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更新日:2023年1月31日
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ちば市議会だより No.119(1~4面) 令和5年(2023年)2月1日 |
発行/千葉市議会 |
皆さん、市議会議員がどのような仕事をしているかご存じですか?
議員は、議会に出席し、提案された条例や予算などを議論しているだけではありません。
今号では、「道路の安全対策」を例に、意外と知られていない市議会議員の活動をご紹介します。
生活をより良くしていくため、市民や町内自治会等、地域からの困りごとや要望などを伺います。
市担当者へ要望内容を伝えるとともに、他都市の事例を調べ、改善策を調査・研究します。
市民の声や調査・研究を踏まえ、本会議で一般質問などにより改善を要望します。また、市の提案内容が適正なのか委員会で議論を行い、議会として結論を出します。
街頭での活動報告や市政レポートの発行等で市議会での議論やその結果を市民の皆さまに伝えます。また、活動の成果をホームページやSNS等で広く発信します。
市民の皆さんに市議会をより身近に感じていただけるよう、第1回定例会の開会日に千葉市消防音楽隊による議場コンサートを開催します。
※ 新型コロナ感染拡大状況によっては、中止とさせていただく場合があります。必ず市議会ホームページ等で開催の有無を確認の上、お申し込みください。「千葉市議会 議場コンサート」で検索
※ 結果は当選者のみ、2月10日(金曜日)頃までに郵送
問い合わせ 市役所コールセンター 電話 245-4894 FAX 248-4894
千葉市議会は4月に市役所新庁舎へ移転を予定しており、2月16日(木曜日)から開催する第1回定例会は、現在の議事堂で行う最後の定例会となります。
昭和45年から使用している議事堂では、現在に至るまで約250回の定例会・臨時会を開催しており、市政運営に必要な予算や条例等のさまざまな議案を審議し、議員と歴代の市長をはじめとする執行部の職員が熱い議論を戦わせてきました。
新庁舎移転前にぜひ、現議事堂での最後の定例会(本会議・委員会)の傍聴にお越しください。
第4回定例会では、補正予算や条例議案などを常任委員会で審査した後、市政運営について代表質問を行いました(2・3面)。
慎重審議の結果、40議案を採決しました(4面)。
2日間にわたり、市政運営について各会派を代表して5人の議員が質問を行いました。その一部をご紹介します(詳しくは、市議会ホームページの「議会中継(録画放映)」でご覧いただけます)。
問 令和3年の救急隊平均現場到着時間は過去最長の9.4分となり、救命率の低下が懸念される。心肺停止状態の傷病者の救命には、その場に居合わせた人が、絶え間ない胸骨圧迫やAEDの使用など質の高い心肺蘇生を行うことで救命率を向上させることができるが、本市の救命講習受講者数や応急手当実施率、救命率の状況を伺う。
答 統計を取り始めた平成6年からの受講者数は約27万3千人で、本市人口の約28%相当となっている。また、令和2年の応急手当実施率は49.1%で、全国平均の58.1%を下回るが、救命率は15.8%と、全国平均の15.2%を上回っている。
問 東関東自動車道の(仮称)検見川・真砂SICの整備により、商業が集積する千葉都心や工業・物流施設が集積する千葉港等の湾岸部と東京方面とのアクセス向上が期待されるが、事業内容を伺う。
答 SICは国道357号の千葉西警察入口交差点から東京側約700メートルに設置し、東京方面への入口と市原方面への出口のハーフインターチェンジとする。出入口付近の国道の交通の流れを円滑にするため、上下線とも現在の2車線を3車線化する。事業費については、本市が約15億円、NEXCO東日本が約33億円を負担する。
※SIC 自動料金収受システム(ETC)搭載車両専用のインターチェンジ(IC)のこと
