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更新日:2020年8月5日
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来迎寺にある仏像です。
本像は安阿弥(快慶)作の伝承を持つ秘仏として伝存したと言われていますが、像本体の保存状態もよく、来迎印を結び左足をわずかに前に踏み出して立つ姿は、世にいう安阿弥様の阿弥陀来迎形です。背中に丸みをつけ両肩をやや前方に出して、自然な前傾の体勢をつくり出しているのも巧みです。衣は僧祇支(下着)を全身にまとう衲衣の間にのぞかせ、偏衫を懸けて腰下に裙を着けるもので、その着衣の重なりと衣文の流れが一層装飾的に強調されています。
このような木彫の造巧は、13世紀半ば頃から慶派や善派を中心に展開して行ったとみられ、関東各地にも及びましたが、本像は当地の顕著な一例といえます。一方でややおとなしい顔立ちや、穏やかで破綻を見せない表現は13世紀後半頃の作風を示すものとみられることから、この像は当寺開創期の本尊にあてられていたものと考えられます。
本像の後補部は左手、右手の第三指先、両耳朶、肉髻珠、像表面の漆箔、光背及び台座です。なお、現在右袖の後方下部に本像にそぐわない別材を矧足しています。
名称 | 木造阿弥陀如来立像 |
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ふりがな | もくぞうあみだにょらいりゅうぞう |
指定(指定年度) | 市指定(平成12年) |
区分/種別 | 有形文化財 彫刻 |
時代 | 南北朝 |
所在地 | 稲毛区轟町 |
所有者 | 来迎寺 |
公開/非公開 | 非公開 |
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