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野生動物との共生を考える

更新日:2024年2月28日

アカデミアロゴ

動物園の社会的役割として、「種の保存」「調査研究」「教育普及」「レクリエーション」があります。千葉市動物公園では、さまざまな学校、研究・学術団体、企業との連携も含め、包括的な調査研究、教育普及活動を「アカデミア・アニマリウム」と称し、活動を推進しています。

講演会「野生動物との共生を考える」

 日本列島に人が上陸してから今日に至る、人と野生動物の長い関係史のなかで、一番大きなインパクトを与えた出来事は、昭和50年代から20世紀末の大開発です。便利で豊かな都市が生まれた一方で、房総の豊かな海や山は置き去りにされ、身近な存在だった野生動物は房総丘陵の一部に追いやられました。ところが、近年は丘陵部で増え続けた動物が、都市生活にまで影響を与える事態になっています。
 当園では、千葉県で有害駆除されたイノシシをライオンやハイエナに与える「屠体給餌プロジェクト」や、動物科学館の「動物園で考古学」コーナー*などで、継続的にこの問題に取り組んでいます。
 今回の講演会では、房総丘陵の一角、君津市でこの問題に正面から取り組む原田祐介さんに、現状と解決に向けた取り組みについてお話しいただきます。また、「動物園で考古学」コーナーを担当する千葉市埋蔵文化財調査センターの西野雅人さんには、動物との関わり方がどう変化してきたのかをお話しいただき、これからの取り組みのためのヒントを見つけたいと思います。最後にゲストの二人と当園の鏑木園長も加わって、トークを行います。

※「動物園で考古学」コーナーは動物科学館休館に伴い令和7年3月末まで展示は休止中です。

  • 日程
    2024年3月31日(日曜日) 13:30~15:00
  • 場所
    動物科学館1Fレクチャールーム(席数:150)
    ※動物科学館休館のため、特別にレクチャールームのみ開放します。
  • 集合場所
    13:20~仮設総合案内所付近
  • 対象
    予約不要です。
    興味のある方であれば、どなたでもご参加いただけます。

野生動物と共生を考える

(JPG:351KB)

講演内容

「千葉県の獣害を通じて子どもたちに考えてもらいたいこと」

  • 時間
    13:30~14:00
  • 講師
    「猟師工房」代表 原田祐介 先生

  • 内容
    千葉県における獣害の現状を知っていただき、人間の都合で殺めた命とどのように向き合うのか。未来に向けて何をするべきか?を猟師工房の取り組みを織り交ぜご紹介いたします。

「千葉に生きた人と動物の関わりものがたり」

  • 時間
    14:00~14:30
  • 講師
    千葉市埋蔵文化財調査センター所長 西野雅人 先生
  • 内容
    人類がほぼ肉食だった時代から今日まで、人と動物がどうかかわってきたか、大きな変化や、各時代のエピソードをお話します。千葉市動物公園の台地上は、旧石器人や縄文人が野生動物とともに暮らしていた歴史の舞台であり、動物との共生を考える場所として相応しいといえます。

トークショー

  • 時間
    14:30~15:00
  • 講師
    原田祐介×西野雅人×鏑木一誠園長

 

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