機能については十分発揮できたものではないかと思っています。また、各区役所からもつないで意見交換もできましたので、そういった点は旧庁舎で行っていた頃に比べてはるかにスムーズだったのではないかと思います。
(記者)
発表外ですが、こちらの千葉市緑区の選挙区に入っている松野さんが強制捜査を受けるということで、言える範囲で受け止めをお願いします。
(市長)
政治とお金に関することについては、やはりお金の処理、管理というのがしっかりしていることが前提で信頼が生まれてくると思いますので、あらゆる政治活動において、政治資金の管理というのはしっかりしたものでなければいけないと思っています。私も事件の詳細については分かりませんが、しっかりとした説明責任を果たしていただきたいと思っています。
(記者)
先日、千葉市消防局の職員が飲酒運転で逮捕されたことについて、局全体で禁酒を今月末まで実施しているということで、以前も同様の措置は行っていたとのことなのですが、結構、消防局さんに聞いても、消防局に対しても賛否両論があったり、ネットに流すニュースにも賛否両論の意見があったりするかと思うのですが、市長としては率直にどういったお考えを持っていますか。
(市長)
そこは賛否別れる反応があったというのは承知をしていますが、事の重大性を鑑みて、消防局が組織全体として荒療治ではあるけれども、組織としてしっかり対応しなければいけない強い決意の表れだと捉えています。
(記者)
京葉線の件ですが、市長がXで意見を募集されていましたが、意見の分析はされているのでしょうか。
(市長)
しています。どういった意見がどの程度あるかなどはしています。
(記者)
それはペーパーなどでまとめていたら頂きたいのですが。
(市長)
まだまとまっていません。
(記者)
何割ぐらいがどのような意見でというのはどうでしょうか。
(市長)
まだ増えていますので。市長への手紙や私の後援会にも来ていて、今400件を超えていますが、類型的には利便性の低下ですとか、生活が成り立たなくなって引っ越しをしなければいけないですとか、転職も考えなければいけないですとか、そういった意見です。あと、それとは別に全て各駅停車にして、通勤時間帯に快速や通勤快速を無くす代わりのものがないのではないか、海浜幕張止まりの電車について輸送効率が悪いので蘇我まで延ばすべきではないかですとか、こういった方法があり得るのではないかというご指摘もあり、なかなか類型でこうとはちょっとまとめにくい感じもあります。
(記者)
反対が何割とかという言い方はなかなか難しいですか。
(市長)
そうですね。こうあるべきではないかという提案型のものもありますし、非常に詳しい方もいらっしゃって、遠近分離の在り方ですとか、40キロもあるところに遠近分離というのはなじむのかですとか、さまざまな角度からご意見を賜っている状況で、単純に類型化というのは難しいのではないかというのが私の印象です。
私のXに来ている意見は誰でも読めますので、生の書き込みを見ていただいて、傾向などを把握することはできる状態になっています。
(職員)
ほかによろしいでしょうか。
よろしければ以上で終了させていただきます。

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