ホーム > 市政全般 > 選挙・議会 > 議会 > 定例会 > 市議会での市長のあいさつ > 令和5年第3回定例会提案理由

更新日:2023年9月6日

ここから本文です。

令和5年第3回定例会提案理由

本日ここに、令和5年第3回定例会を招集し、条例案などのご審議をお願いするものであります。

ただいま提案をいたしました各議案につきまして、提案の理由をご説明申し上げます。

議案第89号は、令和5年度一般会計補正予算であります。
歳入歳出予算については、出産・子育て応援プラン給付金の支給に係る経費のほか、がん患者支援の充実に係る経費など、総額12億2,100万円を追加するものであります。
今回の補正により、一般会計の総額は、4,956億800万円となるものであります。
次に、継続費については、若葉住宅地区小学校新設事業の工期が複数年度にわたることから追加するもので、繰越明許費については、塵芥収集運搬事業など2事業の完了が翌年度にわたることから追加するものであります。
また、債務負担行為については、ちば消防共同指令センターの指令システム更新など2件を追加するもので、地方債については、建築資材価格等の上昇に伴う新庁舎整備に係る経費の増額に伴う総務管理事業費など2件を変更するものであります。
議案第90号から第93号までの4議案は、いずれも令和5年度特別会計の補正予算で、総額5億9,700万円を追加するものであります。
今回の補正により、特別会計の総額は、4,371億6,300万円となるものであります。


議案第90号の国民健康保険事業特別会計は、産前産後に係る保険料の減額に対応するためのシステム改修経費に係る債務負担行為を追加するもので、議案第91号の介護保険事業特別会計は、前年度剰余金を介護給付準備基金へ積み立てるとともに、国庫支出金等の超過交付分の償還金を追加するものであります。
議案第92号の動物公園事業特別会計は、動物科学館の空調設備等の改修に係る経費を追加するとともに、継続費の追加及び地方債の変更を行うもので、議案第93号の下水道事業会計は、下水道事業の経営支援及び利用者負担軽減の実施に伴う一般会計からの繰入金の増額などを行うほか、債務負担行為として、中央浄化センター等包括的維持管理に係る経費など3件を追加するものであります。

議案第94号から第100号までの7議案は、条例の制定及び改正であります。
議案第94号は、企業版ふるさと納税による寄付金額を積み立てるため、みんなが輝くまちづくり基金を設置するもので、議案第95号は、政令の一部改正に伴い、産前産後の被保険者がある世帯の国民健康保険料を減額するほか、所要の改正を行うもので、議案第96号は、旅館業法の一部改正に伴い、事業譲渡による旅館業の許可を受けた者の地位の承継に係る承認申請手数料を定めるものであります。
議案第97号は、省令の一部改正に伴い、電気自動車等を充電するための急速充電設備の全出力の上限を撤廃するとともに、規制する蓄電池設備の見直しを行うほか、所要の改正を行うもので、議案第98号は、稲毛高等学校附属中学校を廃止するもので、議案第99号は、千葉公園の集会所を廃止するものであります。
議案第100号は、資金不足を解消するため、下水道使用料を改定するものであります。

議案第101号及び第102号の2議案は、稲毛国際中等教育学校の大規模改造に係る建築工事及び電気設備工事について、それぞれ工事請負契約を締結するものであります。
議案第103号は、動物公園動物科学館学習展示施設改修について、製造委託契約を締結するもので、議案第104号は、千葉中央コミュニティセンターの事業所に係る賃貸借契約について、中途解約することに合意し、和解するもので、議案第105号は、市道路線の認定及び廃止をするものであります。
議案第106号は、令和4年度千葉市下水道事業会計の剰余金について、資本剰余金のうち受贈財産評価額を処分するほか、未処分利益剰余金の一部を減債積立金に積み立てるとともに、その残額を資本金に組み入れるものであります。

議案第107号から第124号までの18議案は、令和4年度決算の認定であります。
令和4年度決算は、一般会計の決算額が、歳入は5,298億5,900万円、歳出は5,229億8,600万円で、歳入・歳出ともに令和2年度に次ぐ2番目の規模となりました。
実質収支につきましては、市税収入が予算に比べ増収となったことなどから、55億6,500万円の黒字となったところです。
また、特別会計14会計の決算額は、歳入3,316億1,300万円、歳出3,296億1,900万円となりました。
さらに、企業会計3会計の決算額は、歳入853億円、歳出941億4,500万円となり、収支不足分については損益勘定留保資金等で対応しました。
なお、全会計の市債残高は対前年度比92億円増の9,718億円となったところであります。
それでは、令和4年度の市政運営の内容についてご説明申し上げます。
令和4年度の市政運営は、少子・超高齢社会の進展に加え、新庁舎や新清掃工場といった公共施設整備の財政需要が見込まれるなど、厳しい収支見通しの中、新型コロナウイルス感染症への対応、財政の健全性の維持向上及び行政改革の推進、重点施策の推進の3つの方針を基本に当初予算を編成いたしました。

