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更新日:2020年5月29日
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ちば市議会だより No.108(1~8面) 令和2年(2020年)5月1日 |
発行/千葉市議会 |
3月13日の予算審査特別委員会では、5分科会の審査概要について報告が行われた後、5人の委員が会派を代表して意見表明を行い、採決の結果、各会計予算を原案どおり可決しました。各会派の意見表明の概要は次のとおりです
(通告順に掲載)。
市長には、憲法改正、桜を見る会での政治不信を巡る問題等について、内閣に追随している姿勢があるからです。子ども医療費の薬局での負担について、その費用を学校のエアコンの電気代へ充当すると正当化するなど、子育て支援に逆行しています。大型開発を見直し、市民生活・福祉に振り向けて地方自治の本旨「住民福祉の増進を図る」予算にすることを求めることから、令和2年度予算案に反対します。
未来につながる「ひとづくり」やグランドデザインを実現する「まちづくり」についての施策、さらに昨年の台風等を踏まえ、災害に強いまちづくりに向けた取り組みにも重点的に予算配分されていることを評価します。一方、扶助費の増加などで、今後も多額の財政需要が見込まれるため、引き続き市民の声を聞き、説明をしながら財政健全化や行政改革に取り組まれることを求めます。
教育環境や子育て支援の充実など、市民要望に応える施策がおおむね盛り込まれているとともに、主要債務総額は、脱・財政危機宣言の解除時を大きく下回る範囲で今後も推移していく見込みであり、一定の評価ができます。しかし、財政課題は未だあることから、財政健全化に向けた取り組みを着実に推進するとともに、市民のより豊かな暮らしの実現に向けて努力をお願いします。
市民生活向上への施策やまちづくりへの取り組みも展開されていること、さらに、会派要望にも一定の取り組みが認められました。
厳しい財政状況が続く中、財政健全化とともに、人口減少、超高齢社会の進展を見据え、誰もが住み続けたいと思える魅力ある千葉市を目指して、市民生活向上の施策の充実に取り組まれるよう要望します。
財政健全化路線を堅持しつつも、未来への投資が行われた、非常にバランスの取れた予算となっていることを確認しました。財政健全化の取り組みは着実に進んでおり、かねてから我が会派が要望してきた災害対応力の強化等の施策も反映されていました。住んでいて良かったと実感するだけでなく、住みたい、起業したいと選ばれ続ける未来都市となるよう、市政運営に当たることを要望します。
5つの分科会審査の結果、まとめられた10項目の指摘要望事項を市長に提出し、市政運営に反映させるとともに、反映状況の報告を求めました。
(1)災害時の情報伝達手段については、昨年の台風・大雨災害を教訓に、確実に市民に情報が伝わるよう、引き続き防災行政無線の充実を図るとともに、その他の手段についても他自治体の事例や最新技術、また、アナログ的な手法も含め、さらなる検討に取り組まれたい。
(2)幕張新都心については、当局において、「幕張新都心将来ビジョン」を策定予定であり、海浜病院の移転も計画されているものの、いまだ多くの土地を保有する県との連携が不十分である場面も見受けられることから、本市施策へのより一層の協力を県に強く働きかけ、本市主導のもと、国家戦略特区の活用とあわせ、さらなる活性化を図られたい。
(3)受動喫煙対策については、条例施行に伴い対策を推進する一方で、新たに屋外喫煙所が設置される状況に鑑み、喫煙率の低下に資する施策展開に取り組まれるとともに、喫煙による健康被害の危険性について積極的な周知啓発に努めるなど、全庁一体的な喫煙防止対策に向けて、さらなる施策の充実に取り組まれたい。
(4)千葉市立病院再整備基本構想の策定に当たっては、市立病院としての使命と意義を十分に踏まえ、市民意見の聴取に、さまざまな手法を用いるなど、市民の意見が反映されるよう最大限努力されたい。
また、新病院の基本計画及び基本設計を行うに当たっては、市民が必要とする医療を提供できるよう、診療科の充実を検討するとともに、計画的に医師や看護職員などの専門的な人材の確保・育成にも努められたい。
(5)文化芸術振興については、本市初の大規模な芸術祭として「千の葉の芸術祭」が開催されるものの、市民の認知度が高いとは言えないことから、積極的な周知に努めるとともに、本芸術祭を一過性のものとせず、開催終了後も市民が文化芸術を身近に感じられるよう、効果的な施策展開を図られたい。
