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更新日:2024年3月21日

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教育委員メッセージ(令和4年度)

教育委員;小西 朱見【2023年3月20日】

小西教育委員

挑戦する勇気を持とう!

 

「アントレプレナーシップ」という言葉をご存じでしょうか?

よく「起業家(企業家)精神」などと訳され、リスクを恐れず新しい事業などに果敢に挑戦していく姿勢を指すと言われています。

千葉市では、2010年、千葉市と千葉大学が連携し、「西千葉子ども起業塾」が誕生し、その後、その経験を土台として、2021年12月、千葉市・企業・大学等が連携し、小中学生・高校生に対するアントレプレナーシップ教育を目指す「ちばアントレプレナーシップ教育コンソーシアム Seedlings of Chiba(外部サイトへリンク)」が設立されました。

先日、その「Seedlings of Chiba」が開催した「起業家教育トークライブ2023」(講演者は「東大王」などのクイズ番組でおなじみの伊沢拓司さん)の抽選に応募したところ、幸運にも当選し、伊沢さん大好きな我が家の長男と一緒に参加してきました。

トークライブの前半は、「Seedlings of Chiba」の活動報告でした。

「Seedlings of Chiba」では、例えば、「JFEスチール株式会社のイメージアップVI(ビジュアルアイデンティティ)を作ろう!」というプロジェクトのもと、子ども達が、自らロゴデザインなどの案を考え、本物のデザイナーへ制作を外注し、制作にかかる費用は子ども達が銀行にプレゼンテーションをして融資を申し込み、完成した製品はJFEスチールのPR商品として実際に配布されているそうです。

子どもたちを決して子ども扱いしない、子どもたちのアイデアやアクションを社会が正当に評価する、そのリアルさに驚きました!

また、今年度は、株式会社ZOZOの社長自らのご協力のもと、千葉市立稲毛国際中等教育学校の生徒達と、「自分達の制服を制作しよう!」という面白そうな授業企画が進行中だそうです。

トークライブの後半は、伊沢拓司さんのご講演、テーマは『「楽しい」から始まる学び、そして起業へ』でした。クイズタレントのイメージが強い伊沢さんですが、実は株式会社QuizKnockの社長さん、起業家です。

「どうしたら勉強が楽しくなるのか?」というテーマに、伊沢さんは、「成長を楽しむ」ことが大切だとお話されていました。

AIと共に生きる人生100年時代。挑戦するリスクより、挑戦しない・変わらないリスクの方がずっと大きいのかもしれません。

子どもたちだけではなく、私達大人こそ、年齢により変わる時々の状況に応じ、新しいことを学び、新しいスキルを身につけていく必要があります。私も、いつまでも楽しみながら学び続ける人生でありたいなと改めて感じた講演会でした。

 


 

教育委員;竹田 賢【2023年1月26日】

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千葉市立高等学校の生徒との意見交換会


現在、千葉市には市立千葉高等学校と市立稲毛高等学校の2校の市立高等学校があります。
昨年の12月21日に両校の生徒との意見交換会がありました。
参加者は市立千葉高等学校から3名(2年生2名、1年生1名)、市立稲毛高等学校から3名(2年生2名、1年生1名)、私たち5名の教育委員と教育長です。

意見交換会のテーマは、1.「自身が通う学校について魅力と感じていることや、その魅力をどのように地域に還元できるか」、2.「自身が思い描く将来像や、社会で活躍するために必要な知識や能力について」でした(詳しい内容は、教育委員会ホームページに掲載されておりますので、こちらをご覧ください)。
各テーマについて生徒一人一人に話してもらい、私たち教育委員が質問していくという進行スタイルでした。

テーマ1.については、理数系に力を入れている千葉高校からはスーパーサイエンスハイスクール事業に関連したField StudyやScience Camp、稲毛高校からは英語のディベートなどユニークなカリキュラムの紹介がありましたが、両校で共通して挙げられていたのは「課題を見つけてそれを解決する能力」、授業でいうと「総合的な探究の時間」の充実度でした。生徒たちはこれまでの学習から、課題の設定、情報の収集・整理・分析そしてプレゼンテーションの能力にある程度自信を持っている印象を受けました。また、学校の魅力の地域への還元では、SDGs関連のポスターコンテストでの優秀作をモノレールに掲示したり、小学生に科学実験を通して理科の楽しさを教えたり、ブラスバンドなどの部活動の公演を通して地域との交流を図ったりするなど多くの実践例を話してくれました。

