緊急情報
更新日:2022年8月3日
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日本全土に生息するねずみの種類は、15属10種類ほどといわれています。このうち、住宅やビル内で問題をひきおこすのは、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類で、総称してイエネズミと呼んでいます。これらのネズミは病原菌等を保有していることが多いことから、その対策は十分気を付ける必要があります。
(写真提供:イカリ消毒株式会社)
成獣は、体長22~25cm、体重200~400g。
毛色は背面が褐色で、腹面が白。
しっぽは体より短い。耳は小さく、折り返しても目まで届きません。
強い雑食性で、特に動物質の餌を好む傾向にあるようです。
台所、厨房、地下室、下水溝、ビルの比較的低層階など、水回りを主な生息場所としています。
比較的平面的な活動をし、雑居ビルなどに多く生息しています。
泳ぎが得意で、1分間に5~8mの速さで泳ぐとの報告があります。
壁に1cm程度の穴があれば、周囲をかじり自分の体が通る大きさに穴を広げて、通り道にします。
成獣は、体長15~22cm、体重140~250g。
毛色は褐色で、腹面が白色。
尻尾は体より長い。耳は大きく、折り返すと目を覆います。
性格は臆病、神経質で警戒心が強いと言われています。
植物質の餌(特に種実など)を好む傾向にあるようです。
天井裏、屋根裏、壁の間の空間、高層ビルの比較的高層階などに多く生息します。
立体的に行動し、1m以上跳躍ができるとの報告があります。
荒い壁面を垂直に上ったり、パイプや電線、ケーブルの上を綱渡りのように移動することができます。
成獣の体長は6~9cm。
毛色は灰褐色。
クマネズミと同じような場所にいますが、生息数は多くありません。
汚物と食品の区別なく往来するネズミは、体内・体表に人間にとって有害な微生物を持っている場合があります。
ネズミの体表や巣には、イエダニがいることもあります。
イエダニが室内に侵入した場合には、人の血を吸って皮膚のかゆみの原因になることもあります。
ネズミの歯は、一生の間伸び続けます。ネズミはいろいろな物をかじって、歯の長さが一定になるように調節しています。
ネズミがかじった電線やケーブル類は、火災や停電、電化製品類の作動不能等の原因になることもあります。
食品や食材が、ネズミに食べられてしまうことがあります。
侵入したネズミの排泄物等で、室内、衣類、寝具などが汚染されることもあります。
ネズミを見た場合に受ける印象は人によって差がありますが、不快感を感じることもあるようです。
家の中(各種配線や配管、戸袋や玄関、天井裏等)を点検し、ネズミの出入口になりそうな小さな穴、隙間を探します。
<右図:ラットサイン>
ネズミの通り道は、汚れや油などが付着して黒くなることがあります。これを“ラットサイン”と呼びます。
発見した穴や隙間は、金属製の板や網などでふさぎます。
<右図:防鼠工事一例>
壁の隙間を、金属の網で塞いだところ。上図が工事前、下図が工事後
食品や食材の管理は、密封できる丈夫な容器(金属製など)に入れて、扉のある戸棚の中などに保管しましょう。
紙類やビニール紐などは、室内に置く量を減らし、密封できる丈夫な容器に保管しましょう。
<右図:ねずみの子供と、ビニール類で作られた巣>
ねずみ捕りの器具や粘着シートを設置したり、殺そ剤(毒餌)を使う方法などがあります。
<右図:ネズミ捕り各種>
小さな子供がいる場合には、食品と間違えて口に入れてしまわないように注意をしましょう。
死んだネズミを放置すると、腐敗してウジがわくことがあります。ネズミの死体はなるべく早く回収しましょう。
殺そ剤を餌にして、シバンムシなどが増える場合があります。設置した殺そ剤は、一定期間様子を見た後に、必ず回収しましょう。
このページは、平成11年度に千葉市保健所と千葉市特定建築物環境衛生管理協議会が作成した「千葉市特定建築物ねずみ・こん虫等防除マニュアル」の内容を再構成したものです。
このページの情報発信元
保健福祉局医療衛生部保健所環境衛生課
千葉市中央区問屋町1-35 千葉ポートサイドタワー12階
電話:043-238-9940
ファックス:043-238-9945
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