また、スポーツ振興については、新設される(仮称)千葉公園体育館が、周辺のスポーツ施設を集約し、防災拠点機能をも有する新たな市民スポーツの拠点として整備されることから、既存施設の利用者のみならず、多くの市民に対する周知に努めるとともに、より多くの市民がスポーツに親しむことができるよう取り組まれたい。
(6)森林等の安全対策については、昨今の台風や大雨等による被害状況に鑑み、森林の整備を推進しているものの、森林面積に対して十分な対策が講じられているとは言い難いことから、国や県への要望も含め、あらゆる手段を検討し、一層の整備推進に尽力するとともに、市民の安全・安心の観点から、関係部局と連携した取り組みを講じられたい。
(7)児童相談所については、年々増加する児童虐待事案を初め、複雑多様化する課題に対して迅速かつ的確な対応が肝要であることから、引き続き、児童相談所職員の増員とともに、研修を通じて人材育成を行うなど、人員体制の充実強化に取り組むほか、今後のあり方については、児童相談所の複数体制を含めた本市における機能強化策についても、可及的速やかに検討を進められたい。
(8)教育環境改善に係る各種専門職員については、専科教員やスクールソーシャルワーカー等の専門性の高い知識や技術を有する人材を活用することにより、教職員の負担軽減につながることはもとより、児童生徒に対する教育環境の質の向上が期待できることから、一層効果的な配置が可能となるよう、引き続き、各種専門職員の増員や育成に努められたい。
(9)地域公共交通網形成計画の策定に当たっては、コンパクトプラスネットワークの観点から各拠点の結節を強化することはもとより、交通不便地域等の実態と市民ニーズの把握を的確に捉えることに加え、交通事業者等と連携のもと、さまざまな移動手段の導入を検討するなど、本市にとって最適な交通体系の構築に取り組むとともに、早急に事業展開を図られたい。
(10)災害対策としてのインフラ整備に当たっては、近年、未曾有の災害が頻発していることに鑑みると、排水施設整備などを初めとした雨水対策の推進はもとより、急傾斜地崩壊対策についても、予防策に取り組むほか、国及び県に対しても積極的に要望を行うなど適切な対策を講じられたい。
また、倒木対策については、災害発生時に迅速に復旧対応が可能となるよう、関係部局はもとより、民間事業者とのさらなる連携強化に努め、施策展開に取り組まれたい。
各常任委員会では、令和2年度予算議案以外の議案等を、細部にわたり審査しました。
質疑の一部をご紹介します。
〔問〕
監査結果を具体的にどのように活かしているのか。
〔答〕
指摘事項について、改善計画を作成し、順次着手するとともに、共通課題は、全庁的に周知徹底を図っている。具体的には、課税誤り防止のため、新たなマニュアルを策定し、職場内研修を実施したほか、民間事業者が管理する市施設における大規模修繕等の取り扱いについて、全庁統一のルールを整備するなど、事務の適正化につなげている。
〔問〕
高齢者施設、地域包括支援センター、障害者施設に対して助成するとのことだが、在宅の高齢者、障害者に対する支援は。
〔答〕
助成は、停電時に電源を求める在宅の高齢者、障害者に対して支援することが条件である。さらに、高齢者は高齢者施設というような区分にとらわれることなく、利用できる地域の電源資源として周知していきたい。
〔問〕
本市におけるマイナンバーカードの交付率とさらなる普及への取り組みは。
〔答〕
本市の交付率は昨年12月末現在で18.1%(1月現在の全国平均15.0%)であり全国平均よりは高いが、低い水準と認識している。今後は、企業や大学と連携した一括申請受付のほか、町内自治会等の要望に応じて自治会館等への出張申請受付など、さまざまな申請機会を作っていきたい。
〔問〕
朝日ケ丘小学校子どもルームの受入枠拡大の内容と、拡大後も必要な面積を満たすのか伺う。
〔答〕
現在60人の受入枠で運営しているが、令和2年度の申し込みが77人に増えており、多くの待機児童の発生が見込まれるため、令和2年度、20人の増枠を行い、80人の受入枠で運営する。なお、面積は130㎡以上あることから、活動場所は十分確保している。
〔問〕
中心市街地の回遊性を高めると同時に新たに訪れる人の獲得に向けて、どのような取り組みを考えているのか。
〔答〕
現在は、近接していないため、中央公園に来た人が、通町公園に行くことはあまりない。通町公園を中央公園まで拡大することにより、連続的な空間を形成し、歴史を感じる千葉神社などの本市の魅力を多くの方に知ってもらい、千葉都心の活性化につなげていきたい。
26人の議員が、市政に関する一般質問を行いました。主な質問項目は次のとおりです。内容は市議会ホームページの議会中継(録画放映)でご覧いただけます(スマートフォン等をお持ちの方は、QRコードからもアクセスできます)。
