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更新日:2021年8月1日
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ちば市議会だより No.113(1~4面) 令和3年(2021年)8月1日 |
発行/千葉市議会 |
1921年の市制施行とともに産声を上げた市議会は、今年、誕生から100年を迎えました。
大正から令和まで、第2次世界大戦やその後の高度経済成長など社会環境が変化する中、本市の成長とともに、市議会も大きく変わりました。
その100年にわたる歩みを時代ごとに写真で振り返ります。
1921年(大正10年)1月に市制が施行され、千葉市が誕生し、3月には市議会議員選挙が行われ、初めて市議会が開催されました。
当時の議員定数は30人で、一定額以上の税金を納めている、満25歳以上の男性しか議員になることはできませんでした。
戦後、被選挙権が拡大され、女性も議員になれるようになりました。昭和22年に日本国憲法、地方自治法が施行され、議決権の拡大や委員会の設置など、議会の権能が強化されました。昭和31年には、定例会の回数を条例で年4回と定め、現在の市議会の仕組みがほぼ完成しました。人口の増加に伴い、昭和54年には議員定数が最高の56人となりました。
平成4年4月に全国12番目の政令指定都市へ移行しました。
6区の名称は、市民から公募を行い、平成3年12月の第4回定例会で決定しました。平成20年から、議会改革の取り組みに着手し、平成27年には、議員定数を現在の50人まで削減し、平成29年には、改革の成果を取りまとめて、市議会の最高規範として「議会基本条例」を制定しました。
新型コロナウイルス感染症が蔓延する中、市議会は執行機関と連携し、迅速な感染症対策に取り組むとともに、感染予防を図りながら会議を開催してきました。今後も「議会基本条例」に基づき、議会改革に取り組むとともに、市民の声に真摯に耳を傾ける開かれた議会運営により、市民の皆さまの期待に応えられるよう努力して参ります。
第2回定例会では、議長・副議長の選挙や常任委員会等各種委員の選任を行い、新体制で補正予算・条例議案などを審査するとともに、新市長の市政運営方針を質しました。
慎重審議の結果、32議案を採決しました。
第78代 議 長 川村 博章(かわむら ひろあき)
第75代 副議長 森山 和博(もりやま かずひろ)
市制施行100周年を迎える節目の年に正副議長に就任しましたことは、大変光栄でありますとともに、その使命と責任の重さに身の引き締まる思いを感じております。
現在、新型コロナウイルス感染症へのワクチン接種が、本市でも全市をあげて全力で進められているところであり、医療従事者の方々をはじめ、関係者の皆様のご尽力に敬意と感謝を申し上げます。議会としましても、一日も早い収束に向け精一杯支援して参ります。
また、本市政には、近年激甚化する風水害や、少子高齢化・人口減少など、さまざまな課題が山積しております。これまで100年の市政を築き上げてきた先人達の知恵に学びながら、新たな創意と工夫ある取り組みでこれらの課題克服に努めて参ります。
そのためには、二元代表制の一翼を担う議会として、市民の皆様の声に真摯に耳を傾けながら、積極的に政策立案や提言に取り組み、議会としての役割を果たしていきたいと考えております。
議員50人の「全員野球」で市民の付託と信頼に応えられるよう全力で取り組んで参りますので、今後ともより一層のご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶と致します。
6月4日[金]
氏名
選出区
会派名
会派名
自由民主党:自由民主党千葉市議会議員団
未来立憲民主ちば:未来立憲民主ちば
公明党:公明党千葉市議会議員団
自民党・無所属の会:千葉市議会自由民主党・無所属の会
日本共産党:日本共産党千葉市議会議員団
市民ネットワーク:市民ネットワーク
議会に提出された議案を分野別に審査します。議員はいずれかの委員会に所属し、任期は1年です。
危機管理、防災、総合計画、行政改革、財政などを所管
保健医療、高齢者・障害者の福祉、救急、消防、病院などを所管
市民協働、文化・スポーツ振興、環境保全、ごみ、経済振興、農業などを所管
子どもの福祉、子育て、教育、生涯学習などを所管
まちづくり、公園、住宅、道路、上下水道などを所管
定数11人 (◎は委員長、○は副委員長)
2つ以上の常任委員会に関係する案件や、特に重要な問題の調査・研究を行います。
大都市の実態に対応した行財政制度の確立及び地方分権の推進や、基本計画の策定、市制100周年記念事業の実施に係る取り組みの総括について調査します。
◎石井 茂隆
○渡辺 忍
桜井 秀夫
安喰 初美