2.については、もうそこまで考えているのかと私たち教育委員が驚くほど自身の将来とそれを実現するために必要な能力を見定めている生徒が多い印象でした。能力として英語力が不可欠なのは両校の全員が認識しているようで、さらにコミュニケーション能力、専門的な知識はもちろんとして幅広い分野への知識、多様な視点を持つことの必要性などを挙げており、意見交換会の最後には私たちがアドバイスする事など何もないような気がしてきました。

また、私の質問の一つとして、今年度開校した「千葉市立稲毛国際中等教育学校」への感想や意見を聞いたところ、生徒たちの評価は概ね良好でした。これから先、中等教育学校がさらに魅力ある学校になることを期待しています。

以上から、両校の生徒は皆さん真面目で将来を見据えて学習に励んでいる姿が伝わってきましたが、毎日この連続では高校生活が単調にならないかと気になりました。しかし、所属の部活動を聞くと剣道部、茶道部、ヨット部などなど、高校生活を積極的にエンジョイしているようなので心配する必要はなさそうです。
皆さんが、自分の夢を実現される事を心より願っています。


 


教育委員;大山 尋美【2022年11月9日】

大山教育委員

思いやり

 

音楽発表会・陸上大会・合唱コンクール等、秋の行事が続きます。
このように、コロナ禍でもリアル開催が少しずつ進み、日常生活が戻りつつあることはとても良いことです。
しかし、密集・密接・密閉の「3密」を避けるため、ギガタブ(タブレット)の活用の推進もあり、インターネットの利用は今まで以上に、子どもたちにとって日常のものとなりました。
友達とSNSで会話をすることが当たり前の時代です。
文部科学省は、令和3年度に実施した調査において、パソコンやスマートフォンを通した誹謗中傷といった「ネットいじめ」の認知件数が過去最多を更新したと公表しています。都内の小学校に通っていた6年生の女子児童が一昨年11月に自殺した問題をめぐっては、文部科学省が進める「GIGA(ギガ)スクール構想」で児童に1人1台配備されたタブレット端末のチャット機能を悪用したいじめが行われた可能性が指摘されており、各自治体とも対策を急いでいるところです。
「ネットいじめ」に関する啓発活動を千葉市教育委員会でも行っていますが、まだまだ道半ばの状況です。
今、「思いやり」の心が失われているように思えるのは、インターネットでのやり取りはその場の感情や思いつきで打込みが出来て、そのまま投稿してしまうせいでしょうか。人と人の繋がりが見えにくいところもあるのかもしれません。目の前に相手がいなくても、不用意な発言で受け取る側に不快感をもたせ、傷つけてしまうことがあります。まず、相手の気持ちを受け止める、自分の意見はその後に。
これは子育てでも同じで、「子どもの話をしっかり聞く・話は2割にして・ほめることより認めよ」と本で読んだことがあります。
年代や境遇を問わず現代に「思いやり」はとても大切なことだと感じます。
思いやりとは、相手の状況を自分の身に置きかえて考えることではなく、相手の立場に立って考えることです。
 思いやりがある人は、「自分がして欲しいこと」と「相手がして欲しいこと」が同じとは限らないと理解しています。「もし自分だったらこうして欲しいと考えるだろう」ではなく「この人はこうして欲しいと考えているだろう」と自分の心で感じることができます。
人と人の繋がりが希薄になっているのは悲しいものです。
千葉市教育委員会では、いじめの防止等の対策に関する資料があり、どのように各学校が対応するべきか、ホームページから見ることができます。


・いじめ対応マニュアル
https://www.city.chiba.jp/kyoiku/gakkokyoiku/kyoikushien/documents/ijimetaioumanyuaru.pdf

・学校いじめ防止基本方針策定の手引き
https://www.city.chiba.jp/kyoiku/gakkokyoiku/kyoikushien/documents/gaxtukouijimebousikihonnhousinnsakuteinotebiki.pdf

 

しかし学校以外でのトラブルも多く、学校だけでは解決できない事例も多くなっています。
家庭・学校・地域での連携と信頼が大切です。
私は保護司をやっていますが、一昔前ですと少しやんちゃな子どもたちのお世話をしていましたが、今の子どもは見た目がおとなしく、ネットでの嫌がらせが多い為、犯罪とまではいかず保護観察になることは少なくなりました。
ですが、その中にも犯罪と同様に心を傷つけている部分が多いように思えます。
自分の子どもだけでなく、子どもの友達や同級生等、誰でも加害者・被害者になる可能性はあります。
「子が幼き頃は体を離さず、小学校に入ったら手を放さず、中学校に入ったら目を離さずに」と恩師から教わりました。
まさしく、SNSのこの時代に、親子の会話を今一度見つめなおし、思いやりの心を子どもたちに持ってもらいたいと思います。
顔の表情がわかりにくいマスク越しでも、目だけで表情はわかります。地域の子どもたちの様子にもぜひ目を向けてあげてください。
子どもたちがいつでも「和顔愛語」でいられますように願っています。
 

