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更新日:2020年12月2日
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ちば市議会だより No.110(1~4面) 令和2年(2020年)12月1日 |
発行/千葉市議会 |
第3回定例会では、補正予算や条例議案などを常任委員会で審査しました。その後、決算関係議案について、代表質疑や決算審査特別委員会での分科会審査・意見表明を行いました。
慎重審議の後、全部で57件の議案を採決しました。
各常任委員会では、決算関係以外の議案などを細部にわたり審査しました。質疑の一部をご紹介します。
〔問〕固定資産の登記簿上の所有者の死亡から相続登記までの間について、相続人等からの申告や、所有者不明土地等の使用者への課税をできるように条例改正することで、税収にどのような影響が出るか。
〔答〕条例改正の一番の目的は、課税の適正化を図る点にある。相続が発生しなければ課税が継続されていたものであり、所有者不明土地等の対象件数も少ないため、税収額に大きな影響はないと考える。
〔問〕例年65歳以上の市民を対象に実施していたインフルエンザ予防接種費用助成であるが、新たに生後6か月から65歳未満までの市民も対象とした理由を伺う。
〔答〕インフルエンザの流行期と新型コロナウイルス感染症の流行が重なると、医療機関での対応が混乱すると想定される。予防接種を受ける方を増やし、発熱患者数を抑えることにより医療機関の負担軽減を図りたい。
〔問〕昨年度と比べて事業費が削減されているが、その影響は。
〔答〕今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、企業等からの協賛金の大幅な減少が見込まれるため、事業費を圧縮した上で、本市の負担金のほか、国の交付金を活用し、企業等の負担軽減を図って実施する。規模を縮小するため、電飾の量が例年より減少するが、どのように行うかは、実行委員会と事業者で協議しているところである。
〔問〕新たに約77,000台のGIGAスクール用端末を購入するが、更新時も購入が必要か。
〔答〕更新時も自治体が購入するのか、各児童生徒が私物端末を持参するのかなど、国が検討を始めており、本市もそれを踏まえて対応しようと考えている。大きな予算であるため、有効活用することが重要であり、教育の質の向上に向けて、教員の研修やICT支援員の増員など、教員のサポート体制の充実が必要と考える。
〔問〕令和元年9月の台風15号の降雨により市道のり面が崩落したが、同様の危険性がある箇所に対する対策は。
〔答〕市内約70カ所の道路のり面に対して、平成29年度末に個別施設計画を策定済みである。この計画に基づき、定期点検を行い必要に応じて補修するとともに、のり面の排水機能の状態に注意しながら、適切な維持管理に努めていく。
補正予算の主なものは、次のとおりです。
蘇我スポーツ公園多目的広場(フクダ電子スクエア)の人工芝改修工事を実施します。
令和2年10月から、国民健康保険料と介護保険料の一部の徴収事務を市税と一体的に実施。これに伴う特別の理由がある者に対して保険料の徴収を猶予する期間を市税に合わせるための、国民健康保険条例と介護保険条例の一部改正。
2日間にわたり、令和元年度決算関係議案などについて各会派を代表して4人の議員が質疑を行いました。詳しくは市議会ホームページの「議会中継(録画放映)」でもご覧いただけます。
〔問〕本市では、国内での大規模地震や昨年の台風・大雨を踏まえ、防災対策を強化してきた。しかし、本年は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、これまでにない転換点となることから、今後の防災対策を伺う。
〔答〕分散避難を推進するため、自宅、車中泊、宿泊施設等も避難先とすることや、指定避難所では、できる限り多くのスペースを活用することなどが必要である。自宅の耐震化、生活必需品の備蓄など、自助の取り組みの支援や周知・啓発を強化し、さらに、分散避難する方の状況を把握し、必要な情報の提供手法を検討していく。
〔問〕千葉駅周辺における都市機能の更新と高度化が進展し、駅周辺の活性化がますます期待される。こうした中、駅周辺のまちづくりの指針となる「千葉駅周辺の活性化グランドデザイン」を改定していると聞くが、今後の方向性を伺う。
〔答〕実施中の開発事業や今後の開発計画等が、グランドデザインに基づく各エリアにふさわしい空間や賑わいを創出するよう、事業関係者と協議していく。また、遊休不動産を活用した事業化を担う人材の発掘や育成を進め、求心力があり多様な魅力のあるまちが実現できるよう取り組んでいく。