川合 隆史
植草 毅
向後 保雄
岩井 雅夫
段木 和彦
川岸 俊洋
三須 和夫
団塊の世代が後期高齢者となる2025年を見据え、超高齢社会に伴う諸問題について調査します。
◎村尾 伊佐夫
○伊藤 隆広
鷲見 隆仁
前田 健一郎
伊藤 康平
亀井 琢磨
田畑 直子
白鳥 誠
宇留間 又衛門
石橋 毅
野本 信正
定数11人(◎は委員長、○は副委員長)
議事日程や議案、意見書、請願、陳情の取り扱いなど、議会の運営に関することを協議します。
◎中島 賢治
○近藤 千鶴子
桜井 秀夫
阿部 智
石川 弘
亀井 琢磨
田畑 直子
川合 隆史
椛澤 洋平
櫻井 崇
米持 克彦
市の事務事業が適正かつ効率的に実施されているか監査を行います。監査委員4人のうち2人が議員から選任されています。
小松﨑 文嘉
麻生 紀雄
会派名 | 人数 | 役員及び構成員 |
---|---|---|
自由民主党 千葉市議会議員団 |
12 |
(幹事長) 中島 賢治 (副幹事長) 石川 弘 (相談役) 米持 克彦 (相談役) 三須 和夫 (会計) 前田 健一郎 岩井 雅夫 川村 博章 宇留間 又衛門 石井 茂隆 茂手木 直忠 石橋 毅 |
未来立憲民主ちば | 11 |
(幹事長) 川合 隆史 (副幹事長) 田畑 直子 (副幹事長) 亀井 琢磨 (会計幹事) 岩井 美春 秋山 陽 小坂 さとみ 麻生 紀雄 段木 和彦 白鳥 誠 三瓶 輝枝 |
公明党 千葉市議会議員団 |
8 |
(幹事長) 近藤 千鶴子 (副幹事長) 桜井 秀夫 (会計幹事) 青山 雅紀 伊藤 康平 森山 和博 酒井 伸二 川岸 俊洋 |
千葉市議会 自由民主党・無所属の会 |
8 |
(幹事長) 阿部 智 (副幹事長) 櫻井 崇 (会計) 伊藤 隆広 (会長) 森 茂樹 鷲見 隆仁 植草 毅 橋本 登 |
日本共産党 千葉市議会議員団 |
6 |
(幹事長) 中村 公江 (副幹事長) 椛澤 洋平 (会計幹事) 盛田 眞弓 安喰 初美 福永 洋 野本 信正 |
市民ネットワーク | 3 |
(幹事長) 松井 佳代子 (会計) 岩﨑 明子 山田 京子 |
無所属 | 1 | 蛭田 浩文 |
無所属 | 1 | 岡田 慎 |
各常任委員会では、補正予算・条例議案などを詳細に審査しました。質疑の一部をご紹介します。
なお、各委員会の所管事項は上に掲載しています。
〔問〕 現在の返礼品の種類や数は。また、市の魅力発信、地元特産品のPR、地域の活性化につながるような返礼品の拡充予定について伺う。
〔答〕 現在、市美術館のチケットや地元産野菜等26品目を用意している。公募により返礼品を拡充する予定だが、現時点では、本市の食のブランド「千」認定の農産物等や市内農園での収穫体験等を候補に考えている。今後、さらに本市へ関心や愛着を持ってもらえる魅力ある返礼品の拡充に努める。
〔問〕 抗がん剤治療等による副作用で脱毛症を発症するがん患者を対象に、上限を3万円として医療用ウィッグ購入費の2分の1を助成するとしているが、補助額の拡充が必要ではないか。
〔答〕 ウィッグの値段はさまざまだが、助成を行っている他政令市では、助成率50%、上限額1〜3万円のところが多く、近年の導入事例を参考に、上限額を3万円とした。今後のニーズについては、引き続き検討したい。
〔問〕 コロナ禍で採用を行う企業は少なく、また、人手不足は介護業界等であり、就職希望者も少ないと思うが、マッチングの実現性を伺う。
〔答〕 ハローワーク千葉の管轄区域内の有効求人倍率は1倍を超えており、職種転換のきっかけをつくり、自信をつけていただくことでマッチングは成立すると考えている。また、企業にインターン受入準備金や採用奨励金を支給することで、より一層雇用に結びつけられると考えている。
〔問〕 民間保育園等での使用済み紙おむつ処理費用を助成することによって、保護者と保育者のどのような負担の軽減になるのか。
〔答〕 全公立園で使用済み紙おむつの処理を行う中、民間園は保護者が持ち帰る園や処理費用を徴収する園等、各園で対応が異なる。助成により、民間園でも保護者によるおむつの持ち帰りと費用負担が軽減され、保育者が児童ごとに使用済みおむつを仕分ける手間も省ける。
〔問〕 スケートボード、BMX(自転車競技)、インラインスケートができる面積約2,500平方メートルのスケートパークが来年4月にオープンするが、利用者が多く混雑した場合の対策について伺う。
〔答〕 競技によって、使用できるセクション(競技用施設)がおおむね決まっており、待機スペースも十分に確保できる。混雑時には、利用者同士で譲り合って使用していただくほか、状況を見ながら、ルールの周知を図っていく。
市長選挙後初の定例会であるため、神谷新市長が第1回臨時会で表明した市政運営方針などに対し、各会派を代表して5人の議員が質疑を行いました。その一部をご紹介します(詳しくは市議会ホームページの「議会中継(録画放映)」でもご覧いただけます)。