 


教育委員;高津 乙郎【2022年8月24日】 

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夏の総体を終えて

 

今年の夏は、異常気象というのか、梅雨入りが6月6日と例年になく早く、また、梅雨明けは6月27日という記録に残る中で最も早いものであり、梅雨明けの6月末から猛暑が続いています。また、7月に入り、新型コロナウイルスの感染者が急増し第7波に突入してしまいました。この中で、夏の高校野球をはじめ各種スポーツ大会がコロナ感染対策を講じながら実施されているところです。

本市では、7月9日から21日にかけて「千葉市中学校総合体育大会(夏の総体)」が開催され、15の競技種目がポートアリーナをはじめ市内のスポーツ施設、中学校・高等学校のグラウンド・体育館等において熱戦を繰り広げました。

夏の総体は3年生にとってはまさに集大成の大会であり、部として最も力が入るものです。しかしながら、過去2年間、この大会は新型コロナの影響で大会自体が中止になったり、無観客試合としての実施を余儀なくされるなど、熱心に部活動に取り組んできた生徒はもちろん、保護者の皆様や関係者の皆様にとって非常に厳しい状況が続きました。sutanndofuukei

今年度は、徹底した感染症対策のもと、多少の制限はあるものの、3年ぶりに保護者を入れての大会を行うことができました。私は、千葉市部活動指導員として、若葉区の中学校の陸上競技部で生徒ともに活動しており、今年の総体では陸上競技大会の競技役員として運営に協力しましたが、陸上競技においても、観客席(スタンド)は多くの保護者で埋まり、応援の声が選手に響き、それに応える選手の活躍で大いに盛り上がった大会となりました。大会後、保護者からは我が子が競技する姿をみることができたことの喜び、運営する先生方の配慮への感謝など多くのお言葉をいただきました。

各競技とも、3年生の保護者の皆様にとっては、初めて我が子が競技をする姿をご覧になった方も多かったのではないでしょうか。仲間と共に真剣に競技に取り組む様子など、家庭での姿とはまた違う一面をご覧になって、我が子の成長を感じられたのではないかと思います。

また、参加し競技する生徒にとっても、これまで応援してくれた保護者に対する感謝の思いを込めて競技できたのではないかと思います。 

さて、少し話題は変わりますが、ここからは今後の部活動について述べたいと思います。

昨今の教育界では教職員の長時間勤務による「教職員の働き方改革」の議論が続いています。中学校の先生方の長時間勤務の要因の1つに部活動指導の時間があり、教職員の中には負担と感じている方もいることが「学校における働き方改革プラン」のアンケート結果にもあります。

本市のみならず、部活動は往々にして顧問の先生方の熱意に負ってきたところがありますが、今年度に入り、国の有識者会議により、運動部活動、文化部活動ともに地域移行に関する提言が取りまとめられました。いずれも令和7年度末を目途にまずは休日の部活動を地域に移行することなどを目指すもので、今後、部活動を取り巻く環境は大きく変わっていくことが見込まれます。

部活動は多くの生徒にとって大きな楽しみであり、人間的な成長に大きく関わっているものだと思います。時代の変化に対応しつつ、学校の主役である子どもたちがより良い活動ができるように、今後の部活動の在り方を探っていきたいと考えています。

 

 


教育委員;藤川 大祐【2022年6月22日】 

藤川教育委員

小中学生が民主主義について学ぶ機会

 

選挙権年齢そして成人年齢が18歳以上に引き下げられ、若い世代の政治参加や社会参加が注目されています。政治への参加については、模擬選挙、模擬請願などの活動を含む主権者教育の取組みが、高等学校等で進められています。世界に目を向ければ、欧米や日本のような民主主義体制の国ばかりでなく、中国やロシアのような権威主義体制とされる国家の影響力が大きい上に、ミャンマーやアフガニスタンのように民主主義的な政権が倒れる国もあり、民主主義のあり方が問われています。

自分たちのことは自分たちでよく話し合って決めるということが、民主主義の基本です。教育は、子どもたちが民主的な国家・社会の形成者として成長することを期して行われます。

学校では、各教科等の学習がすべて関係しますが、特に、児童生徒会活動などの特別活動が、民主主義について経験を通して学ぶ重要な場と言えます。千葉市では毎年、市立中学校の生徒会の代表の生徒や顧問の教員が集まって交流する「千葉市中学校生徒会交流会」が開催されています。各学校の生徒会で、行事の運営、生活環境の改善、校則の見直し等に精力的に取り組んでいる様子が交流され、大変頼もしく感じます。

