緊急情報
更新日:2021年2月26日
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教育委員;竹田 賢【2021年2月26日】
未来の先生たち
教員の志願者が減少しているのは御存知でしょうか。千葉県と千葉市は合同で公立学校教員採用候補者選考を実施しています。募集人員数は毎年1,700人前後ですが志願者数の減少により、ここ4年の志願倍率(※)は、例えば、
そのような中、昨年の12月16日に教員志望の大学生との意見交換会がありました(「教員を目指す学生と教育委員との意見交換会」参照)。
参加者は教員を目指している市内の大学生8人と私たち5人の教育委員と教育長、そして事務局です。学生の方々の自己紹介の後、「教員の魅力・教員を目指す理由」、「教職に関する疑問・不安」について意見交換しました。
「教員を目指す理由」は中学生・高校生時代に教えを受けた先生からの影響が強いようで、自分もこのような先生になりたいと思った学生が多くいました。「教員の魅力」は子ども達の成長過程を見る事ができる、子ども達の成長に影響を与える事ができるなどがあり、子ども達と関わり「教え、育てる」中で自分を生かせる事が大きな魅力のようです。
「教職に関する疑問・不安」については、勤務時間の長さと対価への疑問、自分の指導能力やマネジメント能力への不安、授業準備や授業づくりの時間が十分に確保できるかの不安、また特に女子学生からは将来の結婚・出産などを含めたワークライフバランスへの不安が聞かれました。このような疑問・不安が払拭されないと、今後も教員志願者が減少する可能性が高いと考えられます。
私は医師ですが、若手の医師の話を聞くとまだまだ労働時間は長く、その点では教員の方々も同様のようです。
このような状況下において、「働き方改革」が社会に求められていますが、現在のコロナ禍では、医療や教育を始め、多くの分野で働き方改革は棚上げ状態でむしろさまざまな負担が増えているようです。しかし、本市の教育現場では、コロナ禍により新たに生じた学校の消毒作業等の業務のほか、教材の準備やデータ入力などを行うスクール・サポート・スタッフを全170校中、小規模校等を除く162校に配置し教員の負担軽減に努めています。今後も、「働き方改革」の実現に向けて、様々な取組みを進めていきます。
新型コロナが早く終息して、教員志望の学生たちが将来に希望を持てるような「教え、育てる」環境を整えていきたいと考えております。
教育委員就任にあたって
初めまして、令和2年10月に新たに教育委員に任命されました髙津乙郎(タカツイツロウ)と申します。昭和24年生まれの団塊の世代です。大学卒業後、千葉市立中学校に数学科教員として採用され、教員一筋で36年。その間に、教育委員会事務局職員として15年、そのうち社会体育課(現市民局スポーツ推進課)9年という主にスポーツ関係部局の仕事に従事してきました。スポーツでは、私は陸上競技が専門です。大学時代から教員時代を通じて、国民体育大会等の大会に出場し、また、陸上競技部顧問として中学生への熱い指導に取り組んできました。
現在は千葉市陸上競技協会会長として、各種大会を企画・運営し、陸上競技の普及、市民の健康・体力の向上に努めています。小中学生を対象に陸上競技の講習会や練習会を実施し、一緒に走っています。
今年はスポーツ界にも激変が起きました。新型コロナウイルス感染拡大で「する・見る」というスポーツの環境が大きく変化しました。オリンピック・パラリンピックは1年間延期となり、これまで準備に取り組んできた選手、大会関係者は再度の出発となりました。学校は、緊急事態宣言が発せられ長期にわたり休校になり、体育的行事(体育祭・運動会)等の縮小など制限されました。その中でも、各学校の先生方の創意工夫と努力で行事が実施されていることに頭が下がります。また、中学校の部活動もしばらくできず、部活動の集大成である千葉市総合体育大会が中止になり、中学生生活最後の大会として目標としてきた3年生の気持ちを思うと残念でなりません。自分自身が、子どもたちの成長や思いを総合体育大会で経験しているだけに身に染みて感じます。
このように、今年は特に、休校や自粛生活で、学校でも家庭でも運動をする機会が少なくなり、子どもたちの体力の保持増進が心配です。そのような中、10月18日、スポーツ庁から「体力・運動能力調査」の概要が公表され、「東京オリンピックが開催された1964年の青少年と比べ身長・体重は大きく伸びているが、運動能力は依然低い水準となっている」とありました。これは、生活様式の変化や運動の質の低下と解説がありましたが、今年はコロナ禍の影響で、運動・スポーツをする機会が減り、さらに低下しているのではないでしょうか。何事をやるにも「体(健康)が主体です」。これからは、スポーツ(運動)をする機会を積極的に作ることが必要です。コロナ対策を講じながら、体力づくりに取り組んでほしいと考えます。
