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更新日:2018年3月22日

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教育委員メッセージ(平成29年度)

教育委員;藤川 大祐【2018年3月22日】

 藤川教育委員

グローバルリーダーを目指す高校生たちと

 

 

 千葉市教育委員会では、さまざまな方々と教育に関する意見交換会を開催しています。平成30年1月には、千葉市立稲毛高等学校の生徒8名と教育委員との間での意見交換会を開催しました。意見交換のテーマは「グローバルリーダーって何?〜どんな力が求められているか〜」。やや抽象度が高く、議論しにくいテーマかと思われましたが、さすがグローバルリーダーの育成を教育目標に掲げる稲毛高校の生徒のみなさん。自分の言葉でしっかりと意見を述べてくれました。

 意見交換の中では、高校生から教育委員に「日本ではムスリム文化(イスラム教の文化)への誤解、偏見が強いと感じているが、宗教教育についてどう考えているか」「スウェーデンでは生徒会の意見を実際の政治に取り入れていると聞いた。もっと教育に対して学生が関わっていけないか」「海外では選挙ポスターが校内に貼ってあるなど、学生が政治に関心が持てるような取り組みが多いように感じる。日本でも若い世代が政治に関心を持つ機会をもっと作ってもいいと思う」「大学再編の議論が出てきているが、国が大学に介入するのはおかしいのではないか」と、国際的な視野をもって多様な観点で意見が出されました。私たち教育委員も、それぞれが自分の言葉で意見を述べさせていただきました。(詳しくは意見概要ページを参照。『高校生と教育委員との意見交換会』(別ウインドウで開く)

 今、多くの高校がさまざまな工夫をして、生徒がさまざまな社会人と交流する機会を持とうとしています。しかし、今回のように少人数の生徒たちが社会人とじっくり議論する機会は、あまり多くないようです。そうだとすると、実にもったいないですね。大人と議論することを通して、高校生の考え方はどんどん深まっていくことと思います。社会人と交流し、意見を交換する機会をもっともっと増やしてほしいと願っています。

 もちろん、生徒たちと社会人が接する機会を、学校が増やしていくことは重要です。先日公表された高等学校学習指導要領改訂案でも「社会に開かれた教育課程」を重視することが掲げられ、学校外と連携した授業の充実が期待されます。

 しかし、グローバルリーダーを目指す高校生には、こうした学校や教育行政の動きを受け身で待つのでなく、生徒会活動や部活動等を通して、自分たちでできることを能動的に進めてほしいと願っています。リーダーを目指すのであれば、与えられた環境に満足せず、自分たちの成長にとってよりよい環境を自らつくれるようになってもらいたいと考えます。

 ぜひ、この千葉市から、多様なグローバルリーダーが登場するようになってほしいと願っています。高校生の能動的な活動を、私たちも応援していきたいと思います。

 

 


教育委員;千葉 雅昭【2018年2月21日】

千葉教育委員

 

オリンピック・パラリンピック開催にあたって

 

 

2017年も様々なイベントや式典に参加させていただきました。大人として、子を持つ親として、また車いすに乗りながら、他の教育委員の皆さんとは違った目線から、教育というものがどのようなものなのかを日々模索しています。さらに、色々な角度から千葉市の子どもたちがどのようにしたらより良い教育を受けられるのかと思案しています。

今、平昌オリンピックが開催されていますが、日本でも2年後には、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。東京2020大会が近づくにつれ、色々なところで何かとこの話題で盛り上がっています。千葉市でもオリンピック3競技、パラリンピック4競技の計7競技が開催されることとなっています。わが国で行われるスポーツの祭典が、この千葉市でも見られるということは、とても素晴らしいことです。この滅多にないチャンスに、子どもたちに是非ともトップアスリートが競技に取り組む姿勢や、その種目のルール・文化を勉強したうえで、スポーツをする、見る、応援するといったことに興味を持ってもらえるよう、教育委員として努力したいと思います。

