更新日:2022年8月3日

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クモの生態と防除方法

このページでは、相談の多いセアカコケグモ、アシダカグモ、カバキコマチグモについて説明します。

一覧

  1. セアカゴケグモ
  2. アシダカグモ
  3. カバキコマチグモ

1.セアカゴケグモ

    セアカゴケグモ

    東南アジアからオーストラリア、ニュージーランドなどの熱帯、亜熱帯地域に広く分布しています。

    千葉市では、平成25年9月に美浜区新港で初めてセアカゴケグモが確認され、平成28年度には中央区の埠頭や美浜区内のヨットハーバー、公園などでも発見されるなど、発見事例が増えています。セアカゴケグモと思われるクモを見つけても、素手で捕まえたり、触ったりしないようにしましょう。

    なお、県内の発生状況は千葉県のホームページ(https://www.pref.chiba.lg.jp/eishi/kenkou/kumo.html)でご確認ください。

    形態

    • 体長は、オスが4~6mm、メスが8~10mmです。
    • 体色は、全体が黒色で、腹部(背面、腹面)に赤い斑紋があります。

    生息場所

    • 側溝の内部やその網蓋の隙間
    • 宅地の水抜きパイプの内部、フェンスの基部、花壇のブロックの内部など巣を作る隙間があり、日当たりがよく、暖かく、餌となる昆虫のいる所に巣を作り繁殖します。

    対策と駆除方法

    (1)咬まれないために

    • 素手で捕まえたり、触ったりしないでください。
    • 生息している可能性のある場所で作業をする場合は、軍手等を着用してください。

    (2)見つけたら

    • 靴で踏み潰す。
    • 家庭用殺虫剤(ピレスロイド系のエアゾール剤)を噴霧する。
    • 死んでいる虫体でも素手で取り扱わないよう注意する。
    • セアカゴケグモは特定外来生物に指定されているため、生きたまま移動することは法律により禁止されています。

    症状と対処方法

    • 咬まれた直後は軽い痛みを感じる程度で、次第に痛みが増加し、腹痛、胸痛が起こることがあります。
    • 重症になると、嘔吐、発熱、高血圧、頻脈などの神経毒による全身症状が現れることがあるので、医療機関で治療を受けることが必要です。
    • 万が一、咬まれてしまったら患部をよく洗い、早期に医療機関を受診しましょう。受診の際には「クモに咬まれた」旨を医師に説明してください。また、咬んだクモの種類がわかるように、できれば殺したクモを医療機関に持参しましょう。

    関連サイト

     

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2.アシダカグモ

アシダガグモ

巣を作らずに動き回って餌を獲るクモです。

家の中ではゴキブリを餌にしていると思われ、益虫に分類されることもあります。しかし脚が長く、大きく見えるので嫌われることも多いようです。

形態

  • 体長は、オスが1.5~2cm、メスが2.5~3cmですが、脚部を広げるとさらに大きく見えます。
  • 体には白、灰、褐色の毛が生えていて、灰褐色に見えます。

アシダカグモの毒

  • 毒の成分はプロテアーゼ、ヒアルロニダーゼ、エステラーゼなどの消化酵素が主体です。
  • 毒は持っていますが、あくまでも餌となる昆虫を捕獲したときに使うためのものです。

被害

  • 自分から、積極的に人間を襲う(皮膚を刺す・噛む)という報告はありません。
  • 素手で直接つかんだりしなければ、被害を受けることはまずないと思われます。

対策

(1)アシダカグモが家の中に入ってくる場所をふさぐ

  • 家の中を点検して、クモが入ってきそうな隙間(床と壁配水管の間など)をふさぎます。
  • 通風孔や窓には防虫網を取りつけるのも一つの方法です。

(2)家の中をクモが住みにくい環境にする

  • アシダカグモは、虫を食べるために家の中に入ってくるので、まず家の中にゴキブリなどがいなくなれば、それを餌にするアシダカグモもいなくなると思われます。
  • 「食べ物は密封できる容器に保存する」「生ごみは密封できるごみ箱に捨てる」「粘着シートや毒餌などによるゴキブリ退治」「こまめな家の掃除」で、まず他の虫が住みにくい家にすることが重要です。

(3)目の前にいるクモを退治するには

  • ハエタタキ等で叩く、掃除機で吸ってごみといっしょに捨てる、ホウキや長い箸、ピンセットなどを使って家の外に追い出す…などの方法があります。
  • クモには直接素手で触らないようにしましょう。

(4)殺虫剤は…

  • 害虫ではないので、専用の殺虫剤や忌避剤は販売されておらず、市販の殺虫剤でも効果はあると思われます。
  • 殺虫剤は、使用上の注意をよく読んでから適量を使用しましょう。

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3.カバキコマチグモ

カバキコマチグモ

ススキ原や水田、背の高い草の間に生息しています。日本全国に分布し、初秋に卵を産み、幼体で越冬します。幼体は次の年の6~9月に成体になります。

本来は野外にいるクモですが、まれに家の中にも侵入することがあります。

形態

  • 体長は、オスが10~13mm、メスは12~15mmです。
  • 体の色は茶褐色で、上下のあごと下唇部分は黒色です。

被害

  • カバキコマチグモが積極的に人を襲ったという報告はありません。
  • 偶然クモに触ってしまい、咬まれることが多いようです。

咬まれたときの症状

  • 焼かれたような痛み、しびれ、傷口の発赤や腫れ、重症では発熱・頭痛・悪心・嘔吐・ショックなど。

対策

(1)クモを素手でさわるのはやめましょう

  • 農作業などで草むらに入るときには、手袋や長袖の衣類を着用して、皮膚の露出を少なくしましょう。
  • 家の中に入ってきたクモは、ホウキや掃除機を使って取り除きましょう。ハエタタキ等で叩く、掃除機で吸ってごみといっしょに捨てる、ホウキや長い箸、ピンセットなどを使って家の外に追い出す…などの方法があります。

(2)咬まれたときには、早めに医師の診断を受けましょう

(3)目の前にいるクモを退治するには

  • ハエタタキ等で叩く、掃除機で吸ってごみといっしょに捨てる、ホウキや長い箸、ピンセットなどを使って家の外に追い出すなどの方法があります。

(4)殺虫剤

  • クモそのものは殺虫剤に弱いので、市販のエアゾールで退治することが可能です。
  • 殺虫剤を使う前には、付属の説明書をよく読みましょう。

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このページの情報発信元

保健福祉局医療衛生部保健所環境衛生課

千葉市中央区問屋町1-35 千葉ポートサイドタワー12階

ファックス:043-238-9945

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