問 円安などによる物価高への不安が市民や企業に広がっているが、本市の対応を伺う。
答 下水道使用料の減免や子どもの給食費高騰分の市費負担、影響を受けた中小企業への支援金支給等を行ってきた。今後も国の動向を注視するとともに、必要な取り組みを行う。
問 子どもの権利擁護や子育て支援のさらなる推進が必要だが、今後の取り組みを伺う。
答 虐待事案への的確な対応を図るとともに、こども施策推進のため、(仮称)こども基本条例制定に取り組む。また、ヤングケアラー支援の充実や子ども医療費助成事業の拡充と保護者負担軽減を検討する。
問 飼い主のいない猫対策及びセンターの機能充実や再整備に向けた取り組みを伺う。
答 飼い主のいない猫の不妊去勢手術の募集拡大、センター機能充実のため獣医師の増員等を行った。再整備に向け専門的知見を基に動物行政のあり方を策定した後、基本計画を作成する。
不妊去勢手術は、「耳先カット」をします(全く苦痛はありません)。これにより手術済みの猫であることが一目でわかり、2度の手術をされることが防げます。
問 厳しい経営環境にある中小企業への支援施策の評価と課題を踏まえた取り組みを伺う。
答 国支援金の対象外の事業者へ市独自の支援金を給付するなど、事業継続の下支えに一定の効果があったと考えるが、支援内容が対象事業者の隅々まで伝わっていないことが課題であり、更なる周知を図っていく。また、経営環境の変化に対応するため、事業者が行う事業変革などの新たな取り組みへの支援が重要であると考えている。
問 制度の基本的な考え方と、保険調剤の保護者負担に関する今後の方針を伺う。
答 本制度は、子どもの保健の向上等を目的に、制度の安定的な継続や負担の公平性等から、必要最低限の保護者負担を設定した上で、所得制限を設けず実施している。令和2年8月から保険調剤も負担の対象としたが、本制度の安定的な運営に必要な財源確保に一定のめどが立ったこと等から、負担の見直しを早期に検討していく。
問 区画整理の中には、昭和30年代後半に決定したものがあり、事業認可までかなり年月を要しているが、未施行地区に対する考え方を伺う。
答 社会情勢や未施行地区内及びその周辺の生活環境等の変化から、整備の在り方の見直しが必要であるため、現況調査や課題整理を進め、区画整理に代わる整備手法や、区域の見直し等、未施行地区の状況に応じた対応を検討していく。
問 保護者の育児疲れ等による負担軽減などのために実施している一時預かり(不定期利用)の現状と課題、今後の取り組みを伺う。
答 昨年度の利用者は延べ1万903人、利用を断った人数は2,117人である。実施園の拡充に努めているが、保育士確保の面から休止する園もある。このため、給与改善事業の実施や国費の増額を要望する等、事業者への支援に努めていく。
問 子ども医療費無料化は、国が制度化するのが当然だが、現在は自治体ごとの取り組みであり、薬局での窓口負担は、若い世代が本市へ住むことを敬遠する要因ともなる。窓口負担は直ちにゼロにすべきではないか。
答 薬局での保険調剤に係る保護者負担の見直しは、制度の持続可能性や財源等を含め、今後総合的に検討していく。
問 高齢化の進展によりデマンド型交通の広範囲で早期の導入が求められている。デマンド型交通導入地域をさらに拡大する検討を始めるよう求めるがどうか。
答 支え合い交通※としてのデマンド型交通の導入を進めており、緑区高津戸地域での年度内の社会実験開始を目指し協議している。今後、そこで得られた知見を生かし他の地域へ展開したい。
各常任委員会では、補正予算・条例議案などを詳細に審査しました。質疑の一部をご紹介します。
委員会 | 所管事項 |
---|---|
総務 | 危機管理、防災、総合計画、行政改革、財政など |
保健消防 | 保健医療、高齢者・障害者の福祉、救急、消防、病院など |
環境経済 | 市民協働、文化・スポーツ振興、環境保全、ごみ、経済振興、農業など |
教育未来 | 子どもの福祉、子育て、教育、生涯学習など |
都市建設 | まちづくり、公園、住宅、道路、上下水道など |