そして、パラリンピックでは、その競技性や障害の特徴、また、そのスポーツが何故生まれたか、障害を持つ選手がどのような努力のもとパラリンピアンになれたかなどということにも考えをめぐらせていただければ、オリンピックとパラリンピックどちらも違う観点で応援しながらの勉強ができるのではないでしょうか。さらに、ボランティアやバリアフリー、ユニバーサルデザインといった言葉の意味にも興味を持っていただき、来日した選手や応援者の方々とも楽しい交流ができるような経験をしていただけたら、千葉市での開催がより有意義なものになるのではないでしょうか。

最後に、縁があって、教育委員を務めさせていただいておりますので、未来ある子どもの将来をつくるためにほんの少しでも役に立てればと思っております。

また、これからの一年もどうぞよろしくお願いいたします。

 


教育委員;小西 朱見【2018年1月31日】

小西教育委員

学校の先生は忙しすぎる!

 

 「学校の先生は、夏休みが長くてうらやましいよなあ。」

 そう思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、私も昔、そう誤解していました。しかし、とんでもありません!学校の先生は夏休みも出勤し、色々と大忙しです。学校の先生たちはいったい、何に忙しいのでしょうか?

 教員は、授業をするだけではなく、授業準備、給食、清掃、部活動、成績処理、学校行事、生徒指導、職員会議、報告文書作成に校務分掌、研修、保護者対応や地域対応・・・、さらに、いじめや不登校などが起きればその調査や対応に追われ、また、特別な支援を要する子どもへのよりきめ細やかな配慮や日本語指導が必要な外国人児童生徒の数も増えています。

 また、経済的な支援が必要な困窮家庭は、約20年前は「16人に1人」だったのが、今や「6人に1人」の割合にまで急増し、全国では、朝、先生が子どもを起こしに行ったり、学校で朝食を食べさせている地域も出てきています。学校は、教育機関というより福祉機関になりつつあるとも言われています。

 加えて、近い将来、大学入試制度は大きく変わり、小学校の授業には英語やプログラミングも加わります。今の子ども達は大変!と思いますが、教える側はもっと大変です。

 教員は、法制度上、どんなに残業しても、教職調整額(給料の4%)の他に、残業代はもらえません。そのため、労務管理が甘く、過労死ラインといわれる月80時間を超える残業は見過ごされ、ニュースや裁判例を見ていても、毎年、熱く優秀な教員が、突然の過労死や自殺で亡くなる悲しい事例が後を絶ちません。

 教員の多忙化は千葉市も決して例外ではありません。昨年10月、千葉市小中学校の若手教員との意見交換会に出席しました。若手教員からは、「土日も出勤している。」、「子どもを保育園まで迎えに行ってから学校に戻り仕事をしている。」、「スキルアップしたいが時間がない。」などの切実な声がたくさんあがりました(『小中学校教員と教育委員との意見交換会』(別ウインドウで開く))。

 千葉市教育委員会でも、一刻も早い教員の勤務負担軽減に向け、対策を急いでいます。来年度から学校給食費の公会計化が始まり、これまで学校ごとに教職員が管理していた給食費について市の管理へと移行します。また、平成32年1月には、校務支援システム及び学習支援システムが更新される予定です。これに合わせ、パソコンの一人一台化や、システムの効率化などの実現を目指しています。

 福田誠治氏の書籍で「探求的な生活が人生の糧になり、授業の糧になる」(「フィンランドは教師の育て方がすごい」2009年亜紀書房)という言葉がありました。私は、教員が読書をし、多くの人に出会えるようなゆとりある生活と豊富な社会経験があってこそ、子ども達に人生を「生きる力」を教えられると思います。

保護者や地域の皆様におかれましては、是非、一度、意見交換会の内容(『小中学校教員と教育委員との意見交換会』(別ウインドウで開く))をお読みいただき、学校現場の実情をご理解いただくとともに、今後とも、学校現場への更なるご協力とご支援をお願いできればと思います。

 

 


教育委員;和田 麻理【2017年12月20日】

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いただきます!

