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更新日:2024年5月31日
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千葉市地域文化財「寒川神社の御浜下り」の由来となる「千葉妙見の祭礼」の中で用いられた舟形の山車「結城舟(寒川舟)」に飾り付けられたとされる幕です。緋羅紗と木綿地の袷仕立てで、幕の中央部で2枚を縫い合わせ、左右に九曜紋と月星紋に瑞雲、竹に虎、岩に砕ける波が、幕端には「寒川村氏子中」の文字が、切付や刺繍で表現されています。裏地には、嘉永3年(1850)の制作であること、飾り幕を新調するに至った経緯、それに携わった寒川村の村方三役の姓名や由来が墨書きされています。
各図柄の表現に適した刺繍技法を採用するなど、高度な技術を駆使して制作されていること、制作年代、制作の経緯や費用捻出の方法が明らかであること、本来祭礼時の使用により経年劣化しているはずの羅紗織物がほぼ完形で伝えられていることは希少です。さらに、単に祭具というだけではなく、往時の千葉妙見の祭礼や信仰の具体的な姿を伝え、また地域の歴史とも深く結びつく大変貴重な文化財です。
参考文献:小澤清男「寒川神社に伝来する『大舟の飾り幕』について」(千葉市立郷土博物館『研究紀要』第6号)
名称 | 大舟の飾り幕 |
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ふりがな | おおふねのかざりまく |
指定(指定年度) | 市指定(令和6年) |
区分/種別 | 民俗文化財 有形 |
時代 | 江戸 |
所在地 | 中央区亥鼻(千葉市立郷土博物館内) |
所有者 | 寒川神社 |
公開/非公開 | 非公開 |
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