正しいくすりの知識
- 医師や薬剤師の指示に従って薬を飲みましょう。
- 飲む時間を守りましょう。
- 食前:食事の約30分前
- 食間:食事と食事の間。直前の食事の終了時刻から約2時間後(食事中のことではありません。)
- 食後:食事の終了時刻から約30分後
- 食直前:食事のすぐ前
- 食直後:食事のすぐ後
- 就寝前:就寝の約30分前
- 頓服:症状が出た時など必要に応じて
- 飲む量を守りましょう。
- 内服薬は、約200ccの水と一緒に飲みましょう。
- 他の患者等からもらった薬を飲んではいけません。
たとえ病状が類似していても、治療に必要な薬が同じものとは限りませんし、思わぬ副作用が現れることがあります。また、自分の薬を他の者に譲ってもいけません。
内服薬(飲みやすく携帯に便利です。)
- 錠剤:固形状の薬(腸溶錠、舌下錠やチュアブル錠などがあります。)
- 散剤:粉末状の薬
- 顆粒剤:散剤を飲みやすいように細かな粒状に加工した薬
- カプセル剤:細かな粒状に加工したものや液体をカプセルに詰めた薬
- 液剤:液体の薬
注射薬(速効性があります。)
- アンプル:小型の筒状のガラスに薬剤を入れ、先端を封したもの。
- バイアル:小型のガラス瓶にゴム栓をして、その上からアルミニウム等のキャップをしたもの。
外用薬(主に患部から医薬品成分を体内に吸収させます。)
- 軟膏剤:容易に皮膚に塗布できる半固形(ペースト状)の薬
- 液剤:液体の薬
- 点眼剤:目に点眼する薬
- 点鼻薬:鼻の中に噴霧する薬
- 坐剤:肛門から挿入し、体内で溶かす薬
- シップ剤:患部に貼る薬
- 直射日光が当たる場所や高温多湿な場所は避けて保管しましょう。
- 子どもの手の届かない所に保管しましよう。
- パンやお菓子など子どもがよく食べるものと、同じ所に保管しないようにしましょう。
- 殺虫剤、洗浄剤及び漂白剤等と、同じ所に保管しないようにしましょう。
- 定期的に、家庭にある医薬品の使用期限を確認しましょう。
- 医薬品を、他の容器に移し替えるのはやめましょう。
- 薬の外箱や添付文書は、その薬を飲みきるまで大切に保管しましょう。
- 主作用:病気の症状を緩和したり、治したりする好ましい作用です。
- 副作用:本来の目的以外の好ましくない作用です。
1主な副作用
- 過敏症状:発疹、痒み、発熱等
- 胃腸症状:腹痛、下痢、吐き気、便秘等
- ショック症状:意識障害、発汗、血圧低下等
- 神経症状:神経過敏、眠気、めまい、疲労感等
2副作用を防ぐには
- 添付文書をよく読み、用法や用量を守りましょう。
- お薬手帳等を活用して、薬を服用した後の症状などの記録をつけましょう。
- 薬を購入する際に、自分の体質や体調などを薬剤師に情報提供しましょう。
- かかりつけの医師や薬剤師を持ちましょう。
3副作用に特に注意が必要な人
- 他の薬を飲んでいる人
- 肝臓や腎臓に疾患のある人
- アレルギー体質の人
- 車の運転や危険な作業をする人
- 妊娠している女性
4副作用の症状が現れたと感じたら、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。
(自己判断で薬の使用を中止すると、かえって危険な場合がありますので注意しましょう。)
5副作用があったことを厚生労働省等に報告したい場合には、次の下線部をクリックしてください。
(独)医薬品医療機器総合機構(PMDA)医薬品医療機器情報提供ホームページ
http://www.pmda.go.jp/safety/reports/patients/0004.html
くすりと薬
- 抗菌剤と胃腸薬(制酸剤、H₂ブロッカー):抗菌剤の効き目が減弱することがあります。
- 抗ヒスタミン剤と鎮痙剤:便秘、口渇、排尿困難になることがあります。
くすりと食品
- 抗凝固剤(ワルファリン)と納豆
納豆中のビタミンKには、止血作用(血液凝固作用)があり、ワルファリンの効き目が減弱することがあります。
- テトラサイクリン系抗生物質と牛乳
牛乳中のカルシウムとテトラサイクリン類が反応し、体内への吸収率が下がることにより抗生物質の効き目が減弱することがあります。(牛乳を飲んだ後、約3時間はあけましょう。)
- 降圧剤(カルシウム拮抗薬)とグレープフルーツ
グレープフルーツ(主に果皮)に含まれる物質(フラノクマリン)が、降圧剤の代謝や分解にかかわる酵素の働きを妨げることにより、降圧剤の効き目が増強してしまうことがあります。
- 子どもには、使用が禁止されている成分があります。
大人用の薬を、量を調節して子どもに与えるようなことはしないでください。
- 乳幼児においては、副作用などを他の者に伝えることができません。
そのため、服用後はしばらく様子を見てあげてください。
- 子どもが、違う薬を飲んでしまったり、大量に薬を飲んでしまったりしたときは、直ちに医療機関を受診するか、症状によっては救急車を呼んでください。
- 中毒症状の応急処置などを教えてくれる「中毒110番」は次のとおりです。
「中毒110番」:公益財団法人日本中毒情報センター
【大阪】072-727-2499(365日、24時間対応)
【筑波】029-852-9999(365日、9時から21時まで対応)
- 高齢になると、薬の代謝や分解機能が低下するため、効き目が強く現れることがあります。
- 家族など周囲の方に、薬の管理についてできるだけ協力してもらいましょう。
- 服薬カレンダーなどを活用し、用法及び用量を守りましょう。
- 医療機関を受診した際や薬を購入する際には、お薬手帳等を活用し、現在飲んでいる薬について必ず医師や薬剤師に情報提供しましょう。
- 現在は、危険ドラッグなど法律で規制されている麻薬や覚せい剤に類似したものが手に入りやすくなっています。このようなものを使用すると、一時的な満足感はあるようですが、その後の体を大きくむしばむことになります。また、この種類のものには、必ずと言っていいほど精神的依存が伴います。なかなか止めることができなくなるのです。
絶対に使用してはいけません。
- 日本での有効性や安全性の確認がなされていない医薬品を個人輸入にて使用する場合は、その必要性と危険性をよく考慮してください。
- インターネットや雑誌の広告において、薬事法違反が多発しています。
虚偽や誇大な表現などに、惑わされないようにしましょう。
- 薬は正しく使用することで、適正な効能効果を得ることができます。
薬のことで迷った場合には、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
「自分の健康を守るのは、最終的には自分自身なのです。」
千葉市保健所総務課薬務班
電話:043-238-9967
FAX:043-203-5251
E-mail:somu.PHO@city.chiba.lg.jp
関連地図(千葉市保健所総務課薬務班付近)