児童生徒会活動を進めていると、どこまでを児童生徒会で決めてよいのかが問題になることが多くあります。行事や校則を決めるのは基本的に教員側のはずですが、行事について児童生徒会に一定の裁量が認められたり、校則改正の発議を児童生徒会が行えるようになっていたりと、児童生徒会でできることも決して少なくありません。民主主義を学ぶということの中には、自分たちで決められる範囲について理解することや、自分たちで決められる範囲を交渉によって広げることも含まれるはずです。教員側としては、子どもたちがうまく民主主義について学べるように、児童生徒会に裁量を与えることが大切です。

また、学校外の取組みとして、千葉市には「子ども議会」という取組みがあります。市内在住の小学校5・6年生40名程度が「議員」となり、学習会を重ねてグループごとに市への提言を作成し、最終的に千葉市議会本会議場で市長・副市長や教育長に対して提案を行います。

「地方自治は民主主義の学校」などと言われますが、「子ども議会」は、小学生のうちから学べる民主主義の学校です。ともすると、子どもにとって地域の課題はどこか他人事に感じられ、誰か偉い人が決めるだけのものと思われるかもしれません。しかし、「子ども議会」では、地域住民である自分たちが地域の課題について調べ、市長などに政策を提言することができるので、自分たちが地域の一員で地域の課題に関わることができるということを実感を伴って学ぶことができます。

教育委員として、「千葉市中学校生徒会交流会」や「子ども議会」で、小中学生が熱心に活動する姿を見せていただきながら、子どものうちから民主主義を学ぶことの大切さを実感しています。市民の皆様もぜひ、こうした子どもたちの活動にご注目ください。

 

 


教育委員;小西 朱見【2022年4月25日】 

小西教育委員

「連携」の大切さ

 

4月、桜の花びらが舞う中、新しい年度がスタートしました。

ご入園、ご入学、ご卒業された皆様、おめでとうございます。

新しい学校や職場で新しい出会いはあったでしょうか?新しい目標や抱負は決まったでしょうか?弁護士という仕事に就いてからというもの、節目というものがないまま日常が過ぎていく私にとって、節目のある進級や異動を少し羨ましく感じます。

さて、千葉市では、先日、神谷市長のもとでの初めての総合教育会議が開催され、令和4年4月1日付けで6年ぶりに「千葉市の教育に関する大綱」が改定されました。この大綱は、今後4年間の総合的な教育目標や施策の基本方針を定めるものです。

予測困難な状況下においても、誰一人取り残さない持続可能な社会を築いていくために、新しい大綱の中では、「ICT等を活用した学校教育の充実」、「キャリア教育の充実」、「児童虐待防止やヤングケアラー支援等」、「発達障害、不登校児童生徒等への支援強化」、「教育現場の働き方改革」など、多くの重要な目標を掲げています。

教育委員会のみで達成できるような目標は一つもありません。目標達成のためには、市長部局のほか、福祉機関、医療機関、専門職、企業、大学、家庭、地域など、行政の枠を超え、これまで以上に関係各機関同士の「連携」が必要不可欠です。

弁護士の仕事も、異なる職種の方と連携する場面が多々あります。税理士、司法書士、不動産鑑定士、建築士、医師など様々な方にお世話になります。私の場合、DV・虐待事件を比較的多く扱うため、行政の相談担当者や児童相談所などによくお世話になります。DV事件では、行政の相談担当者が連携の核となり、定期的に少人数の勉強会を行うなどして解決事例を共有したり、その中で他愛のない雑談をしたり、愚痴を言い合ったりもします。お互いに、必要な時に気軽に連絡を取り合える良い形の連携ができていると感じます。

もちろん、支援内容によって求められる連携の在り方は様々だと思いますが、困ったときにすぐに顔が思い浮かぶ、助けを求め合える、そんな実務者レベルで顔の見える担当者同士の日常的なつながりが「連携」にとって何より大切なのかもしれません。

とはいえ、知らない子とも公園で一緒に遊んでいた子ども時代と違い、大人になってから、異なる職種や機関の方と仲良くなるのは結構難しいものです。私も、未だに、異なる職種の方に初めてお電話する時には緊張してしまいます。

市には、支援にあたる方々が少しでもスムーズに連携し合えるようなシステムの構築にも是非力を入れていただきたいと思います。

4月、新しい大綱の実現に向けて、私たち大人も、子ども達に負けないくらい友達(連携先)を増やしていきましょう!

 

 


 

 

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教育委員会事務局教育総務部総務課

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