 

 「食べものの好き嫌いは全くありません。」

…と言うのも何だかつまらなくて、ゴ○○だけは食べないことにしています。

子どもの頃は、香りの強い野菜は息を止めて素早く飲み込んでいましたが、今ではすっかり好物になりました。多くの食材や調理法に触れさせてくれた、料理上手な母に感謝しています。

 

とにかく食べることが大好きで、地域での活動も「食」をテーマにしてきました。「千葉のおせち作り」「魚を一人でおろしてみよう」「九十九里で地引網」「人参の収穫体験」などなど。

そんな中で、個人の牧場に伺い、牛の世話や乳しぼりやバター作りをさせていただく酪農体験は大人気のロングセラーでした。

昼食はバーベキューです。お肉はもちろん牛肉!さっきまで牛舎の掃除をしたり、体にブラシをかけたりして、すっかり牛と仲良くなり、ピタッとくっついて「牛ってあったかいね。」と言っていた子どもたちは、ちょっと複雑な気持ちになります。

そうは言ってもおかわりまでしてお腹いっぱいになった子どもたちに、牧場の方から、いつもこんなお話がありました。

「みんな、食事の前に、『いただきます!』と言うよね。どういう気持ちで言っているのかな?『いただきます』は命をいただく、ということなんだよ。」

得難い経験をした後の、これまた得難い実感のこもったお話は、子どもたちの心に強く残り、アンケートには必ずといっていいほど「いただきます」が書かれていました。

 

「いただきます」は日本語独特の表現です。もちろん、食事に携わってくれた人々への感謝の気持ちでもありますが、食材への感謝でもあります。他の言語では、同じ意味合いで使う食前の言葉は、まず見当たりません。自然の恵みに感謝する、食材の命を自分の命にする、という考え方は、日本古来のもののようです。

 

 食べることは生きること。生きることは食べることでもあります。

市内の学校でも、折に触れて食に関する教育を行っていますが、食いしん坊の私だからできることを、これからもさまざまな形でおすそ分けしていきたいと思います。

 あ!仕事を終えた娘たちから立て続けにLINEが!ん?「夕飯なぁに?」 

私に負けず食いしん坊です。

 

 


 

教育委員;中野 義澄【2017年11月16日】

 

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職業選択にあたって

 

私は医師になって40年以上経ちますが、自分の仕事が嫌だと思ったことは1日もありません。その意味では私は大変幸せです。

小学校高学年から中学生になると、皆それぞれ将来何になりたいか考えるようになると思います。いろいろな夢や希望があって素晴らしい時期です。では、自分の将来を決める最終的なポイントとは何でしょうか?私は生命の神秘的なものに興味があって医師の道を選びました。しかし、自分の周囲に医療関係の人は誰もいませんでしたので、医師の本当の姿は全くわからず不安もありました。今は情報手段が発達して、多くの情報が簡単に得られるようになっています。ところが、その仕事の本当の姿は、なかなかわかりません。私はその職業に就いている人に直接会って話を聞き、仕事を見せてもらうのが一番良いと思います。そうした点から、私は千葉市の小中学生が時間のある時にいつでも地元の企業や病院などを訪れて、希望する職業の人の話を直接聞くことが出来るシステムがあると良いと思っています。

夢と希望にあふれている子どもたちが自分に合った職業を選択し、生き生きとした人生を送れるようになることを心から願っています。

 


 

 

教育委員;藤川 大祐【2017年10月20日】

 

 藤川教育委員

「プログラミング的思考」を育てるために

 

 今年3月、小学校と中学校の新しい学習指導要領が告示されました。小学校では平成32年度から、中学校では平成33年度から、新しい学習指導要領にもとづく教育が本格的に始まります。千葉市では、8月に教員向けに新教育課程説明会が実施されるなど、準備が始まっています。