〔問〕 災害救助法が改正され、国に申請し、指定を受ければ、県から委任等を受けることなく被災者の救助を行えることとなったが、市はどう対応するのか。
〔答〕 法改正の検討段階から行っている県との情報交換を継続し、相互の役割分担を再確認するとともに、災害救助を円滑かつ迅速に行う体制づくりに努める。また、既に指定を受け災害救助活動の実績を有する政令市の動きを注視するなどしつつ、県市間で協議を行い、速やかに検討する。
〔問〕 児童虐待防止対策の強化を図る上で、児童相談所の増設は有用であると考えるがどうか。
〔答〕 児童相談所を2か所に増設する支援体制の抜本的強化が必要と認識しているが、実現には適切な設置場所の確保や周辺住民への説明など、慎重な対応が必要なため、一定の期間を要すると考える。まずは来年度より、事例対応・組織運営のマネジメント強化を図るため、現施設内で、組織としては2所体制とし、業務の安定化を進めながら、可能な限り早期に、2か所目の増設を実現したい。
〔問〕 認知症の早期発見・治療に結び付く仕組みの構築を提案するが、見解は。
〔答〕 認知症初期集中支援チームとかかりつけ医等が連携した支援体制から、専門医療につなげるなど、早期発見・治療の体制充実に努めている。今後、認知機能の低下を測る簡易的な検査の導入など早期発見につながる新たな体制の構築についても検討する。
〔問〕 余剰ワクチンの接種対象者やキャンセル待ち制度について伺う。
〔答〕 当日キャンセルなどにより、空き枠が発生する場合、接種券を持つ65歳以上の方等を優先的に接種し、次に、12歳以上の住民票を持つ市民に接種する。また、各医療機関には、キャンセル待ちリストの作成を依頼するとともに、集団接種会場でも同様のリストを作成している。
〔問〕 給食費の第3子以降の無償化は、直ちに実施すべきではないか。
〔答〕 第3子以降無償化は、多子世帯の経済的負担軽減のため実施するが、コロナ禍の家計支援にもつながるため、全額減免の現物支給を予定している。これに必要なシステム改修のほか、申請手続きに時間を要するため、最短で来年1月分からの実施となる。
市政に関するさまざまな質問を行う一般質問を、今回は23人の議員が行いました。その様子は市議会ホームページの議会中継(録画放映)でご覧いただけます。放映)でご覧いただけます。
このほか、ホームページには代表質疑の様子や可決した意見書の全文なども掲載しています。関連ページ(議会中継等)へのリンク集から、ぜひご覧ください。
補正予算の主なものは、次のとおりです。
令和5年春の新駅開業に合わせ、鉄道とバスやタクシーなど複数の交通機関を接続させる駅前広場や新設市道の整備を行う。
【原案承認】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:日本共産党
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:日本共産党
【原案同意】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:なし
【原案否決】
賛成:日本共産党
反対:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:日本共産党
【原案可決】
賛成:未来立憲民主ちば、自民党・無所属の会、日本共産党、市民ネットワーク
反対:自由民主党、公明党、(無所属)蛭田議員
【原案承認】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:なし
【原案承認】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、自民党・無所属の会、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員
反対:日本共産党
市長選挙後、初めて開催された議会では、新市長による市政運営に対する所信表明が行われたほか、新型コロナウイルス感染症への対応に関する補正予算などを審議しました(議決結果・会派別賛否状況は上記参照)。
補正予算の主なものは、次のとおりです。
※会期日程は変更される場合があります。
※日程は9月2日(木曜日)に開催される議会運営委員会で決定されます。
※第3回定例会で審査する請願・陳情の提出締め切りは8月31日(火曜日)17時です。
本会議等をインターネットで生中継・録画放映しています。パソコンやスマートフォン・タブレットから気軽に視聴できますので、ぜひご覧ください。
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