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更新日:2021年5月1日
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ちば市議会だより No.112(1~4面) 令和3年(2021年)5月1日 |
発行/千葉市議会 |
第1回定例会では、代表質疑を行った後、予算審査特別委員会で令和3年度予算案に対する分科会審査・意見表明を行い、常任委員会で補正予算・条例議案などを審査しました。
慎重審議の結果、55議案を採決しました。
2月10日[水]
本会議(開会)
2月16日[火]・17日[水]
本会議(代表質疑)
2月17日[水]
予算審査特別委員会(委員選任等)
2月18日[木]〜25日[木]
予算審査特別委員会(分科会)
2月25日[木]
常任委員会
3月1日[月]・2日[火]
本会議(一般質問)
3月2日[火]
予算審査特別委員会(分科会報告、意見表明、採決)
3月3日[水]
本会議(委員長報告、討論、採決)
令和3年度予算案を審査するため、全議員で構成する予算審査特別委員会を設置しました。分科会審査、意見表明後、採決を行った結果、各会計予算を原案どおり可決し、指摘要望事項を市長に提出しました。
内容が多岐にわたる予算議案をより詳しく審査するため、委員会は分野別に5つの分科会に分かれて審査を行いました。質疑の一部をご紹介します。
分科会 | 所管事項 |
---|---|
総務 | 危機管理、防災、総合計画、行政改革、財政など |
保健消防 | 保健医療、高齢者・障害者の福祉、救急、消防、病院など |
環境経済 | 市民協働、文化・スポーツ振興、環境保全、ごみ、経済振興、農業など |
教育未来 | 子どもの福祉、子育て、教育、生涯学習など |
都市建設 | まちづくり、公園、住宅、道路、上下水道など |
〔問〕市税等の徴収対策としてコード決済が導入されるが、バーコードの入手方法と支払いの流れ、対象を伺う。
〔答〕バーコードが印字された納付書が届くので、それを利用可能なスマホアプリ(PayPay、LINEペイ、PayB)で読み込み、金額を確認した後、支払う流れになる。対象は、市税(固定資産税・市県民税・軽自動車税)、国民健康保険料、介護保険料、保育料、自転車整理手数料の5つである。
〔問〕新型コロナの患者数急増の可能性を踏まえ、保健師の増員や保健所の新たな整備といった抜本的な取り組みが必要と考えるがどうか。
〔答〕本市の人口10万人当たりの常勤保健師数は13.7人で、政令市20市中13番目であり、やや少ない状況である。令和3年度は即戦力となる経験者の保健師を採用予定であるが、今後、新型コロナの感染が落ち着いた段階で、保健師等の専門職員数も含めて、これから必要な体制を検討していく。
〔問〕令和3年度から電話での詐欺被害防止を目的に助成が始まるが、制度の内容を伺う。
〔答〕対象は、市内に住所を有する65歳以上の高齢者世帯や日中に65歳以上の高齢者だけとなる世帯である。登録のない番号からの着信を知らせる機能や会話の録音を相手に知らせる機能を有する固定電話機などの購入及び設置費用の4分の3以内、1万円を上限に助成する。7月から10月にかけて募集・審査を行い、順次、助成金を交付する。
〔問〕令和3年度に行う子どもルーム整備の内容と民間活用をする予定はあるのか伺う。
〔答〕令和3年度は、打瀬小など4カ所で子どもルームを新築し、小中台南小など3カ所でテナントを借用するほか、西の谷小で教室改修を行い合計8カ所を整備する。民間活用については、現在、民間事業者へ運営を委託している北貝塚小等の子どもルーム以外でも、社会福祉協議会の指導員の確保状況を見ながら、今後、民間委託を検討していく。
〔問〕「居心地が良く歩きたくなるまちなか」の形成を目指して、道路や公園など公共空間の利活用の可能性を検討する社会実験が実施されているが、取り組み状況と今後の予定を伺う。
〔答〕千葉駅周辺にて1年間の予定で開始し、現在、通行者数や車の通過速度など5つの指標で中間検証を行っている。今後は、アンケートや携帯電話の位置情報を活用した検証のほか、効果的なPRも検討する。また、幕張新都心でも検討したいと考えている。
2日間にわたり、予算議案などについて各会派を代表して4人の議員が質疑を行いました。その一部をご紹介します(詳しくは市議会ホームページの「議会中継(録画放映)」でご覧いただけます)。