〔問〕本市のカード交付率は22%。来年3月から健康保険証として利用できるが、普及に向けたさらなる利便性向上が必要ではないか。
〔答〕窓口等を増設し交付申請増に備えるとともに、窓口で本人確認が必要だった行政手続きについても、来年4月からマイナンバーカードを利用したオンライン申請を可能にするなど、利便性向上を図る。
〔問〕学校施設の老朽化が課題となっている。特にトイレは生徒が1日に何度も使用するため、新型コロナウイルス感染症対策からも衛生環境の確保が重要であるが、早急な改善が必要ではないか。
〔答〕トイレ改修は、毎年10校程度の実施を計画しており、令和8年度までに全校の改修が完了するよう着実に整備を進める。
〔問〕マイバッグ・マイボトル運動の展開や市民一人ひとりのさらなる意識醸成、プラごみゼロ宣言の実施など、できることから行動変容につなげていくべきと考えるが、見解は。
〔答〕市民の意識醸成は重要と認識しており、資源回収店舗紹介チラシの配布やイベントでの啓発などを行ってきた。また、事業者と連携した「マイバッグキャンペーン」や、動物公園でのプラスチックごみ問題に関するクイズラリーの実施を予定している。今後も啓発の工夫等に努め、プラスチックごみ削減の意識を高める取り組みを進めていく。
〔問〕何事も市場に任せ公共政策を縮減して利益を第一とする新自由主義のもとでは、公衆衛生や医療が縮小し、新型コロナウイルス感染症拡大に歯止めをかけられないと考えないのか。本市もこの流れに沿った行政を行ってきているのではないか。
〔答〕市民生活の安心安全を守るため、これまで保健所機能の充実を始め、公衆衛生や医療体制の充実に努めてきている。
令和元年度決算関係議案を審査するため、全議員で構成する決算審査特別委員会を設置しました。分科会審査、意見表明を行った結果、各会計決算を原案どおり認定し、指摘要望事項を市長に提出しました。
内容が多岐にわたる決算議案をより詳しく審査するため、分野別に5つの分科会に分かれ質疑を行いました。その一部をご紹介します。
分科会 | 所管事項 |
---|---|
総務 | 危機管理、防災、総合計画、行政改革、財政など |
保健消防 | 保健医療、高齢者・障害者の福祉、救急、消防、病院など |
環境経済 | 市民協働、文化・スポーツ振興、環境保全、ごみ、経済振興、農業など |
教育未来 | 子どもの福祉、子育て、教育、生涯学習など |
都市建設 | まちづくり、公園、住宅、道路、上下水道など |
〔問〕財政の健全化判断比率は改善されているのか。他政令市と比較してどのような状況か。
〔答〕令和元年度決算の実質公債費比率は12.9%で、政令市の中では引き続き最下位であったが、将来負担比率は138.3%で、前回から2つ順位を上げて15位となっている。そのほか、実質赤字比率は発生しておらず、比較的に健全化判断比率は改善されている。
〔問〕新型コロナウイルス感染症が拡大する中、様々な生活困窮者対策が行われているが、どのような状況か。
〔答〕住居を喪失する恐れのある離職者等に家賃相当額を支給する住居確保給付金や、市社会福祉協議会が窓口となって実施する緊急小口資金・総合支援資金の特例貸付の利用が多くなっている。今後、サービス業、観光業等の雇用状況によっては、生活困窮に関わる相談が増加すると考えている。
〔問〕昨年の台風等被害により排出されたごみ量はどの程度か。また、清掃工場の処理能力を超えた場合の対策は。
〔答〕昨年の台風等の被害により排出された災害ごみは、約3,500トンである。これに加え、昨年9月に焼却ごみが約2,000トン増加しており、その一部は災害に起因していると考えている。なお、処理能力を超えた場合は、近隣都市との相互応援協定に基づく応援要請を行うこととなる。
〔問〕昨年度は避難所として公民館が利用されたが、今後に生かしたいことは。
〔答〕昨年の避難所開設時には、長期間の停電による混乱が生じたほか、避難者の受け入れが困難となった公民館もあった。この経験から、指定管理者との連携を強化し、避難所運営などの方向性に関する防災対策部門等との意見交換結果の周知徹底を図るほか、施設の充実として、屋根防水やトイレの洋式化などの修繕工事を進めたい。
〔問〕人口減少・高齢化が顕著に表れている住宅団地の活性化に向けた取り組みは。
〔答〕団地では、安心して住み続けられる生活環境やコミュニティづくり、多様性のある住まい方による団地の新たな価値づくりなどが必要。例えば、団地に起業スペースを設け、若い世代や子育て中の女性を中心に起業して住んでもらうモデル事業やシェアサイクルを導入するなどの実験・検証を積み重ね、それを他の地域に広げていく。
会派を代表して5人の議員がそれぞれ認定・不認定の立場から意見表明を行いました。その概要をご紹介します(通告順に掲載)。
