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更新日:2020年2月27日

教育委員メッセージ(令和元年度)

 教育委員;中野 義澄【2020年2月27日】

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学校医と児童生徒の健康管理 

 

私は脳神経内科を専門とする医師で、30年間開業医をしています。開業当初より地元の小学校、中学校の校医をしていますが、通常の学校医としての業務は定期健康診断や、学校の学校保健委員会に参加することなどを通して児童生徒の健康管理に関与しています。また、インフルエンザの流行期には学級閉鎖などの相談に対応しています。


集団生活の場である学校では、疾患を持った多くの児童がいます。定期的な健康診断でも食物アレルギー、気管支喘息、アトピー性皮膚炎をもつ児童が目立っています。日々対応している養護教諭の負担はかなり大きくなっていると思います。


食物アレルギーは、原因となる食物がそれぞれによって異なるため、慎重な対応が必要です。以前他市において、食物アレルギーを持った子どもが、給食で管理された除去食用のチヂミを食べた後、皆と同じおかわり用のチヂミを食べてアナフィラキシーショックで死亡した事故も報告されています。ちょっとした油断が大きな事故になってしまいます。現在では、エピペンを持っている児童生徒も多くなっています。いざというとき確実にエピペンが使えるようにしておくことが必要です。それぞれ主治医がいるわけですが、養護教諭、学校医などが中心となって情報を整理し、学校内で情報を共有しておくことが重要と思います。各学校で学校医と協力して、児童が安心して教育を受けられる医療環境を作っていただきたいと思います。
現在インフルエンザの流行期であり、新型コロナウィルスによる肺炎が学校にも広がりつつあります。私は今後も学校医として児童生徒の健康管理に携わっていきたいと思っています。

 

 

教育委員;藤川 大祐【2019年12月12日】

 藤川教育委員

これからの教育に必要な「プログラミング的思考」 

 

令和2年度から小学校の学習指導要領が変わり、新たに「プログラミング教育」が導入されます。私は、千葉市内の教員の方々をはじめ多くの教育関係の方々とともに、小学校のプログラミング教育のあり方を研究し、教材の開発や教員研修等に携わっています。


「プログラミング教育」というと、コンピュータのプログラムを作る専門的な教育と思われるかもしれませんが、小学校での取り組みは少し違います。やりたいことを順序立てて考えて書き出し、それをどのように組み合わせればよいかを考える「プログラミング的思考」を育てる教育を進めていくことになります。
素朴な例で言えば、学校の授業が終わって子どもたちが帰り支度をするときに、連絡事項があれば連絡帳に記入して、配布物があれば受け取って、持ち帰る荷物と持ち帰らない荷物を区別して、持ち帰る荷物をランドセルに入れて、名札を外して所定の場所に置いて、……といったことを整理して考えることも、プログラミング的思考につながります。コンピュータを使って、正六角形などの図形を描いたり、信号機の制御をしたりすることも同様に、プログラミング的思考につながります。


人間は柔軟な対応ができますが、コンピュータは愚直です。コンピュータに何かをやらせるには、一点の曇りもなく手順を示さなければなりません。これからコンピュータとつきあうことが多くなる子どもたちには物事を明確に示すことが求められるので、プログラミング的思考が必要となるのです。
今、多くの小学校で試行的にプログラミング教育の授業が行われています。こうした授業を見ると、例外なく子どもたちは楽しそうに一生懸命取り組んでくれています。自分がやりたいことを実現するために、粘り強く、プログラムを書いては直す作業を繰り返しています。互いに助け合って、複雑なプログラムを作っている様子も見られます。


これまでの学校の授業では、話し合いや作文で自分の言いたいことを厳密に説明しきる機会は、あまりなかったように思います。むしろ、聞いたり読んだりする側が相手の言いたいことを理解しようとして、曖昧なところを想像しながら受け止めることが求められがちでした。プログラミング教育では、これが逆になり、プログラムを作る側がやりたいことを厳密に示すことを求められている点が面白いと思います。曖昧なところを想像しながら理解することも重要かもしれませんが、そうしたことが苦手な人もいます。プログラミング的思考を身に付ける人が増えて厳密な説明が多くなされるようになると、物事がすっきりと伝わるようになり、コミュニケーションでのストレスがかなり小さくなるように思います。プログラミング教育の授業での子どもたちの楽しそうな様子は、厳密に手順を説明することの面白さの反映であるのかもしれません。
プログラミング教育は、愚直なコンピュータを動かすことにつながるものですが、人間相手に厳密な説明を促すものにもなることが期待されます。夢中になってプログラミングに取り組む子どもたちが、プログラミング的思考をいろいろなところで発揮してくれることを期待しましょう。