〔問〕市長交代にあたり、新年度予算は特殊な編成だが、その考え方を伺う。
〔答〕義務的・経常的経費に加え、感染症対策経費のほか、特定不妊治療費助成の拡充や小学校専科指導講師の配置強化など、間断なく取り組むべき事業を盛り込んだ。さらに、道路・下水道等のインフラ整備など、国の補正予算に呼応した令和2年度2月補正予算を一体で編成し、市政の継続性を担保しつつ、新市長のもと円滑なスタートを切るための基盤となる予算を編成した。
〔問〕災害時は、応急対応業務に職員を重点的に配置するとともに、職員の災害対応力の向上が重要であるが、その取り組みを伺う。
〔答〕本年2月に初めて風水害を想定した図上訓練を実施した。また、地震対策編として策定していた業務継続計画について風水害での発動も明確にし、職員に周知した。さらに、職員参集訓練などは、降水量の多くなる梅雨の時期までに実施するなどの見直しを行い、職員の災害に対する意識付けや対応力の強化を図る。
〔問〕チェンジ宣言の進め方として、新型コロナウイルスの収束後、再び困難な状況が発生したとしても対応が可能な、しなやかな社会の構築を目指すとしていたが、今後の方向性を伺う。
〔答〕「行かなくていい待たなくていい市役所」を一層推進するとともに、宣言の概念を策定中の「(仮称)スマートシティ推進ビジョン」に継承させ、テクノロジー等の活用による市民生活の質の向上と持続可能な社会の構築を目指す。
〔問〕傾斜地は樹木の管理作業が難しいが、防災・減災の観点から適切な管理をすべき。そこで、若葉区における樹林再生の取り組みを伺う。
〔答〕令和2年度から5年かけて、みつわ台緑地や若松台緑地、原町第1緑地から第4緑地、東寺山第2公園の計7カ所を対象に、樹木を一度伐採して切り株から出た新芽を育成する「萌芽更新」を行い、再生した樹木の樹高を低く管理するモデル事業に着手している。
〔問〕スムーズに手続きできるよう取り組みの充実を求めるが、その内容と設置計画を伺う。
〔答〕申請書を事前に代行作成し、区役所の滞在時間を短縮する。また、コーナーと申請窓口を繋いだWeb相談や、分かりやすいパンフレットの作成も検討している。5月から緑区でモデル実施し、他の区役所への拡大に向け検証する。
〔問〕センターの重要性を踏まえ、役割をどのように描き、取り組もうとしているのか問う。
〔答〕スマート農業の基幹施設として位置づけ、農業の成長産業化を推進する。具体的には、企業が最新技術の実証を行う場とするとともに、次世代の農業経営者人材の参入促進のため、民間企業のノウハウを活用した研修を進める。
〔問〕行政検査を受けられない市民が増えている。感染抑え込みのためにも、無症状者も含む市民への無料検査体制を急ぐべきだがどうか。
〔答〕無症状者への検査拡大については、効果や費用等を慎重に判断する必要があるため、今後の発生状況等を踏まえ検討していく。
〔問〕命には直結しない大型開発は延期し、PCR検査拡充や、医療機関・事業者支援に予算を組み替え、命と暮らしを守るべきだがどうか。
〔答〕大型開発は、可能な限りの見直しを行ってきたが、引き続き、感染状況や社会経済活動の状況を見極め、機動的に対策を検討する。
予算審査特別委員会の採決の前に、会派を代表して5人の議員がそれぞれ令和3年度予算案に賛成・反対の立場から意見表明を行いました。その概要をご紹介します。
新市長の政策を実現できる余地を残しつつ、財政健全化及び行政改革を推進するとともに、新型コロナウイルスへの対応を含め、市民要望に応える施策がおおむね盛り込まれています。主要債務総額は、財政健全化プラン目標値を達成できる見込みであり、一定の評価ができます。しかし、財政課題は未だあることから、財政健全化に向けた取り組みを着実に推進するとともに、より豊かな暮らしの実現に向けて努力をお願いします。
新市長の施策実現の財源を確保しつつ、財政健全化路線は堅持し、未来への投資が行われた、バランスのとれた予算となっていることを確認しました。財政健全化は着実に進んでおり、災害に強いまちづくりや電子市役所実現への取り組みなど、会派が要望している施策も概ね反映されています。将来負担とのバランスを配慮しつつ、未来への投資を積極的に行い、安心して住み続けたいまちを目指し、市政運営に当たるようお願いします。
