緊急情報
更新日:2025年11月19日
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教育委員:小西 朱見【2025年11月19日】

千葉市では、毎年夏に「子ども議会(別ウインドウで開く)」が開催されています。
今年は「千葉開府900年 そしてその先へ わたしたちができること」というテーマでした。子ども議員の皆さんは、4回にわたる学習会を通して話し合いを重ね、市の担当者に対して直接質問したり、アンケートをとったりするなど検討を繰り返し、議会当日を迎えます。子ども議員からは、生成AIを活用して作った可愛らしい広報キャラクターの提案があったり、子ども議員が自ら考えた開府900年を盛り上げるラジオ体操を議場内で全員一緒に踊ったりするなど、今年も子どもらしい斬新で面白い発想に基づく提案内容に、感心するとともに、思わず笑みがこぼれ、ほっこりさせられました。
この「子ども議会」の取組みは、こども達が政治や行政のことを学べるうえに、民主主義の基本を学ぶことができ、千葉市のみならず、多くの自治体で実施されています。
しかし!!!手前味噌ではありますが、千葉市の「子ども議会」は、2つの点で大変素晴らしいと感じています。
1つ目は、市長や行政担当者の本気度です。
千葉市では、「子ども議会」を単なるイベントや議会ごっこでは終わらせません。市長や行政担当者は、毎年、子ども議員からの提案をできる限り実現しようと本気で検討します。子ども議員の提案が実際に実現した例が過去多数あります。
2つ目は、子ども議員のリピーターがとても多いことです。
提案のための準備や資料作成は大変だと思いますが、それを上回る面白さややりがいがあるからこその高リピート率だと大変嬉しく思います。子ども議員経験者の中には、中学生になり、ファシリテーター役として子ども議員を支える側になって活躍してくれる子もたくさんいます。
どんなに小さなことでも、自分の声で何かが変わる。たとえ希望どおりにならなかったとしても、大人がその理由について説明を尽くしてくれる。
こういった体験の積み重ねによって、こども達は、声を受け止めてもらえたと感じ、「意見を言ってもいい」ことを実感として学び、自信を深め、こども達が自らの権利を守るための能力を身につけることに繋がっていきます。
昨今、こども基本法が制定され、児童福祉法が改正され、こどもの最善の利益や意見表明を大切にする動きが広がっています。千葉市でも令和7年4月に「千葉市こども・若者基本条例(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)」が施行されました。新しい法律や条例が形だけのものにならないためには、こどもの権利や意見表明権の本質を理解することが大切です。
自らの提案をいきいきと発表する子ども議員の皆さんの姿を前にして、私も、大人の一人として、弁護士として、こども達の権利擁護のため、微力ながらも尽力し続けたいなと改めて感じた一日でした。
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