【市長と語ろう会(地域団体向け)】主な意見交換の要旨（千葉市薬剤師会）

開催団体：千葉市薬剤師会
開催日時：2022年7月13日（水曜日）18時00分～19時00分
開催場所：千葉市総合保健医療センター
テーマ：「高齢者が住み慣れた地域で自分らしく暮らせるまち」

2040年以降の医療政策について

（参加者）
今後、高齢者人口は増加していくが、2040年には減少に転じると言われている。2025年に向けた医療政策と2040年以降の医療政策はどのように考えているか。2040年以降に患者が減るのであれば薬剤師の確保も需要にあわせていく必要がある。
（市長）
時代にあわせて必要な医療人材や薬剤師の方々に活躍していただくことが基本であると考えている。具体的な数字は手元にはないが、今後の状況に応じた対応は必要であると考えている。市としても、必要なサービスの供給は需要にあわせて対応する必要があるし、サービスの供給量が減るなら、サービスの質向上に予算を使っていきたい。

地域包括支援センターと薬剤師や薬局・ドラッグストアの活用について

（参加者）
地域包括支援センターと薬剤師や薬局・ドラッグストアの活用をどのように考えているか聞きたい。要介護1、2と要支援1、2について、薬剤師や薬局は患者として長く関わっている場合があり、強みが活かせるため、地域包括支援センターとどのように連携していくかの計画を聞きたい。また、災害時についても、地域の薬剤師や薬局・ドラッグストアが要支援者の情報を持っているといざという時に役立つ。また、要介護1、2と要支援1、2を一括りにしてできる支援策を考えてほしい。
（市長）
要介護1、2と要支援1、2の方に対しての、支援サービスがより重要であることは認識している。薬剤師にしか対応できない部分もあると思うので、問題提起として、持ち帰る。災害時の要支援者への対応については、薬剤師などの活用を検討していく中で、要支援者が安心して生活できることを前提とした対応を考えていきたい。

在宅訪問時の駐車について

（参加者）
在宅訪問を行う薬局において、訪問時の駐車に困っている。定期訪問の場合は、警察に届出をすれば決まった曜日と時間に停めることができるが、緊急訪問の場合は、申請に審査があるため警察に届出をしても、その都度許可を待って対応することが必要なため難しい。今は新型コロナウイルス陽性の自宅療養者へ薬を届けることも増えている。一度きりだが緊急を要する訪問もあるので、在宅訪問を行う薬局関係者に対して、車のボンネットに置ける駐車許可証のようなものが頂けると動きやすい。
（市長）
規制緩和の対象になってくるかと思うので、特区申請に出してみるのも良いかと思う。駐車違反のリスクを抱えながら対応していただいている状況は由々しき事だと思う。現状の支障がある事例について具体的に教えてほしい。

在宅医療時のICTの活用について

（参加者）
医療機器等含めICT化が進んでいる中、在宅医療の対象になっている高齢者宅に通信環境がない場合がある。バイタルなど、多くの情報を機械化する環境が整ってきているが、個人のモバイル環境を整えるなど、市でサポートできないか。Wi-Fi環境を整えることも検討してほしい。
（市長）
今後、どのようにしていくかは検討が必要だと考えているが、特定のサービスのためのデバイスを用意するというのは難しい。現在、新型コロナウイルス陽性者との連絡などは、スマートフォンのアプリで対応している。スマートフォンは他のデバイスに比べ普及率が高い。特別なデバイスを採用して、効果が高ければよいが、多くの高齢者が利用することを考えると、スマートフォン及びアプリなどで対応することが、望ましいと考えている。
例えば、防災に関しては、防災無線を継続的に活用しているが、災害情報はヤフーやNHKのアプリを活用していただくように促している。特別なものと一般性の高いものの使い分けはバランスが大切であると考えているため、目指している方向性をしっかり考えながら対応していきたい。
スマートフォンについては、デジタル・ディバイドの解消が目指されており、高齢者への操作性の検証などは全国的に行っているので、今後高齢者のスマートフォンの活用は広がっていく。使うハードルは下げて皆が持っている物を使い、中にいれるアプリはしっかり考えていくという検討方法が必要であると考えている。まず、スマートフォンの利用を進めていき、その後にポケットWi-Fi貸し出しなどが必要な場合は、検討していく。

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