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更新日:2018年6月5日
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ちば市議会だより No.100(1~8面) 平成30年(2018年)5月1日 |
発行/千葉市議会 |
3月14日の予算審査特別委員会では、5分科会の審査概要について報告が行われた後、5人の委員が会派を代表して意見表明を行い、採決の結果、各会計予算を原案どおり可決しました。各会派の意見表明の概要は次のとおりです(通告順に掲載)。
財政状況が依然厳しい中、市民生活に密着した施策の推進とともに、将来を見据えたまちづくりへの取り組みも確認できました。一方で、財政健全化への取り組みを進め、さらに、市民の意見・要望を集約した我が会派の要望に対する一定の取り組みも認められ、評価します。厳しい財政状況が続く中、一層の市民福祉の向上とともに魅力ある都市としての発展を目指し、全力で取り組まれることを要望します。
市長には、国の悪政に立ち向かい、市民の暮らしを守る姿勢がみられず、新年度予算では、財政危機打開のため犠牲にしてきた市民への思いやりが欠落し、福祉の増進に背を向ける一方で、大型開発を次々と事業化しています。さらに、繰り返される不祥事により市民の信頼を損ねていることから、新年度予算案に反対し、エアコン整備など市民の願いに寄り添った予算に組み替えることを求めます。
一般会計予算は過去最大規模ですが、新たに策定する第3次実施計画の初年度として、事業費の十分な精査等がされています。財政健全化に向けた着実な運営は評価しますが、病院事業は抜本的な経営改革が必要です。新年度予算案に対しては、引き続き財政健全化に取り組み、行政改革を推進すること、将来にわたって持続的に発展するための施策に重点配分されていることから、賛成します。
市民要望に応える施策がおおむね盛り込まれているとともに、財政健全化に向け、一定の前進がなされています。しかし、健全化判断比率(※)は他政令市に比べ高い水準であり、国民健康保険事業や病院事業で累積赤字が残るなど、今後も財政健全化が必要な状況です。このため、市民理解を得ながら、着実な取り組みを推進し、より豊かな暮らしの実現に向けて努力するよう要望します。
「脱・財政危機」宣言を解除した今後も、財政健全化に向けた取り組みを堅持しつつ、未来の発展につながる投資については的確な財政措置が必要とされる中、新年度予算では、賑わいの創出や税源の涵養につながる事業に、時期を逃さず取り組んでいます。引き続き緊張感を持ち、市民誰もが、真に「夢と希望を育み、生涯を託していける」郷土千葉市を目指し、市政運営に当たるよう要望します。
5つの分科会審査の結果、まとめられた10項目の指摘要望事項を市長に提出し、市政運営に反映させるとともに、反映状況の報告を求めました。
(1)財政運営については、脱・財政危機宣言が解除されたものの、依然として主要債務総額や市債残高は多額に上るなど厳しい状況に置かれていることから、少子超高齢社会を見据え、財政需要を的確に捉えた予算執行に留意するとともに、財政健全化プランに掲げる主要目標の達成に向けた取り組みを着実に推進し、引き続き財政健全化が図られるよう努められたい。
(2)選挙管理事務については、投票率向上に取り組まれているものの、各選挙の投票率は低下傾向にあることから、学校等と連携して、若年層に対する主権者教育や選挙啓発を推進するとともに、期日前投票者数は増加傾向にあることに鑑み、期日前投票の拡充を図るなど有権者の利便性をさらに高めることにより、投票率の向上に努められたい。
(3)介護人材については、高齢化の進展による介護需要の拡大や過酷な労働環境による人手不足が喫緊の課題であることから、外国人介護人材を活用する事業者に対する支援などにより、多様な人材の参入を促進するとともに、介護ロボットの普及促進などにより、介護職員の負担軽減や離職防止にも取り組まれたい。
(4)消防広報については、複雑多様化する災害に適切に対処するための消防体制の構築に向けて、消防の魅力の発信による優秀な人材確保や火災予防の効果的な周知・啓発などを図るため、より充実した広報戦略の確立に取り組むとともに、今後は自助・共助・公助の有機的なつながりによる地域防災力の強化が重要なことから、市民に身近な消防行政の実現に向けて、市民の深い理解と協力が得られるよう、広報の有効活用に努められたい。