 新しい学習指導要領では、小学校で「プログラミング教育」が導入されることとなっています。プログラミング教育というと、パソコンに向かって英語のプログラミング言語をひたすら打ち込むことをするのかと思われそうですが、「ビジュアル・プログラミング」と言ってコンピュータへの命令が書かれたブロックを並べて簡単なゲームを作れるものなど、小学生が楽しみながら取り組める教材が開発されています。

 今年度、千葉大学教育学部ではおそらく全国でも初めて「小学校プログラミング教育入門」という授業が9月に集中講義の形式で開講されました。大学生や大学院生約25名がプログラミング教育について学んだ上で、小学生がプログラミングについて学ぶ授業を計画し、実際に授業を行うものです。千葉市立轟町小学校の5年生のクラスに学生たちが訪れ、2日間計3時間、小学生たちがゲームづくりを体験しながらプログラミングの基礎を学ぶ授業を実施しました。小学生たちは大変熱心に取り組んでくれ、アンケートではほとんどの児童が「少し難しいけれどとても楽しかった」と評価をしてくれました。

 プログラミング教育の目的は、職業としてのプログラマーを育てることではなく、児童が「プログラミング的思考」をできるようになることです。「プログラミング的思考」とは、何か問題に向かうときに、その問題を要素に分解し、それぞれの要素について何をするかを述べ、全体としての問題解決策をまとめ、実際にやってみてうまくいかなければ修正していく、といった一連の思考を指します。論理的に考え、試行錯誤を繰り返し、粘り強く取り組むことが求められます。

 相手が人間であれば、問題解決策が曖昧でも、なんとかしてくれるかもしれません。しかし、相手がコンピュータであると、曖昧な命令は受け付けてくれませんし、間違った命令をすると思った通りに動いてくれません。そうしたコンピュータに命令できる力をつければ、たとえ相手が人間でも、一緒に問題を解決できる力になるだろうと考えられます。

 小学生たちが熱心にプログラミングに取り組む姿を見て、早くもっと多くの児童がこうした学習に取り組めるようにしたいとあらためて考えました。プログラミング教育を含めた情報教育の充実に向け、多くの方にご理解ご協力をいただければ幸いです。

 

 


  

教育委員;千葉 雅昭【2017年10月2日】

 

 千葉教育委員

 

教育委員の拝命から1年を経て

 

 昨年10月に教育委員を拝命し、早1年が経とうとしています。教育委員会や千葉市などが企画した様々なイベントや式典にいろいろと参加させていただきました。「こころの劇場」「子ども議会」「科学者育成プログラム」「小学校音楽発表会」さらに「教職員研究発表会」ほか意見交換会など。そしてこの秋には「ジョイントキャンプ」や「ハッピーキャンプ」、「小学校陸上大会」も視察させていただく予定で、今からとてもワクワクしております。

 前回も書かせていただきましたが、たった二文字の「教育」という漢字の持つ意味が、自分の年齢や経験を重ねるごとにとても大切なものだと改めて痛感しております。

 千葉市における数多くの教育プランは、毎回見事に文武両道のバランスを保ちながら実行されていて、とても素晴らしいと思っています。

 他市に住んでいる私としては、よくよく子供の現在や将来の教育について考えると、千葉市に引っ越してきたほうが子供の為になるのでは。と、よく妻と話しております。

 また教育委員の仕事とは少し離れてしまいますが、千葉市は2020年オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けての準備の一環として、ボランティアで参加していただく沢山の市民を対象に「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」を開催しております。その講座の一コマで障がい者サポートの部を引き受けさせていただいておりますが、受講されている方々は、講座の中で私からの意見を真剣に聞いていただき、さらに車いす介助などの実技においても本番さながらで取り組んでいただいております。そして、講座の最後の質疑応答の場面でも、その質問の内容は、2020年オリ・パラの真の成功を願っての、よりリアルで大切な気持ちのこもった質問ばかりです。私も彼らの熱意に少しでも応えていければと思います。