今後とも、子どもたちがスポーツに親しみ、いろいろな機会を捉え、多くの人々と交流することで、心身ともに成長できるよう努めていきたいと考えます。また、これまで、教員として子どもたちと関わり、子どもたちの成長を見守ってきた見識や経験を生かしながら、教育委員の職責をしっかり受け止め、学校教育の充実・発展に尽力してまいります。よろしくお願いします。
教育委員;藤川 大祐【2020年10月16日】
社会のデジタル化に対応できる教育を目指して
教育委員を拝命して4年の任期が終わり、本年10月より2期目の教育委員を拝命いたしました。教育研究者の立場から、今後も千葉市の教育や文化振興に貢献できるよう尽力してまいりたいと考えております。
新型コロナウイルス禍は長期化していますが、こうした中、学校の先生方、保護者や地域の方々、そして何よりも学校においては児童生徒のみなさんの日頃の努力によって、なんとか各学校や社会教育施設の活動が維持されていることを感謝しております。社会ではテレワーク等、デジタル技術の活用が急速に進み、教育の世界においても、小学校におけるプログラミング教育の導入や小中学校等に1人1台情報端末の配備を行う「GIGAスクール構想」が前倒しで進むなど、デジタル化に関わる動きが進んでいます。
千葉市においては、10年近く前から、千葉市教育センターにおいて小中学校の先生方が中心となって「研究協力員会」において情報端末の活用やプログラミング教育について実践的な研究が進められており、多くの成果が蓄積されています。今後、各学校において、こうした成果をふまえて新たな実践が活発に進められ、子どもたちが新しい社会を切り拓く力をつけていくことが期待されます。
こうした中、私がずっと関わっている千葉市・千葉大学連携事業「西千葉子ども起業塾」という小中学生向けのプログラムが、今年度は9月20日〜22日にオンラインで実施されました。オンライン会議ツールZoomで10ほどの部屋を開設し、子どもたちもスタッフも見学の方々もいくつかの部屋を行き来しながら、プログラムを進行しました。言わば、子どもたちはリモートワークをしたわけですが、初対面の間柄でも積極的に話し合いを進め、創意工夫して「仕事」を進めてくれました。
「デジタル・トランスフォーメーション(DX、デジタルによる変革)」という言葉が使われる機会が増えています。新型コロナウイルス禍もあり、社会ではデジタル技術を活用した変革が各所で加速しています。教育や文化振興においても、千葉市では積極的にデジタル技術を活用し、これまでできなかったことを少しずつでも実現できたらと考えています。
教育委員;小西 朱見【2020年8月24日】
危機をチャンスへと!
新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた皆様の御冥福をお祈りいたしますとともに、御遺族の皆様に心からお悔やみを申し上げます。
また、現在、闘病されておられる皆様の一日も早い回復をお祈りいたします。
まだまだコロナが猛威を振るう日々が続き、全国でも、毎日、感染者が増え続けていますが、コロナは、私達のライフスタイルに大きな変化をもたらしました。
私の所属する弁護士会では、会議・研修・講演などがオンライン化されるようになりました。子育て中で時間的・場所的に制約のある私にとっては、オンライン化により、事務所や自宅にいながらにして、以前よりも容易に会議や研修に参加できるようになりました。
子どもの急な発熱時に、夫が柔軟に在宅勤務に切り替えられたことで、夫に保育園のお迎えをお願いすることができました。
オンラインや在宅勤務のようにリモートワークが当たり前になれば、私のような育児中の人間だけではなく、介護中の人、障がいのある人、地方で生活する人など多くの人にとって働き方の選択肢が増えていくかもしれません。また、これまで女性が担うことの多かった家事育児に、男性が参加しやすくなるかもしれません。
ある学校では、オンライン双方向授業を実施したことにより、これまで不登校だった生徒が授業に参加するようになったとも聞きます。
コロナがもたらした大きな変化に、私は多様性社会への希望を感じています。
今、学校では「新しい生活様式」に対応した生活が始まっています。
現場の先生方は、毎日の子ども達の体調チェック、下校後の学校内全体の地道な消毒作業、授業計画の見直しなど、一日一日が本当に大変な日々だと思います。
昨年、千葉市では「学校における働き方改革プラン」を策定しましたが、今だからこそ、これまで当たり前だったものを大胆に見直し、働き方を大きく変えていくチャンスです。
部活動、学校行事、文書作成など、まだまだ減らすもの、変えていくべきものがたくさんあるはずです。
コロナを乗り越えた後の学校が、多様な人材や職種に支えられ、一人一人が働きやすい職場になることを強く願っています。
そして、そのためには、保護者や地域の方のご理解とご協力が欠かせません。
引き続き、ご支援・ご協力のほど宜しくお願いいたします。
教育委員;和田 麻理【2020年6月18日】
それぞれの「ニュー・ノーマル」へ
「言霊」を信じますか?