〔問〕 同建物再整備のため、テナントに立退料を支払い、賃貸借契約を中途解約するとのことだが、再整備の概要と立退料の総額を伺う。
〔答〕 現建物は、令和7年度から3年間休止して、地上10階から4階建てに減築し、耐震補強を含めた大規模改修工事を行う。再整備後は公用・公共利用とし、建物内にある市民利用のコミュニティセンターは再配置する。プール以外の体育施設は、千葉公園体育館に集約予定である。また、立退料の総額は算定中である。
〔問〕 桜木霊園は開設が古く園内の整備も十分でない等の課題があることから、指定管理者制度の導入を見送っていたと聞いているが、今回、導入することとした理由を伺う。
〔答〕 先に指定管理者制度を導入した平和公園では、無料の園内循環バスが運行されるなど、サービスの向上が図られたことから、桜木霊園においても固有の課題に取り組みつつ、墓地使用者への一層のサービス向上に繋がることを期待して、制度を導入することとした。
〔問〕 外房有料道路・鎌取インターチェンジ(IC)周辺で整備する産業用地では、この地域の特色を生かしどのような業種等を誘致していくのか。
〔答〕 この地域は、ICに近く交通アクセスに優位性がある、消費地である大都市に近い、住宅地や駅から近く徒歩通勤が可能で雇用確保に優れているといった3つの特色がある。このような特色を生かし、多くの従業員を雇用する食品関連産業やIT産業、製造業などの製造物流拠点を誘致し、地域の活性化を進めたい。
〔問〕 こども家庭庁設置法やこども基本法の成立を契機に、令和6年度の条例制定に向け検討委員会を設置し、動き出すとのことだが、その考え方は。
〔答〕 本市においても、児童虐待、不登校、子どもの貧困などの喫緊の課題に的確に対応するためには、行政だけでなく、社会全体で取り組むことが不可欠であると認識している。そのため、子どもや子育て家庭への支援の機運醸成を図りつつ、子どもに関する施策を総合的に推進するため、条例の制定を進めていきたい。
〔問〕 ナラ枯れ※被害を市内公園緑地で調査した結果、約1,000本の被害木を伐採等するとのことだが、伐採基準や伐採後の処理方法を伺う。
〔答〕 被害木は約1,300本確認されているが、それらのうち、公園緑地の利用者や周辺施設等への倒木や枯枝落下が危惧される被害木を伐採対象とした。伐採後の幹や枝葉はチップ化した後、バイオマス燃料として焼却し、また、残った切り株は全体をシートで被覆密閉し、薬剤でいぶして殺虫する予定である。
議員定数50人(令和5年1月11日現在)
市政に関するさまざまな質問を行う一般質問を、今回は26人の議員が行いました。その様子は市議会ホームページの議会中継(録画放映)でご覧いただけます。
このほか、ホームページには代表質問の様子や可決した意見書の全文も掲載しています。関連ページ(議会中継等)へのリンク集から、ぜひご覧ください。
「千葉市議会 令和4年第4回定例会リンク集」で検索
補正予算の主なものは、次のとおりです。
個人情報保護法の改正(令和5年4月1日施行)により、国、地方公共団体、民間事業者 等の個人情報保護制度が統合され、これまで条例で定められていた地方公共団体の個人情 報保護にも法の規定が適用されることとなりました。そこで、法の施行に関し必要な事項 を定めるとともに、現行の個人情報保護条例を廃止します。
令和3年9月に議長・副議長を含む委員15人で構成する第2次議会運営活性化推進協議会を設置し、令和4年10月まで8回にわたり、議会運営に関する課題について協議・検討を行いました。
※会議日程は変更される場合があります。
※日程は2月13日(月曜日)に開催される議会運営委員会で決定されます。
ちば市議会だよりの点字版と録音版を作成しています。ご希望の方は、「視覚障害者総合支援センターちば」(電話 043-424-2501)にご連絡ください。
問い合わせ 議会事務局調査課 電話 043(245)5472
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