()内は氏名と会派名
※通告順
社会福祉法が改正されたことに伴い、新たに無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例を制定しました。条例の内容は、原則として国の基準に準拠し、その上で、市独自の基準を定めます。
■市独自基準
■施行期日
令和2年4月1日
ごみの排出量が少ない単身世帯などに対応するため、本市条例を改正し、令和2年9月1日から新たに容量5リットルの可燃ごみ指定袋を販売します。処理手数料は、5リットル相当のもの1枚につき4円です。
「ちば市議会だより」は、12月から市政だよりに折り込み、ポスティング(郵便ポスト等への直接配達)により市内全戸にお届けします。
今後も、市民の皆さまに分かりやすい紙面づくりに努めてまいりますので、「ちば市議会だより」をぜひご覧ください。
現在のお届け方法
新聞に折り込み
↓
12月からのお届け方法
市政だよりに折り込み(市内全戸ポスティング)
本市にゆかりのある2組のアーティストによって演奏が行われ、美しい音色が議場に響き渡ると、訪れた観客は魅了された様子で聞き入り、演奏後は大きな拍手に包まれました。
今後も、市議会が市民にとって身近で親しみやすいものとなるよう取り組んでまいります。
議会の機能強化、情報伝達の迅速化を図るため、利用基準等を定めながら、昨年10月から2つのシステム(※文書共有システムとグループウェア)を導入しました。
今後、議員が所有するパソコンやタブレット等の端末を活用し、それぞれの会議において運営上、支障がないか、システムに登載する資料の範囲など、システムを多角的に活用できるよう、議会運営活性化推進協議会において定期的に検証・確認していきます。
また、運用開始前に全議員対象に研修を行いました。
議会運営活性化推進協議会や広報委員会など一部の会議で試行的運用を開始
研修では、操作へのさまざまな質問が出されました
データで保存した資料を共有・閲覧するシステム。
紙資料の配布は、膨大な資料の保存と必要な資料を見つけ出すことに負担がかかっています。
そこで、資料をシステムで管理することで活用しやすくし、また、タブレット等で資料を閲覧することで紙資料の印刷・配布・発送にかかる経費を削減できます。
チャット、カレンダーの共有、アンケート機能などを備えたシステム。
参加者の多い会議を電話やメールで日程調整するには、時間と手間がかかります。そこで、スケジュールをシステムで共有し、出欠の可否の確認もチャット機能やアンケート機能を用いることで、日程調整にかかる時間と経費を削減できます。
議員提出議案として2件の意見書を審議し、可決しました。可決した意見書は、国会や関係行政機関に提出しました。
市議会ホームページの「会議日程・結果」の「可決された意見書・決議」に全文を掲載しています(スマートフォン等をお持ちの方は、QRコードからもアクセスできます)。
不採択
●千葉市の教育に関する請願
6/8[月]本会議(開会)
6/10[水]本会議(委員選任)
6/11[木]本会議(議案質疑)
6/12[金]・15[月]常任委員会
6/16[火]~22[月]本会議(一般質問)
6/23[火]本会議(委員長報告・討論・採決)
※会期日程は変更される場合があります。
※日程は6月4日(木)に開催される議会運営委員会で決定されます。
市議会では、本会議等の様子をインターネットで生中継・録画放映しています。パソコンやスマートフォン・タブレットなどにより、気軽に視聴できますので、ぜひご覧ください。
目の不自由な方に、市議会の活動をお知らせするため、「ちば市議会だより」の点字版と音声版を作成していますので、ご希望の方はご連絡ください。
また、音声版は、カセットテープ版と、目次から読みたい記事を検索して再生できるデイジー版を選べます。
公職選挙法では、議員による、選挙区内での町内会行事などへの寄附が禁止されています。また、選挙区内の人が議員に寄附を求めたり勧誘したりすることも禁止されていますので、ご理解とご協力をお願いします。
今号では、令和2年度予算について、市の予算がどのような議論を経て決まっていくのかを紹介しました。また、議会のICT化については、まずシステムを導入し、検証を図りながら進め、さらなる議会の機能強化に努めていきたいと思います。今後も定例会の内容だけでなく、議会改革の取り組みなどについても、分かりやすく紹介してまいります。
委員長:宇留間又衛門
副委員長:川合隆史
委員:阿部智/麻生紀雄/桜井秀夫/盛田眞弓/岩﨑明子
問い合わせ議会事務局調査課[電話]043(245)5472
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