手元の辞書をめくると、「言霊」は「言葉に宿っている不思議な霊威。古代、その力が働いて言葉通りの事象がもたらされると信じられた。」とあります。
万葉集や古事記にもさまざまな形で記述されており、日本人が古くから言葉の持つ力を信じていたことがわかります。結婚式などでの忌み言葉もこれにあたるのでしょう。
私はとても小心者です。思い返すと「言霊」という単語を知るずっと前の幼い頃から、後ろ向きな言い回しを故意に避け、イヤな予感がする時ほど、その心中とは裏腹に楽天的な表現をしてきました。不安を口に出してしまうとその通りになってしまいそうで怖いのです。
この状況下にあって、ある報道機関は、「不安を煽る伝え方をしない」「前向きな言葉で伝える」、という二つをモットーとしているそうです。
楽観的になり過ぎるのは無論危険ですが、信頼できる情報を得、心の中で正しく恐れながらも、悲観的な言葉を使わずに日常を送りたいと切に思います。
大人の不安はすぐに子どもに伝わります。
子どもたちと話すときは「みんな大変だけど…」「我慢していることがいろいろあると思うけど…」と話し始めるのではなく、落ち着かない気持ちに寄り添いながらも、今できる楽しいことを話したり、ウキウキする話題を取り上げたりして、子どもたちを不安な気持ちにさせないように心がけたいものです。
前向きな言葉を使うように意識していると、気持ちも身体も自然と軽くなり、何かを始めたくてうずうずしてきます。
30日という時間は何かを始めたり、今までの習慣を変えたりするのにちょうどよい、という話を先日聞きました。よし!このタイミングこそ30-day challengesの好機!!一念発起してこれまで何度も挫折している勉強を始め、運動不足になりがちな昨今の状況を打開すべく自宅でトレーニングも始めました。今日で20日継続しています。このメッセージがアップされる頃には30日を超えているはず!
周到な準備を怠ることなく、同時に未来に向かう前向きな言葉を口にし、たとえ些細でも今できることを見つけ、新しい習慣として定着させ、それぞれの「ニュー・ノーマル」に向かって力強く歩む、それも今私たち一人一人ができることの一つなのではないかと信じています。
教育委員;竹田 賢【2020年4月16日】
教育委員就任にあたって
今年度から新たに教育委員に任命されました竹田賢と申します。循環器を中心とした内科診療所を千葉市で開業して27年になります。この間、高校や中学校の学校医、幼稚園・保育園の園医として学校健診や乳幼児健診などに関わってきました。また、開業前は大学病院で教官として8年ほど医学部生や看護学生の授業も担当していました。これらの経験を生かして、医療関係者としての視点から教育委員の職責を果たしていきたいと思います。
さて、入学、進級で希望に満ちた4月のはずですが、新型コロナウイルスが原因で休校措置が続いています。御存知のように日本国内でも新型コロナウイルス感染が急速に広がりつつあり、4月7日には国から緊急事態宣言が発令され、千葉県も含め7都府県が対象地域になりました。さらに4月16日には対象地域が日本全国に拡大され、患者数も増加する一方で、千葉県もこの時点では東京都、大阪府、神奈川県に次いで4番目の患者数の多さです。普通の季節性インフルエンザウイルスでは児童・生徒の感染は比較的多いのですが、この新型コロナウイルスは今のところ児童や生徒の感染は少ないようですし(理由はよく解っていません)、感染しても無症状や軽症が多いようです。しかし、この新型コロナウイルスの狡猾なところは若年層が感染しても気付かない事を利用して、濃厚接触により次々に新しい感染者を生み出して時に牙を剝きだして重症患者を作り出す事です。
医学的に最も有効な対策は健康な人は感染者に近づかない事、感染者になったら他の人に感染させない事に尽きると思います。そのためにも、なるべく人と人との身体的な接触を控え、距離を置く事が重要です。
もう一つ大事な事があります。それは感染者へのいわれのない偏見を持って、差別や非難をしないことです。誰でも感染者になる可能性がありますし、こんな時こそ他者への思いやりが必要です。新型コロナウイルスから社会を守るために冷静な対応をお願いしたいと思います。
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教育委員会事務局教育総務部総務課
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