(5)中央区役所の移転 については、移転及び美術館改修工事の費用の圧縮に努めることはもとより、利用者の利便性の向上にも意を用いられたい。
美術館については、本市の文化力の強化に向けた美術館のあり方を明確に し、その魅力をさらに高められたい。
また、東京2020オリンピック・パラリンピック開催を好機と捉え、収蔵品の拡充を図り、海外からの来訪者にも認められる施設となるよう努められたい。
(6)有害鳥獣対策については、イノシシなどによる農作物への被害が頻発しており、今後さらに市街地への生息域の拡大が危惧されることから、効果的な対策を調査研究するとともに、引き続き、関係部局と連携し、農作物の防護や迅速な捕獲活動などによる被害の抑制に取り組まれたい。
(7)児童相談所については、児童虐待が増加傾向にあることから、メールやSNSなど身近なツールを活用した多様な相談体制を構築するなど、虐待のさらなる早期発見につなげる施策を講ずるとともに、一時保護が子供たちの緊急避難としての機能を遺漏なく確実に果たせるよう、施設環境整備や職員配置などハード・ソフトの両面において十分な体制の確保に努められたい。
(8)加曽利貝塚については、発掘調査による調査研究や縄文体験など種々の取り組みにより、特別史跡としての価値と魅力をさらに高めることはもとより、より多くの市民に史跡に関心を持ってもらえるよう、市民意見を取り入れた創意工夫のあるPR活動を行い、一層の魅力向上が図られるよう努められたい。
(9)中央公園・通町公園の連結強化については、いまだに事業費を含む計画の全体像が示されていないことから、集客や回遊性の向上によるにぎわいの創出に向けて、事業の効果を見きわめながら早期に具体的な計画を策定し、公表されたい。
(10)路面標示については、各所で劣化が見受けられることから、定期的なパトロールはもとより、市民や事業者等の協力を得て該当箇所を把握し適切に補修するとともに、停止線や横断歩道等についても、所管する千葉県公安委員会と連携・協力して補修することにより、通行する市民の安全・安心の確保を図られたい。
傍聴は、当日に受付をしていただければ、どなたでも傍聴できます。本会議、常任委員会、特別委員会、議会運営委員会は、原則公開しています。
●本会議等の様子は、インターネットによる生中継・録画放映もしています。
●開催日程や、市議会へのくわしいアクセス方法を市議会ホームページに掲載しています。
各常任委員会では、新年度予算議案以外の議案や請願・陳情を、細部にわたり審査しました。質疑の一部をご紹介します。
〔問〕 国の事業補正予算に呼応した補正予算が組まれているが、本市の考えは。
〔答〕 基本的に、当初予算での計上を予定していた事業のうち国補助要件を満たし、かつ早期着手可能なものについて可能な限り計上している。特に学校施設環境整備については、補助金がほぼ要望どおり認められるという状況や、有利な財源措置を活用する観点から、条件に合うものを全て計上した。
〔問〕 県から指定都市への事務移譲により、本市に審査会が設置されるメ リットを伺う。
〔答〕 これまで、指定難病患者が医療費助成を受けるための申請は、市で受付後、県が認定し受給者証交付を行っていたが、全て市で完結できるようになるため、スムーズな交付につながるものと考える。また、療養生活の環境整備に関する業務も移管されるため、難病患者支援などの充実を図ることができる。
〔問〕 施設廃止に至った考え方を伺う。
〔答〕 これまで約40年間で、約142万人の青少年が自然体験をすることができたことで、当初の教育目的は達成できたと考えている。近年、子ども数の減少などにより利用者が減少し、施設も老朽化している中、多額のコストをかけて設備投資するべきか検討した結果、施設を廃止し、跡施設はみなかみ町に有償譲渡することとした。
〔問〕 病死、自死等を含むすべての遺児に対象を拡大し、手当を支給するという考え方もあると思うが、グリーフケアというカウンセリング事業にシフトする狙いは。
〔答〕 親が亡くなったという状況はそれぞれ異なるが、深刻であり、個々の遺族等に精神的な支援をするグリーフケアは、ストレス社会において必要と考えた。また、一人親家庭への経済支援としては、就労支援、養育費等で拡充している。
〔問〕 記念館が廃止されるとのことだが、その後の同施設と展示物の扱いについて伺う。
