漁婦（県指定文化財）

文化財の紹介

※画像は千葉県教育委員会より提供

作者である浅井忠は、佐倉藩士・浅井恒明の長男として生まれ、少年時代を佐倉で過ごした、千葉県を代表する明治期の洋画家である。工部美術学校時代に師事したイタリア人教師アントニオ・フォンタネージの画風に学び、農村・漁村の風景を好んで描いています。

1897（明治30）年1月に外房州根本海岸へ旅行した際に製作され、同年春に開催された第8回明治美術会に出品された作品です。本作品は、豊かな自然やその中での人の営みを絵画の主題とし続けた浅井の画家としての特色を色濃く表しています。浅井の画歴の中で重要であるのみならず、日本近代絵画史上でも重要な作品です。

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