 

 

教育委員;千葉 雅昭【2019年10月31日】

 千葉教育委員

自立と共生

 

 台風15号、19号、それに続く大雨により甚大な被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

先日、教育委員会会議後に千葉市内のショッピングモールで買い物を済まし、小腹が空いたのでフードコートの中のラーメン店でラーメンを注文しました。渡された端末機のブザーが鳴り、取りに行きました。思いのほか盛りが多く、車椅子に座ったまま膝の上にトレーを載せて運ぶとスープがこぼれてしまいそうだったので、店員さんに「すぐそこの席なので運んでいただけますか?」とお願いすると、「あいにくそのようなことはお受けできません」と断られてしまいました。そのやり取りを聞いていたのか、私の後ろで通りがかりの女性お二人から「運びますよ、どちらの席ですか?」と優しい助っ人の声が。一瞬その方と目線が合い「あっ、千葉先生!」聞けば昨年、オリンピック・パラリンピックの都市ボランティア講習会で僕の座学と実技を受けた方だったのです。「実践できてよかったです。知識と体験を教えてもらったので」と、お互いにとても幸せな経験ができました。

数日後、市内のガソリンスタンドの「セルフ」と書かれたお店に入りました。店員さんに「すみません、車椅子ユーザーなので、入れていただけますか?」とお願いすると、店員さんは「すみません、法律でセルフでは手伝ってはいけないので、どこか他の店に行ってください。」と言われました。私はすかさず「手伝ってはいけないという法律はありませんよ、むしろ石油会社などでは車いすドライバーには手伝うようにと呼びかけていますよ」と返しました。すると、事情を察した店長さんが出てきて「申し訳ありません、レギュラーですか?」と、咄嗟に機転を利かせてくれました。


来たる2020東京オリンピック・パラリンピックに向け、そしてその後も、高齢者や障害者などのいわゆる社会的弱者が住みやすい街になるように声を上げること、「共生社会」の実現に向け、全ての人に「モラル・思いやり・マナー」の意識が求められていることを子ども達に教え、伝えていくことは、我々大人の役目でもあると思います。私はこれからも、「自立と共生」について、一人でも多くの千葉市の子どもたちに伝えていくとともに、子どもたちそれぞれの持つ可能性を引き出すことができるよう、一生懸命頑張っていきます。

 

 


教育委員;小西 朱見【2019年8月9日】

 小西教育委員

夏の風物詩 

 

7月の長い梅雨が終わりました。お子様がいらっしゃるご家庭は、今年の長~い夏休み、どのようにお過ごしでしょうか。
千葉市小中学生の夏休みの風物詩といえば「自由研究」。夏休み明けの総合展覧会に出品される子ども達の自由研究のレベルの高さには、毎年感心させられます。


そして、教育委員会の夏の風物詩といえば「教科書採択」があります。
来年2020年には、5年ぶりに小学校の全教科の教科書が一新されます。
私は、子どもの頃、自分の使っている教科書と同じものを全国の他の小学生も使っているものだとばかり思い込んでいました。皆様の中にも、実はこのように思っている方は意外に多いのではないでしょうか。
実際には、都道府県や政令指定都市など各自治体ごとに、子どもたちが使用している教科書は異なっています。何社もの出版社が、子どもたちに最高の教科書を届けたいという熱い思いで、それぞれ趣向を凝らして特徴のある教科書を作成しているため、同じテーマを説明するにしても、各社ごとに内容が異なっているのです。
教育委員会は、何社もの出版社が作成した教科書の中から、当該地域の子ども達にとって最も適した教科書を選ばなければなりません。
そのため、私たち教育委員のもとにも、採用する教科書を決める会議の数か月前に、検定を通った出版社の全学年分の全教科の教科書が届けられます。 
今年は、「外国語(英語)」が新たに教科とされたこともあり、なんと、11教科13種目、合計287冊!(段ボール5箱分!)もの教科書が届けられました。
膨大な量の教科書を前に、萎えそうになる気持ちをなんとか奮い立たせ、1冊ずつ手に取って内容を確認すると、どの出版社も様々な趣向や工夫を凝らして特徴のある教科書を作成しているため、その中から1社を選ぶことはそう簡単なことではありません。
今の教科書は、私たちが子どもだった頃の教科書とは全く違います。子どもたちが、受け身の姿勢で学ぶのではなく、自ら問い・考え・答える力をつけられるよう様々な工夫がなされています。しかも、写真やイラストは本当に鮮やかできれい!
教科書採択の年には必ず6月頃に教科書展示会が開かれます(具体的日時や開催場所は事前に千葉市教育委員会のホームページで公表されます)。
是非、皆様も教科書展示会で実際の教科書をお手に取って見てください。きっと、「出版社によってこれほどまでに内容が違うのか!」と驚かれるとともに、教科書が大きく進化していることを実感されるはずです。


