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更新日:2023年12月7日

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カンピロバクターによる食中毒に注意しましょう

カンピロバクター食中毒は、わが国で発生している細菌性食中毒の中で、近年、発生件数が最も多く、年間300件、患者数2,000人程度で推移しています。
最近では、屋外で飲食店が食肉を調理し提供するイベントで加熱不十分な鶏肉を提供し、500名を超える患者が発生した事案がありました。
カンピロバクター食中毒による死亡例や重篤例はまれですが、乳幼児・高齢者、その他抵抗力の弱い方では重症化する危険性もあります。
カンピロバクターに関する正しい知識を持ち、食中毒の予防に努めましょう。

1.カンピロバクターとは

カンピロバクターは、家畜の流産、胃腸炎、肝炎等の原因菌として獣医学分野で注目されていた菌で、ニワトリ、ウシ等の家きんや家畜をはじめ、ペット、野鳥、野生動物など多くの動物が保菌しています。
食中毒の原因になりやすいとされているのは特に鶏肉で、平成14~16年度厚生労働科学研究報告によると、食鳥処理後の鶏肉の67.4%(91/135検体)でカンピロバクターが見つかるとされています。
カンピロバクターはヒトや動物の腸管内でしか増殖しない、乾燥に弱い、通常の加熱調理で死滅するなどの特性を持っています。
また、数百個程度と比較的少ない菌量を摂取することによりヒトへの感染が成立することが知られています。

(1)症状

  1. 下痢、腹痛、発熱など
    (手足等の麻痺、呼吸困難等を起こす「ギラン・バレー症候群」を発症することもあります)
  2. 潜伏期間:1日から7日

(2)原因

感染経路は、経口感染で、次のような感染様式が考えられます。

  1. 食肉を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合。
  2. 生の食肉を扱った調理器具等を十分に洗浄しないまま、サラダ等の加熱しない食材を扱った場合。

2.カンピロバクターによる食中毒予防のポイント

(1)食肉の十分な加熱調理

  1. 食肉は、中心部の温度が75℃以上で1分間以上となるよう加熱調理しましょう。
  2. 具体的には未加熱又は加熱不十分な鶏肉料理を避けることが最も効果的です。

(2)二次汚染の防止

  1. 食肉は、他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行いましょう。
  2. 食肉を取り扱った後は、十分に手を洗ってから他の食品を取り扱いましょう。
  3. 食肉に触れた調理器具等は使用後に良く洗浄・殺菌し、乾燥させましょう。

3.カンピロバクター食中毒予防対策リーフレット

campylobacter

飲食店向け注意点(PDF:453KB)

restaurant

外食時の注意点(PDF:213KB)

home

家庭での心得(PDF:206KB)

このページの情報発信元

保健福祉局医療衛生部生活衛生課

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