千葉市動物公園 > アカデミア・アニマリウム(教育・研究) > アカデミア・アニマリウム講演会 > ちばZOOフェスタ2023 生物多様性フォーラム
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更新日:2023年10月21日
動物園の社会的役割として、「種の保存」「調査研究」「教育普及」「レクリエーション」があります。千葉市動物公園では、さまざまな学校、研究・学術団体、企業との連携も含め、包括的な調査研究、教育普及活動を「アカデミア・アニマリウム」と称し、活動を推進しています。
本イベントでは「生物多様性フォーラム」として、学識者による基調講演や、当園で 研究活動を行う学生による口頭発表、当園職員による調査研究のポスター発表を行います。
※協力 イオン環境財団
生物多様性について考える3日間
生物多様性フォーラムのスケジュール表はこちら(PDF:697KB)
11月4日、11月5日の講演の一部は千葉市動物公園公式YouTubeでリアルタイム配信を行います。
※11月3日の講演のリアルタイム配信はありません。
アーカイブ配信は全日程とも予定しておりません。
五箇 公一(ごか こういち) 国立環境研究所 生物多様性領域室長 『生物多様性異変と新型コロナ』 生物多様性は人間という生物の生命維持の必須基盤であるとともに、人間社会の持続的発展のための環境基盤とされます。その生物多様性の劣化が招く様々な生態リスクと、劣化を招いている要因が、私たち人間の一人一人の日常生活といかに密接に結びついているかを解説し、生物・生態系と人間社会の共生のあり方について議論します。 |
湯本 貴和(ゆもと たかかず) 『生物多様性の宝庫・熱帯雨林』
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パネルディスカッション ①なぜ生態ピラミッドがくずれたのか |
『展示施設のコツメカワウソにおける来園者の視線の影響』 コツメカワウソは、IUCNレッドリストで危急種に分類されています。絶滅に瀕している動物の多くは、行動学的研究が稀であり、動物園での研究も有用と言われています。しかし、展示動物は来園者の刺激を常に受けています。今回の発表では飼育・展示施設において来園者の視線がある場合とそうでない場合のコツメカワウソのストレスに着目して、糞中のホルモン濃度や行動の変化について調査した結果について発表します。 |
『来園者の有無によるフクロテナガザルの行動および生理反応への影響』 「動物園の動物たちにとって、一日中来園者に見られていることはストレスになる。」そう思う人は多いかもしれません。実際、そのような研究結果も報告されていますが、一方で、退屈な展示状況におけるポジティブな刺激となる可能性も示唆されています。では、フクロテナガザルではどうなのか?今回は、フクロテナガザルを対象動物とした来園者による影響についての研究結果の一部をご紹介できればと思います。 |
『サシバエの吸血飛来反応に及ぼす奇蹄目ウマ科の忌避行動評価』 サシバエは双翅目イエバエ科に属する吸血性の昆虫です。雌雄問わず哺乳類から吸血し、ストレスの原因となったり感染症を媒介したりするなど、様々な健康被害をもたらします。一方、吸血する動物種に好みがあり、シマウマは比較的被害が少ないといわれています。そのため、同じ奇蹄目ウマ科の中で、サシバエの集まる数や行動、受けるストレスに違いがあるのかを比較し、どのような特徴がサシバエの忌避に影響するかを調べます。 |
『千葉市動物公園のニホンザルにおける食物洗い行動』 宮崎県幸島におけるニホンザルのイモ洗い行動は動物の文化的行動として有名です。千葉市動物公園のニホンザルも、餌のイモやキャベツなどを洗う行動をしますが、幸島とは異なり、餌が砂などで汚れているわけではありません。では、どうして食べ物を洗うのでしょうか。本発表では、どのような個体が食物を洗っているかを紹介し、その理由に迫ってみたいと思います。 |
『千葉市動物公園内のカラスの生息環境と被害状況』 動物園は野生下よりも豊富で栄養価の高い、展示動物の餌や来園者の食べ物が手に入ることから、カラスの絶好の来訪場所になっています。一見可愛らしいカラスですが、展示動物の餌を奪ったり、攻撃したりなど、悪影響も及ぼしています。本研究では、千葉市動物公園内でカラスが好む場所や、ねぐらについて調査を行っています。今回は、動物園内でのセンサス調査の方法についてご紹介いたします。 |
『Q.ハシビロコウって・・・動くんですか? A.動きますー千葉市動物公園における繁殖成功にむけた行動調査ー』 野生では雨季の終わりから乾季にかけて繁殖するとされているが、飼育下での繁殖が難しく、動物園飼育個体における繁殖成功例が世界でたった2例しかないハシビロコウ。繁殖期と繁殖期以外でどのように行動が変化するのか千葉市動物公園の飼育個体を対象に実施した行動調査をもとに、行動学的視点、生理学的視点、環境要因との関連から繁殖適期や繁殖阻害要因を検討します。 |
森 由民(もり ゆうみん) 動物園ライター(Zoo Critic) 『生きた本物 多様性の動物園展示について』 本物と言い、多様性と言っても、たださまざまな生きた動物を展示すればこと足りるのではなく、動物たちをどのように展示し、何を伝えるかが常に問われます。生息環境をキーワードに、ひとつの例解を述べてみます。 |
木村 幸一郎(きむら こういちろう) 『千葉市動物公園の大池生物調査 中間報告』 千葉市動物公園内にある大池には様々な生物が生息しています。今では千葉市でも希少となった生物も生息が確認されていますが、外来種の影響も見逃せません。その現状を知り、今後の保全に向けて、今年度より生物の生息状況の調査を開始しました。現在までにわかったこと、今後どうしていくか、をお話したいと思います。 |
RGEEA研究助手(専門学生) 『大池における罠による捕獲効率の違いについて』 |
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