さてさて、小学生2人を抱える我が家。教科書採択が終わったら、今度は2人分の自由研究が待っています。我が子達も、夏の自由研究を通して、自ら問い・考え・答える力を伸ばしてくれると嬉しいのですが・・・。

 


 教育委員;和田 麻理【2019年6月26日】

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賢者は聞き、そして語る!

 

あまり信じてはもらえませんが、私、人見知りです。
初対面の人や久しぶりの人に会うときは、緊張して肩に力が入っているのが自分でもよくわかります。それがバレないように、会話が途切れることのないよう弾丸トークになり、相手のことを知りたい気持ちも相まって質問攻めにすることもしばしばですが、照れ隠しなのです⁉ 

人と人とのコミュニケーションは、物事をスムースに運ぶために必要不可欠です。
1対1では、相手の言葉をよく聞いて受け止めることが大切。
Aさん「私、先週末、夫と〇〇温泉に行ったの。」
Bさん「あ、僕はこの前子どもを連れて××ランドに行きましたよ。」
Aさん「かけ流しで食事も美味しくて最高だったなぁ。」
Bさん「ものすごい混雑で、結局疲れに行ったようなものでした。」
???
「言葉のキャッチボール」とよく言われますが、会話が成り立っているようで、それぞれが自分のことばかり話してしまう状況、実はたくさんあります。 
相手の言葉に反応して、まずは質問してみると会話が弾みます。

小人数でのコミュニケーションも、私たちがよく出会う機会です。
先日、子ども議会の学習会に参加しました。
市長から、千葉市の現状について話があった後、質疑応答の時間になりました。数年前と比べて手を挙げる子どもたちが格段に増え、次々に活発な質問や意見が飛び出し、タイムアウトで打ち切らなければならないほど!
続くグループ活動でも、友達の意見を聞きながら自分の主張もきっちりするという、コミュニケーションの基本がバッチリ身についていて驚きました。
日頃から、学校の授業でも小グループで意見交換をしたり発表したり、という経験を積んでいることの成果が出ているのだと思います。

令和という新しい時代が始まりました。
ICTのますますの発達やAIの導入により、人と人との直接的なコミュニケーションが希薄になりつつあることは否めません。子どもたちをとりまく教育環境も猛スピードで変化していますが、技術の進歩を受け入れながら、アナログ的な「ひと」どうしのつながりとのバランスを最大限に取っていくことが、課題であり続けると思います。
ところで、先日、近所の友人たちと女子会で盛り上がり、皆の生き方に刺激され、貴重な情報の共有もでき、6時間(!)があっという間でした。SNSはもちろん便利なツールですが、顔を合わせてのコミュニケーションは心の距離をぐっと縮めてくれます。
こういうときは、全然肩に力が入らないんですよね~。

 

 


教育委員;中野 義澄【2019年4月17日】

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スマートフォンと成績

スマートフォンは今や子ども達にとっても必需品となっており、平成29年度の国の調査によると、高校生の約96%、中学生の約60%、小学生でも約30%が持っていることが分かりました。

最近脳科学の研究が進んで、スマートフォンの脳への影響について色々と分かってきました。

まず、物を調べるとき辞書などを使って調べると脳が活発に働いているのに対して、スマートフォンで調べても脳は全く活動していないことが分かりました。やはり書物で調べるという作業が必要です。安易にスマートフォンで調べる習慣は止めましょう。小中学生を対象とした調査で、スマートフォンを1時間以上使っていると勉強しても成績が上がらないことが報告されています。

スマートフォンは色々な情報が得られる便利なものではありますが、特に小中学生には正しい使い方をしっかり指導し、1日1時間以上は使わないようにすることが大切です。小中学生のスマートフォンの使用目的としては、ゲーム、動画、友達とのコミュニケーションが多いようです。ゲーム、友達との連絡などで遅くまでスマートフォンに夢中になり、睡眠不足になることもあるでしょう。睡眠不足になると時間をかけて勉強しても成績が上がらないことも分かっています。

脳の発育にとって、子どもの時期はとても重要です。スマートフォンは、正しく使用すれば、その様々な機能は生活するうえで大変便利なものですので、時間を決めて正しく使うよう指導してあげてください。
 


 

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