決算は一般会計で58億円の黒字、健全化判断比率も改善し、全会計の市債残高は9年連続で削減され財政健全化が進められています。また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の準備等の着実な推進、待機児童ゼロの5年ぶり達成などを評価します。新型コロナウイルス感染症対策や将来負担とのバランスに配慮しつつ本市の資源を生かした魅力あるまちづくりを求めます。
一般会計の実質収支増は土地売払収入の影響が大きく、楽観できないが、主要債務総額は令和3年度までの目標額を達成するなど、財政健全化に向けた取り組みにも進展が見られると判断しました。今後も財政健全化へのさらなる取り組みとともに、市民福祉の維持・向上、活力ある千葉市への復興を目指し、ウィズコロナ、ポストコロナの成長戦略を見据えた一層の努力を求めます。
国民健康保険料、介護保険料の値上げで負担増を押し付けるほか、心身障害者福祉手当カット、おむつ支給事業改悪など、真に必要な福祉がカットされています。公的責任を後退させ、切り捨てられた弱者に自己責任を求める新自由主義の千葉市版であり認められません。不急の新市庁舎建設や不要な競輪場建設など大型開発は抜本的に見直し、予算を市民福祉の向上に振り向けるべきです。
市民の暮らしや健康を支える各種事業に加え、子育てなど将来に向けた事業にも積極的に取り組んでおり、工夫した施策展開を評価します。歳入確保と歳出抑制の推進により適切な財政運営が行われたと判断しますが、高い公債費割合が課題です。新型コロナの影響や市民生活の変化を見据え、新たな事業展開を行い、市民が必要とする支援をきめ細やかに着実に推進することを求めます。
一般会計の決算は、実質収支が58億円の黒字となり、財政健全化の取り組みの成果として一定の評価をしますが、病院事業の赤字や基金からの借入残高は多額であるなど財政状況はいまだ厳しく、今後も財政健全化に向けた取り組みを確実に進める必要があります。新年度の予算編成では、市民の切実な要望や我が会派の指摘をしっかりと受け止め、的確な対応を求めます。
8件の意見書を審議・可決し、国会や関係行政機関に提出しました。
31人の議員が行った一般質問の内容は、市議会ホームページの議会中継(録画放映)(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。
このほか、ホームページには代表質疑の様子や指摘要望事項、可決した意見書の全文なども掲載しています。関連ページ(議会中継等)へのリンク集から、ぜひご覧ください。
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案認定】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案認定】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党
【原案同意】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案同意】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネット、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:(無所属)伊藤議員
【原案否決】
賛成:日本共産党、
反対:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党、市民ネット
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)渡辺議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
新型コロナウイルス感染症対策経費の補正予算を審議するため、臨時会を開催しました(議決結果・会派別賛否状況は上記参照)。
本会議(開会)
本会議(議案質疑)、常任委員会
本会議(委員長報告、討論、採決)
補正予算の主なものは、次のとおりです。
本会議(開会)
本会議(議案質疑)
常任委員会
本会議(代表質問)
本会議(一般質問)
本会議(委員長報告、討論、採決)
「市政だより」に折り込み、年4回皆さまのもとへお届けします。お見逃しなく!
秋葉忠雄議員(74歳、自由民主党千葉市議会議員団、若葉区選出)におかれましては、令和2年10月28日にご逝去されました。
平成23年に初当選以来、連続3期9年にわたりご活躍され、議会運営委員会委員長、総務委員会委員長、教育未来委員会委員長などを歴任し、本市の発展に大きく貢献されました。
ここに哀悼の意を表し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
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