緊急情報
更新日:2022年4月26日
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他都市において、二酸化炭素を消火剤とする不活性ガス消火設備(二酸化炭素消火設備)の誤放出による事故が発生し、死傷者が発生しています。
○最近の誤放出による事故
・令和2年12月 愛知県名古屋市(立体駐車場)
・令和3年1月 東京都港区内(地下駐車場)
・令和3年4月 東京都新宿区(地下駐車場)
○(参考)二酸化炭素を吸入した場合の症状
① 気中濃度が3~6%では、数分から数十分の吸入で、過呼吸、頭痛、めまい、悪心、知覚の低下などが現れる。
② 気中濃度が10%以上では、数分以内に意識喪失し、放置すれば急速に呼吸停止を経て死に至る。
③ 気中濃度が30%以上では、ほとんど8~12 呼吸で意識を喪失する。
類似の事故を防止するため、二酸化炭素消火設備が設置された部分やその付近で工事や点検等を行う場合には、以下の点に注意してください。
1 専門知識を有する者の立ち会い
誤作動や誤放出を防止するため、二酸化炭素消火設備を熟知した消防設備士又は消防設備点検資格者が立ち会い安全対策を確保してください。
2 消火設備や作業内容についての情報共有
工事・点検時に先立ち、消火剤(二酸化炭素)の危険性や二酸化炭素消火設備の取扱方法、作業内容、作業場所、事故発生時の連絡体制・初動対応要領等に関する情報共有をお願いします。
3 関係者以外の出入り禁止を徹底
工事・点検時は、二酸化炭素消火設備の設置部分や隣接部分に関係者以外の者が出入りしないよう管理してください。
4 作業にあたり「閉止弁」を閉鎖(切替えスイッチが自動のものは「手動」への切替えも)
消火剤が放出されないよう閉止弁を閉鎖する等の措置を講じた上でなければ当該工事等を開始しないなど、必要な安全対策の内容について説明し、当該安全対策の確実な履行を徹底してください。(切替えスイッチが自動のものは「手動」への切替えも行ってください。)
※作業後には、「閉止弁」を必ず「開」にし、二酸化炭素消火設備が使用することができる状態に復旧させてください。(切替えスイッチを手動にしたものは自動に戻してください。)
消火設備に関する情報の周知
防火管理者、利用者等に対して、二酸化炭素の人体に対する危険性、設備の適正な取扱い方法、作動の際の通報、避難方法等について、周知徹底してください。
1 誤って起動させたら速やかに「緊急停止ボタン」を押下
誤って起動ボタンを押すと、「退避放送」が流れ、「遅延時間(20秒以上)」経過後に消火剤(二酸化炭素)が放出されます。火災でないのに誤って作動させた時は、速やかに手動起動装置内にある「非常停止ボタン」を押し、消火剤(二酸化炭素)の放出を止めてください。
2 消火剤が放出された場所には近寄らない
万一、消火剤(二酸化炭素)が放出されたときには、漏れた消火剤を吸い込まないよう、速やかに退避し、むやみに近づかないようにしてください。
リーフレットのダウンロードはこちら:リーフレット(PDF:461KB)
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