〔答〕 記念館としては廃止されるが、建物は、グランピング(※)施設の一部として改修され、使用される。また、展示物であった鳳号の復元機は、引き続き同施設で展示し、それ以外のものも、同施設内、または、周辺施設へ移設し、引き続き展示していく。 ※7面「可決した主な議案」を参照してください
26人の議員が、市政に関する一般質問を行いました。主な質問項目は次のとおりです。内容は市議会ホームページの議会中継(録画放映)をご覧ください。(スマートフォン等をお持ちの方は、QRコードからアクセスできます。)
( )内は氏名と会派名 ※通告順
※繰出金 一般会計から特別会計へなど、会計相互間で支出される経費
市営の保養施設である高原千葉村(群馬県みなかみ町)について、施設の老朽化により多額の維持管理費を要することや、利用者数が低迷していることなどの理由から、同施設及び設置管理条例を平成30年度末をもって廃止し、跡施設を、みなかみ町に有償譲渡します。
現在、民間活力の導入による施設リニューアル整備・運営事業を進めている稲毛海浜公園において、平成30年度に、稲毛民間航空記念館を改修し、グランピング(※)施設の一部として活用する予定のため、同館を廃止するとともに、都市公園条例を一部改正します。
※グランピング グラマラス(魅力的な)とキャンピングを組み合わせた造語。ホテル並みの設備やサービスを利用しながら、自然の中で快適に過ごすキャンプのこと
新たな競輪((仮称)250競輪)の実施に向けて、現在の千葉競輪場を、(仮称)千葉公園ドームとして、民間活力を導入して再整備するとともに、同一敷地内において、老朽化した現千葉公園体育館と武道場、中央コミュニティセンタースポーツ施設を集約した新体育館を整備するため、現在の千葉競輪場敷地のうち国有地部分を取得します。
2月20日、「千葉市議会議場コンサート2018」を開催し、多数の市民の方々にお越しいただきました。
2組のアーティストによって、議場に美しい歌声と音色が響きわたり、演奏後は大きな拍手に包まれました。
市民の方々にとって、市議会を身近に感じていただける機会となったのではないでしょうか。
堤 怜子さん(メゾソプラノ)
藤代 優意さん(ヴァイオリン)
佐藤 遥香さん(チェロ)
美炎(みほ)さん(馬頭琴)
竹井 美子さん(キーボード)
前田 仁さん(ドラム)
市議会だより100号発刊を記念し、市議会ホームページに、創刊号から100号までの画像データを掲載しました!
市議会だよりでは、定例会毎の市議会の活動をわかりやすくまとめており、過去から現在まで、当時の議会の活動状況や、審査された議案などを知ることができます。
1面特集でご紹介したとおり、市議会だよりでは、これまで、市民の皆様の議会への関心を少しでも高めてもらえるよう、さまざまな特集記事を掲載するとともに、内容の拡充・リニューアルを行ってきました。過去から現在までの市議会だよりの変遷も感じられるのではないでしょうか。
ぜひ一度アクセスしてみてください!
議員提出議案として2件の意見書を審議し、可決しました。可決した意 見書は、国会や関係行政機関に提出しました。
市議会ホームページの「会議日程・結果」の「可決された意見書・決議」に全文を掲載しています。
本会議・委員会の開催状況や、市議会の仕組みなどのさまざまな情報をお届けしています。皆様の「いいね!」をお待ちしています。
公職選挙法では、議員による、選挙区内での町内会行事などへの寄附が禁止されています。また、一般の人が議員に寄附を求めたり勧誘したりすることも禁止されていますので、ご理解とご協力をお願いします。
市議会だよりは、おかげさまで第100号を迎えました。1面特集「100号までの歩み」では、デザインや表現を工夫し、市議会だよりの創刊から現在までの取り組みを多くの方に知っていただけるよう努めました。
また、7面「知ってる?市議会リポート」でも紹介していますが100号発刊を記念し、この度、市議会ホームページに創刊号から最新号までの市議会だよりを掲載しましたので、ぜひご覧ください。
今後とも、議会の活動や内容がわかりやすく伝わり、親しみやすい紙面と なるよう努めてまいります。
委員長:石井 茂隆
副委員長:伊藤 康平
委員:阿部 智/川合 隆史/麻生 紀雄/盛田 眞弓/渡辺 忍
問い合わせ 議会事務局調査課 [電話]043(245)5472
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