 2020年のオリ・パラにあわせ、千葉市でもこのような取組みを教育に取り入れていく予定です。滅多にない経験を子ども達の一生の財産にしてもらえればと思っています。

 今後とも教育委員という仕事に関わらせていただき、未来ある子供たちの将来をつくるため、ほんの少しでも役に立てればと思い、遠路通わせていただきたいと思っております。

 またこれからの一年もどうぞよろしくお願いいたします。

 


 

 教育委員;小西 朱見【2017年9月22日】

小西教育委員

進め、未来の科学者たち!

 

 すっかり気候も秋らしくなり、夜には鈴虫の大合唱が聞こえるようになりました。

 市内の小中学校では、楽しかった夏休みも終わり、心新たに新学期が始まりました。

 小中学生を抱えるご家庭では、夏休みにどのような自由研究に取り組まれましたのでしょうか? 

 その自由研究のお手本ともいえる「課題研究」に力を入れている高校が千葉市にはあります。千葉市立千葉高校です。市立千葉高校は、文科省から「SSH(スーパーサイエンスハイスクール)」の指定を受け、「千葉市から世界を牽引する科学者を!」という志のもと、大学や企業と連携しながら、学校全体で科学技術系人材の育成に力を入れた教育を行っています。 

 先日、市立千葉高校の授業を見学させていただく機会がありました。まず、最初に見せていただいたのは「クロスカリキュラム」と呼ばれる教科横断型授業。高校2年生は海外研修でアメリカのヨセミテ国立公園へ行くとのことで、ヨセミテの地形をテーマに、「地理×地学」の授業が行われていました。生徒達は、たくさんの見学者がいることなど気にもとめず、堂々と議論し、発表し合い、しかも、生徒達の手には、ヨセミテに関する「英語」の論文資料!思わず、生徒に「英語の論文は難しくないの?」と聞いたところ、「書かれていることが面白いので、どういう意味の単語なのか想像しながら悩むのも楽しいんです!」とのこと。すごい! 

 次に見せていただいた「物理×数学」の授業では、まず、物理の先生が物理の法則を説明し、その法則を解くために、数学の先生が、高校では通常扱われない「行列」の解法を伝授。次回以降、実生活の中で「行列」が利用されている電卓などを使った授業が行われるそうです。 

 教科書に書かれた知識や法則を単に覚えさせるのではなく、実際の生活や他の関連する知識と結びつけて理解させようとする先生方の熱い思いを感じました。

 その後、生徒達が実際に課題研究に取り組んでいる様子も見せていただきましたが、「夏休みの自由研究を1、2年かけてやらせてもらっている感じです。」と、皆さん本当に楽しそうでした。 

市立千葉高校の先生方は、「生徒達には、未知の問題に対して、自ら課題を発見し、それを解決へと導き、他者へ表現する力をつけさせたい。」と言っていました。

人生は「未知」であふれています。そう思うと、この力は人生そのものにおいて求められる能力なのでしょう。私達は、そこに伝えたい思いや解決したい問題があるとき、事実や論理、言葉を使い、時にはクライアントや上司、時には夫婦や友人、世の中を説得し、解決していかなければなりません。 

 市立千葉高校で先生方や生徒達が頑張って取り組まれている先進的な授業が、千葉市全体に広がって行くことを心から期待します。

 千葉市では、毎年、「未来の科学者育成プログラム」、「科学フェスタ」など、子ども達を楽しみながら自然科学の道へといざなうプログラムがたくさん用意されています。皆様のご参加をお待ちしております!