市民生活に密着した施策を推進するとともに、将来を見据えた社会変革に対する取り組みを確認できました。また、市民の意見等を集約した会派要望に対しても一定の取り組みが認められ、評価します。コロナ禍を乗り越えるための政策や厳しい財政状況が続き、人口減少、少子超高齢社会の中、一層の福祉の向上とともに都市の機能更新と魅力ある発展を目指し、市長不在期間も含め、職員一丸となって全力で取り組まれるよう要望します。
福祉カットなど公的責任を後退させる予算であり、新型コロナ対策も不十分です。また、75歳以上の医療費の窓口負担増や幕張メッセでの武器見本市などに関する国や県への姿勢が問題であることから、令和3年度予算案に反対します。PCR検査を拡充し、青葉病院の病床削減をやめること、また、大型開発を緊急性・必要性の視点から大胆に見直して、その財源を新型コロナ対策、市民生活、福祉に振り向けることを強く求めます。
今後の感染症対策や新市長の政策的な投資が可能な財源を確保できたこと、子育て・教育・災害対策など、未来への投資となる事業に大幅な拡充が行われたことを評価します。一方、臨時財政対策債の発行額増加が見込まれることなどから、効率的な財政運営を求めます。また、新型コロナウイルス感染症の動向によって、さらなる財政支出を行う際は、市民を誰ひとりとして置き去りにしないよう、きめ細やかな対策を要望します。
各常任委員会では、令和3年度予算案以外の補正予算・条例議案などを詳細にわたり審査しました。質疑の一部をご紹介します。なお、各委員会の所管事項は分科会と同様です。
〔問〕地域避難施設認定制度により施設を認定し、現地調査後、防災無線戸別受信機を設置するとしているが、認定の申請数は。また、その後の現地調査の優先順位を伺う。
〔答〕認定制度の開始前に行った調査では、243団体から利用意向の回答があり、令和3年1月の申請受け付け開始から1か月で28団体からの申請があった。現地調査の優先順位については、浸水想定区域の施設を優先するなどの対応を検討していく。
〔問〕集団接種会場が中央コミュニティセンターの1カ所になった理由を伺う。
〔答〕当初、ワクチンは、保管や搬送の条件が国から厳格に示されていたため、集団接種を基本として考えていた。しかし、徐々に条件が緩和され、診療所等での接種が可能となったため、市民の利便性から、かかりつけ医など身近な医療機関での個別接種を中心に行い、医療機関の休診が多い日曜日に中央コミュニティセンターで集団接種を実施する体制とした。
〔問〕250競輪が開催される施設は、競輪の開催時以外は、文化芸術、スポーツなどのイベントを企画できるため、ネーミングライツを募集し、施設の使用目的に沿うような提案を受けるべきだが、検討状況を伺う。
〔答〕企業名やブランド名を付与するネーミングライツの導入は、施設所有者との間で募集についての協議を進めており、併せて250競輪についてのPRを継続的に実施することを計画している。
〔問〕保育施設や子どもルーム、児童相談所などの児童福祉施設等の新型コロナ対策に必要な経費を支援するとしているが、各施設の感染拡大防止対策についての市の把握状況を伺う。
〔答〕全ての施設の取り組み状況を把握できているわけではないが、保育施設等の適切な運営を図るため、コロナ禍でも、できる限り全施設の巡回指導を行うようにしており、その中で、新型コロナ対策についても不足があれば指導している。
〔問〕9月に供用開始される新たなグラウンドの管理方法と今後の方向性を伺う。
〔答〕グラウンドゴルフなど3種目のゴルフ系新スポーツに対応した施設で、高品位の芝生を維持するとともに、用具の貸出を行うことにより、特段の準備がなく利用可能な体制を整える。これらの種目は年齢・性別・体力差にかかわらず楽しむことができるため、幅広い世代に利用いただくことにより、交流の場として活用していただける施設を目指す。
新型コロナウイルス感染症対策として34億7,200万円を追加したことを承認しました。専決処分の内容は、次のとおりです。
補正予算の主なものは、次のとおりです。
中学校と高等学校を一つの学校として、一体的に中高一貫教育を行う中等教育学校を新たに設置するため、中等教育学校設置条例を制定する。
※令和3年3月30日結成
12人の議員が行った一般質問は、市議会ホームページの議会中継(録画放映)でご覧いただけます。
このほか、ホームページには代表質疑の様子や指摘要望事項の全文なども掲載しています。関連ページ(議会中継等)へのリンク集から、ぜひご覧ください。
原案承認
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