まず、新型コロナウイルス感染症への対応では、感染対策と日常生活の両立を図るとともに、市民生活の変化や事業活動の変革への対応のほか、地域経済の回復と活性化に向けた取組を推進して参りました。
次に、財政の健全性の維持向上及び行政改革の推進につきましては、市民生活に配慮しつつ、既存の事務事業の整理・合理化などを図るとともに、市債発行事業の厳選や、基金借入残高の削減に努めてきたところであります。
さらに、重点施策の推進につきましては、都市の利便性向上と自然の豊かさを感じ、長く暮らし続けられるよう、安全・安心や環境・自然、健康・福祉や子ども・教育などの分野を中心に予算を重点的に配分したところであります。
加えて、長期化する物価高騰の影響を踏まえ、市民生活や事業活動を支援するための各種対策を講じるなど、状況に応じて補正予算を編成し、機動的な対応を図って参りました。
主な事業内容を申し上げますと、
まず、新型コロナウイルス感染症への対応では、希望する全ての方がワクチンを接種できるよう体制整備に取り組むとともに、高齢者施設等の従事者等に係るPCR検査を実施したほか、自宅療養者への支援体制強化や宿泊療養施設の確保などにより、市民の皆様の命と健康を守る取組を推進して参りました。
さらに、区役所窓口や動物公園にオンライン手続きを導入するなど、混雑回避と利便性向上を図るとともに、企業の新規立地に係る補助の対象にリモートワーク導入経費を追加し、民間企業における働き方の多様化を支援したほか、イベントツーリズムの促進により、市内事業者の支援と地域経済の回復に取り組んで参りました。
安全・安心の分野では、危機管理センターなどの総合防災拠点の機能を備える新庁舎の整備を着実に推進し、本年6月に全面開庁するとともに、九都県市の中央会場として、国や防災関係機関、民間事業者や自主防災組織などと連携して大規模かつ実践的な訓練を実施したほか、市立小学校通学路の安全対策について、計画を前倒し、早期の整備を推進して参りました。
環境・自然の分野では、次世代自動車の購入や省エネ設備の導入に係る経費の助成といった脱炭素化に係る様々な取組を推進する中、昨年11月に県内初の「脱炭素先行地域」に選定され、市有施設の脱炭素化をはじめとした採択された事業を新たな温暖化対策実行計画に位置付けたところであります。また、将来にわたり安定したごみ処理体制を構築するため、新清掃工場の着実な整備や新たな最終処分場の候補地選定に着手したほか、オオガハスの魅力向上のため、開花70周年記念フォーラムなどを開催したところであります。
健康・福祉の分野では、受動喫煙及び喫煙による健康被害を防止するため、禁煙外来治療費助成の対象などを拡充したほか、海浜病院に代わる新病院の用地を取得するなど、整備に向けた取組を推進して参りました。
また、発達障害の早期発見・早期療育につなげるため、療育相談所や発達障害者支援センターの支援体制を強化するとともに、特別養護老人ホームの整備やあんしんケアセンターの出張所増設など、地域包括ケアシステムの構築・強化に取り組んだところであります。
子ども・教育の分野では、第3子以降の学校給食費無償化により引き続き保護者負担の軽減を図るとともに、ライトポートへの小学生専用教室の新規開設やスクールカウンセラーの配置体制拡充により不登校対策の更なる推進を図ったほか、公立夜間中学について、施設整備などの着実な推進により本年4月の開校につなげ、様々な事情により十分な教育を受けられなかった方々の学び直しの支援に取り組んで参りました。
また、産後ケア事業に日帰り型を新たに導入するとともに、民間保育園等の整備により本年4月に4年連続待機児童ゼロを達成したほか、子どもルームの増設及びアフタースクールの実施校の拡充とあわせ、土曜日の開所時間を延長し、放課後の子どもの居場所と多様な体験・活動の充実を図ったところであります。
地域社会の分野では、外国人市民のための通訳・翻訳ボランティア体制を強化したほか、花見川図書館とこてはし台公民館の複合化を実施し、施設の長寿命化と利便性向上を図ったところであります。
また、文化・スポーツの分野では、老朽化した体育館や武道館等を集約して新たに千葉公園総合体育館「YohaSアリーナ~本能に、感動を。~」を整備し、本年4月に供用を開始するとともに、スポーツを通じた地域の活性化を図るため、日本初開催となる「X Games Chiba」の誘致と開催支援に取り組んだところであります。
都市・交通の分野では、千葉駅周辺の活性化を着実に推進し、東口地区及び新千葉2・3地区の再開発ビルが竣工したほか、幕張新都心においては、未来を見据えたまちづくりを推進するため、幕張新都心まちづくり将来構想を策定するとともに、本年3月にはJR幕張豊砂駅が開業いたしました。
また、東幕張地区などの都市基盤整備を引き続き推進し、本年8月にはJR幕張駅北口駅前広場が供用開始となるとともに、道路ネットワークの形成では、(仮称)検見川・真砂スマートインターチェンジについて、昨年9月に国により新規事業化が決定されたほか、一体となって進める国道357号の「検見川立体」についても、同10月に事業決定されたところであります。
地域経済の分野では、企業立地の促進に係る事業計画認定件数が8年ぶりに過去最多を更新するとともに、新たに(仮称)ネクストコア千葉生実の事業計画を認定し、民間活力導入による整備を具体的に進めるなど、将来の税源の涵養に向けた取組を推進いたしました。
また、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型のMICE開催を引き続き支援したほか、農業の成長産業化について、現場の支援拠点である農政センターのリニューアルを図るとともに、次世代の農業の担い手を育成するため、小・中学生を対象とした農育講座を拡充するなど、農業振興に取り組んだところであります。
さらに、長期化する物価高騰の影響を受ける市民・事業者の皆様を支援するため、ほぼ全世帯を対象とする下水道使用料等の減免をはじめとして、学校・保育施設等の給食費支援や、苦しい経営環境が継続する中小企業者に加え社会福祉施設、一般公衆浴場等への支援のほか、国の取組に呼応し、市民税非課税世帯や子育て世帯等に給付金を支給するなど、補正予算を編成して機動的な対策を講じてきたところであります。

以上、このたび提案いたしました議案の概要を申し上げました。
なにとぞ、よろしくご審議いただきますよう、お願い申し上げます。

このページの情報発信元

総務局総務部総務課

千葉市中央区千葉港1番1号

ファックス:043-245-5555

somu.GEG@city.chiba.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

このページを編集して、改善提案する改善提案とは?