 

未来の科学者育成プログラム

http://www.city.chiba.jp/kyoiku/shogaigakushu/shogaigakushu/futurescientist.html

科学フェスタ

http://www.chibashi-science-festa.com/

 


 

教育委員;和田 麻理【2017年7月19日】

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55校の知恵と力


「生徒会」と聞くと、ほんのちょっぴりブルーな気分になります。
そんな気持ちを抑えて、先日、「中学校生徒会交流会」に参加しました。

おおっ!今年も熱気ムンムン! 顧問の先生方、若いなぁ。
どんな話が飛び出すのか楽しみ!
生徒会活性化アドバイザーの高橋亮平氏のリードで、テンポよくプログラムが進んで行きます。「1分間で付箋紙に書いて!」と言われても、動じることなくテキパキと鉛筆を動かしています。私、絶対ムリ! 
ワールド・カフェ方式で進められた意見交換は、先生と生徒が同じテーブルについても、ごく自然に対等な関係を保ったまま、率直な発言が飛び交っていました。
生徒はもちろん、先生の口からも本音が聞かれ、日頃の苦労がしのばれました。
1年間の活動の成果と課題を出し合い、テーブルからテーブルへの度重なる席替えを経て改善策を探り、まとめとして数人の生徒が教育委員会に提言をしてくれました。私たちは、出された要望、期待に応えるべく、力を尽くしていかなければなりません。できることから、早速取り組みたいと考えています。

生徒たちが役員になった経緯はさまざまで、最初はヤル気レベルもまちまちだったことと思います。でも、いざ役職に就いたからには精一杯の力を注ぎ、何かをしたいというエネルギーにあふれていました。そしてまた、役員の生徒のアイディアと働きかけによって、活動に興味を持ち、協力、参加する生徒が増えていくのではないかという気配を強く感じます。
地域とのつながりを深めたいという意見も出されました。大人の皆さん、ぜひ、力を合わせて一緒に活動してくださいね。

千葉市では、市全体と区ごとに、年に一度ずつ生徒会交流会を行っています。このような交流をきっかけに刺激を受け合い、いつの日か、千葉市の生徒会活動が、世界の生徒会のモデルとなることを、心から期待しています。

私が中学生の頃、生徒会は男子の天下。未だに「生徒会」と聞くと条件反射的にブルーな気分になるのは、選挙に落選した苦い思い出があるからなのです。
いや待て、もしかして人望がなかったのかも…?

 


 

 

教育委員;中野 義澄【2017年6月15日】

 

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医師会、嘱託医、行政の連携の重要性

 

千葉市内の小中学校の学校医は、千葉市医師会から推薦されています。以前の教育委員メッセージ(2016年3月23日)で述べましたように、学校医は、「児童生徒の健康管理」と「児童生徒に命の大切さを教える」ことが重要な役割となっており、主に学校内で健康診断や就学時健診などを行っています。


今回は、学校医の学校外での活動を紹介したいと思います。

学校医は、千葉市医師会の部会である学校医部会で定期的に勉強会を開いて予防接種や疾患の流行などについて講演会や情報交換を行なっています。そのため、学校医は一定の水準が維持されています。

また、医師会の担当理事を通じて教育委員会にも児童生徒の健康情報が提供されておりますので、行政とも密に連携しています。


一方、就学前の児童の情報は、連携が取れていないところもあり、来年どんな児童が入学してくるのか、就学児健診を行って初めてわかることもあります。


現在、千葉市は、「幼保小接続」で千葉大学と連携し、新入学児がスムーズに小学校生活になじめるようモデル事業に着手したところです。幼保小連携・接続の必要性が求められている現在、医師会、嘱託医、行政とのより密接な連携が望まれる次第です。


教育委員;藤川 大祐【2017年5月17日】

 藤川教育委員

卒業式、入学式にうかがって思うこと

 

 この春は、教育委員として初めて、市内の中学校の卒業式及び小学校の入学式に出席させていただき、教育委員会を代表してご挨拶をさせていただきました。

 中学校の卒業式には、それぞれの学校や地域の特徴がよくあらわれます。私がうかがった学校では合唱に力を入れており、学校オリジナルの楽曲も含め、卒業生、在校生、そして教職員も加わり、多くの合唱曲が披露されました。それぞれに生徒や教職員の思いがこめられていて、素晴らしい合唱に感銘を受けました。