原案可決
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党
原案可決
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
原案可決
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党
原案可決
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【条例の制定】
法令の改正等に伴う関係条例の整理に関する条例
【条例の一部改正】
行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例/指定特定非営利活動法人の指定の基準、手続等に関する条例/国民健康保険条例/衛生関係手数料条例/火災予防条例/放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例/家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例/都市公園条例/指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例等
【条例の廃止】
魚介類等行商販売営業の規制に関する条例
原案可決
賛成:自由民主党、未来民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【条例の制定】
中等教育学校設置条例/中等教育学校の設置に伴う関係条例の整備に関する条例
【条例の一部改正】
介護保険条例/子ども・子育て支援法の一部を改正する法律附則第4条第2項の規定に基づく施設等利用費の支給の対象となる認可外保育施設の範囲の限定に関する条例/地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例/指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例等
原案可決
賛成:自由民主党、未来民主ちば、公明党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党
【条例の廃止】
老人センター設置管理条例
原案可決
賛成:自由民主党、未来民主ちば、公明党、市民ネット、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党、(無所属)伊藤議員
原案可決
賛成:自由民主党、未来民主ちば、公明党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
原案可決
賛成:自由民主党、未来民主ちば、公明党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党
原案同意
賛成:自由民主党、未来民主ちば、公明党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党
原案同意
賛成:自由民主党、未来民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
原案否決
賛成:日本共産党
反対:自由民主党、未来民主ちば、公明党、市民ネット、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
令和元年8月に議長・副議長を含む委員15人で構成する議会運営活性化推進協議会を設置し、令和3年2月まで16回にわたり、議会運営に関する課題について協議・検討を行いました。
詳しくは市議会ホームページに掲載しています。
令和3年3月21日執行の若葉区選挙区補欠選挙(欠員2人)で、当選した議員を紹介します。
本会議等をインターネットで生中継・録画放映しています。パソコンやスマートフォン・タブレットから気軽に視聴できますので、ぜひご覧ください。
※会期日程は変更される場合があります。
※日程は5月31日(月)に開催される議会運営委員会で決定されます。
委員長
宇留間又衛門
副委員長
川合隆史
委員
小松﨑文嘉/麻生紀雄/桜井秀夫/伊藤隆広/盛田眞弓/岩﨑明子
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