 小学校の入学式は対照的に、幼い1年生たちが懸命に校長先生や私たち来賓の話を聞いてくれたことや、上級生となった2年生たちが堂々と学校生活の紹介をしてくれたことが印象に残りました。1年生の保護者の方々のお子様たちを見守る緊張感が伝わり、これまでのお子様と歩んでこられた過程が想像されました。

 どちらの学校でも、地域の方々がとても多く来賓として式に参加くださっていました。控室で少しお話をうかがいましたが、多くの方々が学校に愛着を感じ、さまざまな形で協力くださっていることがわかりました。

 小学校から中学校までの9ヶ年は、お子様たちにとっても、保護者の方々にとっても、変化が大きく長い時間に感じられることと思います。中学校の卒業式と小学校の入学式に続けて出席させていただいて、子どもたちが義務教育で過ごす時間でどれだけ成長するのかをあらためて実感することができました。

 学校生活には楽しいこともたくさんあるはずですが、もしかしたらつらいことや悲しいこともあるかもしれません。中学校を卒業した方々にとっては、それぞれの進路でさまざまなことが待っているでしょう。どんなときにも、学校がお子様たちや保護者の方々から頼っていただけるような存在でありつづけられるよう、私たちも教育委員会の立場から学校を支えていきたいと心を新たにいたしました。

 日常さまざまな機会に学校現場にお邪魔をしていますが、卒業式や入学式は、学校や地域の様子全体を見ることができる貴重な機会です。また来年、関係する方々とともに、子どもたちの成長をお祝いする場にうかがうこと楽しみにしています。

 


教育委員;千葉 雅昭【2017年4月19日】

 

千葉教育委員

 

教育委員を拝命

  

 10月に教育委員を拝命し、千葉市が教育関係で企画している様々なイベントや祝典に出席させていただきました。1月の成人式では晴れやかな着物に身を包まれた新成人たちがとても輝いて見えました。3月の卒業式では告辞を読ませていただき、その後、在校生からの送辞、そして物語が目の前に繰り広げられんばかりの素晴らしい答辞で、思わず目元が緩んでしまったことをよく覚えています。さらに、地域の方々も一緒に式典に参加されており、地域と学校との連携や協力が学校教育には欠かせないんだということを改めて認識させられました。

 「教育」とはすごく難しく奥深い言葉で、しかしその「教育」という教えのベクトルが違っていたり、しっかり伝授されていなかったりすると無意味なことを、この数か月で痛感しております。

 「教育」の意味や中身、範囲・範疇をもっともっと知りたいと思い始めた今、なんとなく、底の無い、正解の無い問題を解き始めたような感じで、とても愉しく底なき探求の始まりを感じております。

 我が家の8歳の息子を見ていると、親として「怒る・叱る」場面が多々ございます。しかしこんな時一歩引いて冷静になり、「型にはめて規制して怒る・叱る」より「他に善いところを見つけてそちらを伸ばすようにして、叱るところはなるべく短く」できたら、なんて楽な子育てになるのかと日々思っております。

 4月の新学期からは、さらに積極的に学校に出向き、子どもたちと顔を合わせて教育現場を見学したいと思います。さらに、「エチケット・マナー・ルール」などを社会的弱者と言われる車椅子に乗った者から発信させていただき、子どもたちと一緒に考えていけないだろうかとも思っております。またパラリンピックや障害者のスポーツの種目・ルールをご紹介し、より多くの皆様に興味をもっていただきたいと考えております。そして「おもてなし」「ボランタリズム」等についても共に勉強していきたいです。

 まだまだ新米の教育委員ですので、これから一生懸命勉強していこうと思います。

 学校やいろいろな行事でお会いしたらどうぞ声をかけてください。

 新学期からもどうぞよろしくお願いいたします。

 


 

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